ノンフィクションW 英雄たちを虜にしたキューバ葉巻 WOWOWで放送
[11/04/07]
提供元:PRTIMES
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究極の嗜好品・葉巻の最高峰キューバ。その知られざる魅惑の世界に日本のテレビカメラが初めて入る。
葉巻の収穫シーズンである2月、カリブ海に浮かぶキューバでは、カストロ肝いりの大イベント「ハバノス・フェスティバル」が開かれる。世界中からVIPコレクターが集結する葉巻のオークションパーティーでは、年代物の値は瞬く間につり上がり、華やかな盛り上がりを見せる。
「葉巻」、それはある人にとってはワイン等と並ぶ究極なる嗜好品、またある人にとっては、男らしさや権力を誇示する道具でもある。歴史上の大物、チャーチルやジョン・F・ケネディから、レオナルド・ディカプリオ、アーノルド・シュワルツェネガー、ケイト・モスといった現代のセレブたちまでもがその魅力に取り憑かれ、今や葉巻は“富と名声の象徴”ともなっている。そんな葉巻の最高峰産地とされるのが、社会主義国キューバだ。今なお世界中のファンを虜にするキューバ葉巻の魅力とはいったい何なのか、その答えを探す。
キューバ西端ブエルタ・アバホ地区は、日照時間・年間平均気温、年間平均湿度、粘土質の土壌など、世界最高のタバコ葉を生み出すための条件がすべて揃う“奇跡の大地”と言われる。番組では、世界で最も有名な葉巻の一つである「コイーバ」、その中でも、世界中のシガーファンの憧れのブランドで、最も由緒ある「コイーバ・ランセロ」の生産過程を追う。さらに、アメリカなどへの情報漏えいを恐れ、その所在地が地元民にすら知らされていないとも言われるカストロ御用達の生産工場に日本のカメラとして初めて潜入、選ばれた職人だけが手塩にかけて作ることのできるという最高級葉巻の裏側に迫る。
一方、現地取材から見えてくるのは、キューバ革命とそれに対するアメリカの禁輸法という時代背景の中で、キューバ葉巻が歩んだ激動の物語だった。大のキューバ葉巻愛好家でありながら、皮肉にも自ら禁輸宣言を強いられたケネディ大統領の苦悩、世界最大の市場を失ったキューバの威信を懸けて「コイーバ」を生み出させたカストロのプライド、そして、葉巻を今日のように世界中で嗜まれる嗜好品にまで広めたのは、葉巻を“孤独な兵士の偉大な相棒”と称した革命家チェ・ゲバラであったという驚きなど-。究極なる嗜好品の世界とそこに潜む知られざる史実。ゲバラの側近へのインタビューなど、丁寧な取材で紡ぎ出す、極上のドキュメンタリー。
<番組情報>
「英雄たちを虜にしたキューバ葉巻」
4/11(月)夜10:00〜
「ノンフィクションW」毎週月曜 夜10:00 放送中
写真:ゲバラと共に各国を歴訪したオマル・フェルナンデス氏