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3月22日は『世界水の日』 2040年、子ども6億人が水不足に【プレスリリース】

気候変動が引き起こす水の危機




[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/882/resize/d5176-882-822148-1.jpg ]

※本信で発表する報告書PDF『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』(英文)と関連画像・映像は 、http://weshare.unicef.org/Package/2AMZIFDMEO9 からダウンロード頂けます。

【2017年3月22日 ニューヨーク 発】

「世界水の日」である本日、ユニセフ(国連児童基金)は、2040年までに世界の子どもの4人に1人にあたる約6億人が、水源が極端に少ない地域で暮らすことになるとする報告書を発表しました。

報告書『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』は、安全な水源の枯渇が子どもたちの命や健康に与える脅威、またこのような脅威が気候変動により今後どのように悪化していくのかを考察しています。

「水は最も基本的なものです。水がなければ何も育ちません。しかし、世界では、何百万人もの子どもたちが安全な水を得ることができないために、命の危険に晒され、健康を害し、将来を脅かされています。私たちが今すぐ共同して行動を起こさなければ、この水の危機は悪化の一途を辿ります」とユニセフ事務局長アンソニー・レークは述べました。


[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/882/resize/d5176-882-803378-0.jpg ]

報告書によれば、現在、水の需要が再生可能な水の供給をはるかに上回ることで起きる「水ストレス」が極端に高いレベルに達している国は36カ国あります。温暖化、海面の上昇、洪水や干ばつ、氷融解の増加が、水の質と量および衛生システムに影響を及ぼしているのです。

人口増加、水消費量の増加、主に工業化や都市化などに伴う水需要の増加は、世界で水源の枯渇を招いています。世界各地の紛争もまた、子どもたちの安全な水へのアクセスを脅かしています。

これらのすべての要因により、子どもたちは安全でない水の使用を強いられ、コレラや下痢などの命を脅かす疾病に晒されるのです。干ばつの影響を受ける地域で暮らす多くの子どもたちは、毎日水汲みのために何時間も費やし、学校に行く機会を失っています。また、特に女の子は水汲み中に襲われやすいのです。

報告書は、水ストレスの増加の影響を最も受けるのは、最も貧しく、最も弱い立場にある子どもたちであるとして、すでに何百万人ものそうした子どもたちが、安全な水と衛生へのアクセスが限られている地域に暮らしていると述べています。

報告書では、以下の点についても指摘しています:


世界では最大6億6,300万人が安全な水源へのアクセスがなく、9億4,600万人が屋外で排泄している。
毎日、5歳未満の子ども800人以上が、適切でない水や不衛生な環境に関連する下痢性疾患で命を落としている。
世界で女性と女の子たちが水汲みにかける時間は、毎日2億時間である。



[画像3: https://prtimes.jp/i/5176/882/resize/d5176-882-885893-2.jpg ]

ユニセフは、気候変動が水源に与える影響は、回避不可能ではないと述べています。この報告書は、気候変動が子どもたちの生活に与える影響を食い止めるための一連の提案で締めくられています。
その提案には以下が含まれます。

各国政府は、今後予想される水の供給量と需要量の変化に対応した計画を策定する必要があります。社会や保健分野の成果を最大化するためには、何よりも最も弱い立場にある子どもたちの安全な水へのアクセスを、他の水需要より優先させることです。
気候変動のリスクは、水と衛生に関連するあらゆる政策とサービスに統合させ、リスクの高い人々に対して投資がなされるべきです。
産業界は、安全な水源の汚染や枯渇を防ぐために、地域コミュニティと協働する必要があります。
地域コミュニティは、水源を分散させる方法や安全な水の貯水能力を向上させるための方法を検討する必要があります。


「気候が変動するのに合わせて、私たちは、最も弱い立場にある人たちに対する支援方法も変えなければなりません。私たちにできる最も有効な方法の1つは、彼らの安全な水へのアクセスを確保することです」とレークは述べました。

* * *

■報告書について:
今回発表された報告書『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』は、気候変動が子どもたちの生活に与える影響について、ユニセフがシリーズで発表している報告書の第3弾です。これらの報告書は、気候変動の影響を最小限に抑え、「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の1つ「気候変動に具体的な対策を」を達成するための提案を含んでいます。
過去の報告書は下記のURLからご覧いただけます。

『子どもたちのために空気をきれいに(Clear the Air for Children)』 https://www.unicef.org/publications/files/UNICEF_Clear_the_Air_for_Children_30_Oct_2016.pdf
『Unless we act now: The impact of climate change on children (今行動しなければ:気候変動による子どもたちへの影響) 』 https://www.unicef.org/publications/index_86337.html


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■各種素材ダウンロードについて
※本プレスリリースの原文は、 http://bit.ly/2nHgNYN からダウンロード頂けます。

※報告書PDF『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』(英文)と関連画像・映像は http://weshare.unicef.org/Package/2AMZIFDMEO9 からダウンロード頂けます。

※画像・映像のご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。

ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会


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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jpめ)
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