STマイクロエレクトロニクスとMobile Physics、スマートフォンによる高精度な空気質モニタリングを実現する環境モニタ・ソリューションの開発で協力
[24/02/26]
提供元:PRTIMES
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ToF(Time-of-Flight)測距センサが世界初のスマートフォン向け高精度パーソナル空気質モニタおよび煙検知機を実現
[画像: https://prtimes.jp/i/1337/1359/resize/d1337-1359-294f2b405d3137ce598d-0.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、環境物理学を専門とするソフトウェア開発のスタートアップ企業であるMobile Physicsは、スマートフォンなどの機器に内蔵された光学センサによる、屋内外の空気質モニタリング・ソリューションにおいて協力したことを発表しました。
このソリューションは、カメラのオートフォーカスや人物 / 物体検知などに広く使用されているSTのマルチゾーン対応ToF測距センサ専用に開発されており、周囲の空気中の微粒子を計測します。Mobile Physicsのスマートフォン・アプリ「EnviroMeter」は、一般的な空気質モニタと同等の精度を備え、個人用のポータブル環境モニタや煙検知器として動作します。これにより、健康管理や火災に対する安全性向上に貢献します。STの低消費電力技術が採用されたToF測距センサは、バッテリ寿命への影響を最小限に抑えて、認識機能を継続できる常時オン動作が可能です。
毎年、320万人が屋内の空気汚染に起因する病気で早期に亡くなっています。また、屋内外の大気汚染を合わせると、年間670万人の早期死亡に影響しているとされています。このような状況から、空気質モニタリングの必要性はきわめて高まっており、公衆衛生における課題となっています。STとMobile Physicsは、集積化を加速させるSTの市場ポジションを活用し、Mobile PhysicsのソフトウェアとSTのdToF(ダイレクトToF)測距センサ「VL53L8」を、Qualcomm社のスマートフォン「Snapdragon 8 Gen 3」に統合しました。このプロジェクトは、世界初の常時オンの空気質センサと煙検知器を搭載したスマートフォンとして、Qualcomm Snapdragon Summit 2023で展示されました。
Mobile Physicsの最高経営責任者(CEO)であるErez Weinrothは、次のようにコメントしています。「パーソナル環境モニタリングにより、あらゆる人が健康と安全をこれまで以上にスマートフォンでコントロールできるようになります。また、オプションとして、ユーザは周辺エリアをカバーする幅広い環境データにアクセスすることも可能です。STのdToF測距センサにより、ハイエンドの専用環境モニタに近い精度を備えた、低コストで小型のソリューションを実現することができました。」
STのイメージング・サブグループ ジェネラル・マネージャであるAlexandre Balmefrezolは、次のようにコメントしています。「Mobile Physicsのチームは、STのdToF測距センサのデータを独創的に使用して、低コストで革新的かつ洗練された環境モニタを開発しました。従来のToF測距センサのユースケースを補完し、ユーザにさらなる価値を提供できる健康向上機能を実現できたことを非常に嬉しく思います。」
両社が協力して開発した空気質センシング・ソリューションは、Mobile PhysicsのEnviroMeter環境モニタ用ソフトウェア開発キット(SDK)に同梱されており、温度、風、降水量、湿度、照度、UV、ノイズ・レベルのモニタリング・データも提供可能です。2.5?m未満の粒子を検出できるセンサにより、ユーザの健康管理に貢献します。このソリューションは、標準的なdToF測距センサとMobile Physicsのソフトウェアのみで実現することができ、追加の機器は不要です。
また、Mobile World Congress 2024のSTのブース(7A61)では、ソリューションの詳細や空気質モニタリングのデモが展示される予定です。
技術情報
VL53L8は、スマート・スピーカやプロジェクタ、ノートPC、ロボット、生活家電、入退室管理システム、在室検知といったIoT機器をはじめ、さまざまな電子機器に使用されています。ハードウェアを追加せずに空気質モニタリングと防火機能を実現できるため、さらなる付加価値を提供できるようになりました。同センサのサイズは、わずか6.4 x 3.0 x 1.75mmのため、小型化が求められる幅広い機器に簡単に搭載できます。
またSTは、近接検出や在室検知などのアプリケーション開発加速に貢献する開発エコシステムも提供しています。この開発エコシステムには、X-Nucleo-53L8A1開発ボードや、マイクロコントローラ開発ボードが同梱されたP-Nucleo-53L8A1評価パック、SATEL-VL53L8ブレークアウト・ボードなどが含まれています。VL53L8は現在量産中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
Mobile Physicsについて
2019年に設立されたMobile Physicsは、技術者と科学者による25人のチームによって率いられています。同社の環境モニタ「EnviroMeter」は、局所的な環境情報とリアルタイムの環境モニタリング機能を提供します。これにより、ユーザは周囲の様々な状況や影響を把握し、健康に関する判断を行うことができます。Mobile Physicsによる特許取得済みの独自技術は、ハードウェアをさらに追加することなく、あらゆるスマート機器で使用でき、屋内外問わずオフラインで動作します。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8250
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多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、環境物理学を専門とするソフトウェア開発のスタートアップ企業であるMobile Physicsは、スマートフォンなどの機器に内蔵された光学センサによる、屋内外の空気質モニタリング・ソリューションにおいて協力したことを発表しました。
このソリューションは、カメラのオートフォーカスや人物 / 物体検知などに広く使用されているSTのマルチゾーン対応ToF測距センサ専用に開発されており、周囲の空気中の微粒子を計測します。Mobile Physicsのスマートフォン・アプリ「EnviroMeter」は、一般的な空気質モニタと同等の精度を備え、個人用のポータブル環境モニタや煙検知器として動作します。これにより、健康管理や火災に対する安全性向上に貢献します。STの低消費電力技術が採用されたToF測距センサは、バッテリ寿命への影響を最小限に抑えて、認識機能を継続できる常時オン動作が可能です。
毎年、320万人が屋内の空気汚染に起因する病気で早期に亡くなっています。また、屋内外の大気汚染を合わせると、年間670万人の早期死亡に影響しているとされています。このような状況から、空気質モニタリングの必要性はきわめて高まっており、公衆衛生における課題となっています。STとMobile Physicsは、集積化を加速させるSTの市場ポジションを活用し、Mobile PhysicsのソフトウェアとSTのdToF(ダイレクトToF)測距センサ「VL53L8」を、Qualcomm社のスマートフォン「Snapdragon 8 Gen 3」に統合しました。このプロジェクトは、世界初の常時オンの空気質センサと煙検知器を搭載したスマートフォンとして、Qualcomm Snapdragon Summit 2023で展示されました。
Mobile Physicsの最高経営責任者(CEO)であるErez Weinrothは、次のようにコメントしています。「パーソナル環境モニタリングにより、あらゆる人が健康と安全をこれまで以上にスマートフォンでコントロールできるようになります。また、オプションとして、ユーザは周辺エリアをカバーする幅広い環境データにアクセスすることも可能です。STのdToF測距センサにより、ハイエンドの専用環境モニタに近い精度を備えた、低コストで小型のソリューションを実現することができました。」
STのイメージング・サブグループ ジェネラル・マネージャであるAlexandre Balmefrezolは、次のようにコメントしています。「Mobile Physicsのチームは、STのdToF測距センサのデータを独創的に使用して、低コストで革新的かつ洗練された環境モニタを開発しました。従来のToF測距センサのユースケースを補完し、ユーザにさらなる価値を提供できる健康向上機能を実現できたことを非常に嬉しく思います。」
両社が協力して開発した空気質センシング・ソリューションは、Mobile PhysicsのEnviroMeter環境モニタ用ソフトウェア開発キット(SDK)に同梱されており、温度、風、降水量、湿度、照度、UV、ノイズ・レベルのモニタリング・データも提供可能です。2.5?m未満の粒子を検出できるセンサにより、ユーザの健康管理に貢献します。このソリューションは、標準的なdToF測距センサとMobile Physicsのソフトウェアのみで実現することができ、追加の機器は不要です。
また、Mobile World Congress 2024のSTのブース(7A61)では、ソリューションの詳細や空気質モニタリングのデモが展示される予定です。
技術情報
VL53L8は、スマート・スピーカやプロジェクタ、ノートPC、ロボット、生活家電、入退室管理システム、在室検知といったIoT機器をはじめ、さまざまな電子機器に使用されています。ハードウェアを追加せずに空気質モニタリングと防火機能を実現できるため、さらなる付加価値を提供できるようになりました。同センサのサイズは、わずか6.4 x 3.0 x 1.75mmのため、小型化が求められる幅広い機器に簡単に搭載できます。
またSTは、近接検出や在室検知などのアプリケーション開発加速に貢献する開発エコシステムも提供しています。この開発エコシステムには、X-Nucleo-53L8A1開発ボードや、マイクロコントローラ開発ボードが同梱されたP-Nucleo-53L8A1評価パック、SATEL-VL53L8ブレークアウト・ボードなどが含まれています。VL53L8は現在量産中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
Mobile Physicsについて
2019年に設立されたMobile Physicsは、技術者と科学者による25人のチームによって率いられています。同社の環境モニタ「EnviroMeter」は、局所的な環境情報とリアルタイムの環境モニタリング機能を提供します。これにより、ユーザは周囲の様々な状況や影響を把握し、健康に関する判断を行うことができます。Mobile Physicsによる特許取得済みの独自技術は、ハードウェアをさらに追加することなく、あらゆるスマート機器で使用でき、屋内外問わずオフラインで動作します。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8250