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2015年度の日本山岳遺産として、南木曽岳(長野県)、三嶺(高知県・徳島県)の2箇所を認定




インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)と、同社が2010年に設立した日本山岳遺産基金では、2015年度の「日本山岳遺産認定地」を決定し、発表いたします。

■日本山岳遺産とは

日本山岳遺産基金が、地域の自薦に基づいて、当基金アドバイザリーボードの意見を参考に認定し、その山で環境保全活動などを行う団体に助成金を拠出するものです。これまで5年間で、吾妻山(福島県)、鍬ノ峰(長野県)、徳本峠(長野県)など全国16箇所を認定してきました。
*日本山岳遺産基金アドバイザリーボード:田中文男(日本山岳協会顧問)、西本武志(日本勤労者山岳連盟会長)、山川陽一(日本山岳会)、野口健(アルピニスト)

■2015年度の日本山岳遺産認定地と認定団体

2015年度の日本山岳遺産認定地と認定団体は以下の通り。
本年度は7つの団体からの申請があり、アドバイザリーボードの助言のもとで、事務局で検討した結果、以下の2箇所を決定しました。
各認定団体には、本年度中に基金事務局と調整のうえ、助成金を拠出します。併せて山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定となっています。

認定地(山名) 都道府県 認定団体 主たる活動
1.南木曽岳(なぎそだけ) 長野県 南木曽山士会 山岳環境保全・登山道整備
2.三嶺(さんれい・みうね) 高知県・徳島県 三(さん)嶺(れい)の森をまもるみんなの会 山岳環境保全・教育普及

1.南木曽岳(長野県)/南木曽山士会


[画像1: http://prtimes.jp/i/5875/963/resize/d5875-963-609290-1.jpg ]



【山の概要】
中央アルプス南西部に位置する南木曽岳(なぎそだけ/1679m)は、御嶽山、木曽駒ヶ岳と合わせた「木曽三岳」のひとつで、古くから修験の山として知られている。急峻な独立峰で、山腹には「木曽五木」と呼ばれるヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ、サワラの常緑針葉樹林が多く見られ、山頂周辺はクマザサに覆われ、花崗岩の巨岩と針葉樹が点在する庭園的な景観を楽しむことができる。


[画像2: http://prtimes.jp/i/5875/963/resize/d5875-963-889240-2.jpg ]



【認定団体】
地元南木曽町の山を愛する人たちを中心に、30年近く、南木曽岳の登山道整備を行う。

【認定理由】
南木曽岳は、登山者に人気の山であるものの、国定公園や県立公園といった自然公園に指定されていないため、登山道整備に関しては完全に地域にゆだねられている。そのような中で、完全なボランティアでこつこつと登山道維持・補修を行ってきた点を評価。登山道整備のための資材購入費用などを助成対象とする。

2.三嶺(高知県・徳島県)/三嶺の森をまもるみんなの会

[画像3: http://prtimes.jp/i/5875/963/resize/d5875-963-356736-3.jpg ]



【山の概要】
三嶺(さんれい・みうね/1894m)は高知県と徳島県の県境に位置し、高知側では「さんれい」、徳島側では「みうね」と呼ばれる。剣山系の一部で、ミヤマクマザサとコメツツジに覆われた稜線と山腹部のモミ、ツガ、ブナなどの原生的自然林が広がるすばらしい景観が見られる。2000年代はじめから原生林内のシカ食害が始まり、2007年には核心部の被害が深刻になり、さまざまな保護活動が行われている。

[画像4: http://prtimes.jp/i/5875/963/resize/d5875-963-769843-4.jpg ]



【認定団体】
シカ食害が深刻化した2007年に設立され、市民団体や研究者、自治体、林野庁・環境省などと協働して、希少植物や樹木の保護、土砂流出防止などの環境保全活動を行う。また、地域の子どもたちを対象にした環境教育や、近年は植樹などの森林再生活動なども行っている。

【認定理由】
各地でシカによる食害が問題になっている今、地域連携協働の仕組みを作り、効果的かつ多面的な活動を展開している点を評価。2016年度に「三嶺の森をまもるみんなの会10周年記念誌」として、『剣山地三嶺地域を守る――シカ食害15年史』という冊子の発行を予定。この冊子を活用して、広くシカ問題の啓発に役立てるために、その制作・印刷費、発送費などを助成対象とする。


※各団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて、調整中です。


■2016年2月には日本山岳遺産サミットを開催
当基金の活動を報告し、今年度の認定団体を発表・表彰する「日本山岳遺産サミット」を来年2016年2月27日(土)に、東京・神保町のインプレスグループセミナールームにて開催。
詳細は当基金のウェブサイト、ニュースリリース等で発表します。


■日本山岳遺産基金とは
登山と自然の専門メディア社である山と溪谷社が、日本の山岳自然環境の保全、次世代の登山者の育成、安全な登山の啓発を目的に、2010年に設立した任意団体。
山岳地でのゴミ拾い、マナーアップの呼びかけ活動や、青少年登山への支援を行うとともに、日本山岳遺産を認定・発表し、上記の目的に沿った活動団体に助成を行なっている。
http://sangakuisan.yamakei.co.jp/


【山と溪谷社】 http://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。


【インプレスグループ】 http://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:関本彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。


【本リリースについてのお問い合わせ先】
日本山岳遺産基金 事務局 (株式会社山と溪谷社 内)
〒105-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
日本山岳遺産基金 事務局 TEL03-6744-1900(代) メール: kikin_info@yamakei.co.jp
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