北村一輝、仲村トオルら個性が光る豪華キャスト陣と心に潜む人間描写が魅力の舞台「黴菌」がWOWOWで放送!
[11/04/18]
提供元:PRTIMES
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WOWOWで毎週水曜午後5:00放送中の「シアターコクーン豪華4本立て!」の3週目(4月20日)は、2010年12月に奇才・ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が作・演出を手掛けた舞台「黴菌」。KERAの「昭和3部作」第2弾となる本作は、戦中と敗戦直後の昭和20年を舞台に、軍需景気で財を成した五斜池家で繰り広げられる密室群像劇を、北村一輝、仲村トオル、ともさかりえ、岡田義徳、犬山イヌコ、みのすけ、小松和重、池谷のぶえ、長谷川博己、緒川たまき、山崎一、高橋惠子、生瀬勝久ら豪華キャストで描く。
昭和20年3月。東京郊外に建つ五斜池家の洋館の居間に、隣接する脳病院の院長を務める四兄弟の長男・藤吉郎(山崎)・フサ(高橋)夫妻、病に伏す当主の妾・渋澤オト(緒川)らが集まる。戦中のラジオの音声や屋敷のどこかから聞こえる犬の鳴き声は、何かが始まる予感と奇妙な雰囲気を与えている。対照的に藤吉郎らが贅沢に嗜好品の珈琲を楽しむ中、居間には次々といわくつきの人物が現れる。藤吉郎夫婦の息子・銀一郎(長谷川)、軍の要人の影武者を務める次男・定夫(生瀬)、散財を尽くす遊び人の四男・京(北村)、五斜池家が経営する工場で足を悪くしたオトの兄・洋平(仲村)、洋平が思いを寄せる教師・佐野雪絵(ともさか)。そこに三男の姿はなく・・・。
屋敷の庭で見つかった白骨とは?一家に住みつく調雄吉(岡田)・園子(犬山)夫妻の持つ秘密とは?ミステリー性と謎を含むストーリーが観客を巻き込む中、脳外科病院で起きた事件を皮切りに、登場人物それぞれが抱えるエゴや悩み、兄弟たちの持つトラウマが徐々に溢れ出す・・・。後半、屋敷に降り出す雨や停電が、登場人物の心と呼応して暗い影を落としていく。それぞれが求める“幸せ”を、最後に兄弟たちは手にすることができるのか?
地をゆく生瀬のひょうきんな演技と、二枚目ながら恋愛下手で“面倒くさい”お兄ちゃんを演じる仲村が、会場から大きな笑いを次々と誘っていく。さらに、若手演技派の長谷川、艶やかな着物姿を披露する高橋とやんちゃで愛くるしい北村の演技が観客を魅了する。個性的な豪華出演者や謎を呼ぶストーリー、そこで繰り広げられる人間模様、大がかりな舞台演出など見どころがたくさん詰まった舞台だ。(文・長谷亜紀子)
「シアターコクーン豪華4本立て!」(毎週水曜午後5:00)の第3弾、「黴菌 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ」は、4月20日(水)午後5:00にWOWOWで放送。
画像クレジット:(C)谷古宇正彦