浅草、お正月の風物詩「新春浅草歌舞伎」をWOWOWで放送。注目の花形俳優4人が競演するステージ中継!
[10/12/24]
提供元:PRTIMES
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東京・浅草の初春を彩る公演として、全国から若い女性客が詰め掛ける「新春浅草歌舞伎」。 出演は今や映画やテレビドラマで活躍し、女性誌にもこぞって取り上げられる市川亀治郎、片岡愛之助、中村七之助、中村亀鶴の4人。
今年、伯父の市川猿之助が家の芸のひとつとした「猿之助四十八撰の内 黒手組曲輪達引」で、三役早替りを演じるのは市川亀治郎。歌舞伎十八番のひとつ『助六』をパロディー化した作品で、おなじみの助六を演じる。この芝居に出演するのは初めてだ。
「他の家では二役早替りのところを、三役勤めます。歌舞伎をご覧になったことのない方でも見たり聞いたりしたことのある『助六』をまさか自分が演じるとは、お話をいただいて驚きました。家の芸ですので、気を引き締めて演じたいと思います。ただ三役演じてみたら、三枚目でコミカルな番頭が一番面白かったと言われるような気もしているんですけどね(笑)」
今回は本物の水を使って大立廻りをする“水入り”もみどころのひとつ。
「天水桶という水を張った大きな桶にざぶんと浸かったり、その水を敵方にバシャバシャかけて立廻りをするという歌舞伎ならではのダイナミックな趣向です。現代劇なら本当の水を使う舞台もありますが、江戸時代の人はとても驚いたでしょうね」
「月も朧に白魚の〜」など聞き覚えのある七五調の名台詞が散りばめられた「三人吉三巴白浪」も今公演の大きな見どころ。この演目の主人公は、同じ「吉三」という名前を持つ3人の盗賊だ。互いの人生の苦境から義兄弟の契りを結び絆を深めていくが、運命は彼らを悲劇的な結末に導いていく。三人の中で、まとめ役ともいえる和尚吉三を演じるのが片岡愛之助だ。「僕は上方の役者ですから『三人吉三』のような江戸の代名詞といえる芝居に出演する機会がそもそも少ないんです。今回、自分にとっての課題は“江戸弁”ですね。七五調のカッコいい江戸の言葉は、大阪で生まれ育った自分にとっては外国語みたいなものですから。特に和尚吉三は、ちょっとした時の“捨て台詞”が難しいですね。ふとした瞬間に出る言葉に江戸の空気を漂わせるよう演じたいです」。
WOWOWでは秋楽2日後の28日(金)深夜0時から『三人吉三巴白浪』を、29日(土)14:30からは『猿之助四十八撰の内 黒手組曲輪達引』をオンエアする。
次世代の歌舞伎を担う花形俳優が奮闘するこの公演に副音声ガイドをつけ、歌舞伎ファンもビギナーも“よくわかり面白い”趣向でお送りする。
詳細はこちら。
http://www.wowow.co.jp/