藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵がエロティック・サスペンスに挑戦!三谷幸喜が知られざる石川啄木を描く舞台「ろくでなし啄木」がWOWOWで放送!
[11/04/28]
提供元:PRTIMES
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三谷幸喜生誕50周年スペシャル企画の第1弾舞台「ろくでなし啄木」を、WOWOWは5月4日(水・祝)の夜6:15に放送する。弱冠27歳で夭逝した薄幸の歌人・石川啄木。純朴なイメージを持つ彼だが、一方で金にルーズで女好きな一面を持っていたと言われている。本舞台では、そんな啄木をめぐる謎とサスペンスを、舞台初共演の藤原竜也と中村勘太郎、吹石一恵の3人で描く。
石川一(はじめ)(啄木の本名、役・藤原)の死後10年。歌碑の除幕式に訪れ、ベンチに1人腰掛ける一の友人・テツ(勘太郎)。そこへ一の元恋人・トミ(吹石)が現れ、12年前に起きた事件の真相を教えてほしい、とテツに迫っていく。そして、生前、一に翻ろうされた2人が、12年前のあの夜のことを語り始める。
明治42年の春。宮城県・仙台近くの温泉宿の一室に、旅行でやって来た一、テツ、トミの姿がある。イタズラ好きで破天荒な一は、トミに甘え子供っぽい一面を見せる。一方、テツは、トミに思いを寄せながらも2人を見守るしかできない。そんな中、借金に悩む一は、テツを巻き込んだある計画を企てる。事情を聞いたトミは、一のために体を張って協力するが、事態は意外な方向へ…。「トミさん、あなたはあの夜の一面しか知らない」、テツは意味深なセリフを観客に投げ掛ける…。
語り手がトミからテツ、そして一に代わり、それぞれの視点からあの夜の出来事が振り出しに戻って再現されていく。早回しのダイジェストのような演技を見せる3人の演技は楽しく、会場を一層笑わせていく。ちぐはぐに思える証言の裏には、一が仕掛けたさまざまな思わくがあり…。
内面を映し出すことに長けた藤原の迫真の演技はさることながら、アドリブさながらの掛け合いで会場から大きな笑いと拍手を生み出す勘太郎の演技は必見。また、舞台初出演とは思えない貫禄の吹石が、ストーリーを一層盛り上げる。三谷の味付けで笑いあり、涙あり、観終わった後、苦しみの中にある一の純粋な思いに、どこか優しく切ない気持ちが生まれてくる。
三谷幸喜の舞台「ろくでなし啄木」は、5月4日(水・祝)夜6:15に放送。
クレジット
メイン画像写真:操上和美
その他画像写真:渡部孝弘