最果タヒ、12作目の詩集『恋と誤解された夕焼け』、新潮社より5月30日に発売!
[24/05/31]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
このたび新潮社では、最果タヒさんの12作目となる詩集『恋と誤解された夕焼け』を、2024年5月30日(木)に発売いたします。
文芸誌「新潮」で3年間にわたって連載された詩を中心に、SNS発表作品を加えた43篇を収録。映画、写真、展覧会、街とのコラボレーションなど、詩の可能性を多方面で開花させてきた詩人が、斬新でロマンティックな世界観を最尖端のコトバで展開する最新詩集!
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1493/47877-1493-dd3cf77baf4f88129b4d4e792abe58fd-773x1076.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日々の暮らしから離れて、躍動する自由な詩の言葉の世界へ――。文芸誌『新潮』に掲載された詩を中心にSNS発表作品を加えた43篇を収録。詩の沃野の最先端を疾走する最新詩集。
■著者コメント
生きるために必要のないもの、星の光とか、そういうものをまっすぐに信じている時だけ、まっすぐに歩める気もする。現実や生活と呼ばれる時間の中に、たくさんの夢や「信じなくては消えてしまうもの」はあって、たぶんそれは詩も同じだ。現実に根ざすわけではないけれど、現実の中で息をする一瞬一瞬に混ざっている、そんな光を形にすることが、言葉にはできる。言葉は曖昧で、そうして案外便利ではなく、いろんな繊細な気持ちを語るにはどうしても不十分なことが多いから、相手が受け取ってくれると信じてなんとか組み立てた言葉を差し出すしかなく、そうして受け取る時も相手の瞳の光が見えるような、そうしてその奥の気持ちがなんだかわかる気がする、と予感を胸に手を差し出すしかないことがある。たくさんの「確かではないこと」のために言葉はずっと息をしていて、私はだから言葉を書くのが好きで、言葉を読む人に、言葉を差し出す瞬間のことを、とても眩しくて、光に満ちたことだと信じている。夢を見ている。詩集が出ます。どこかの誰かが、この本を手に取って、不意に言葉がそこから読み取れる「意味」を超えた何かに見えた時、その人が言葉や自分の見ている世界を美しいと思えたら、私はそれが一番幸せです。
■著者紹介
最果タヒ(さいはて・たひ)
詩人。1986年生まれ。2004年よりインターネット上で詩作をはじめ、翌年より「現代詩手帖」の新人作品欄に投稿をはじめる。2006年、現代詩手帖賞受賞。2007年、第一詩集『グッドモーニング』を刊行。同作で中原中也賞を受賞。以後の詩集に『空が分裂する』、『死んでしまう系のぼくらに』(現代詩花椿賞)、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017年、石井裕也監督により映画化)、『愛の縫い目はここ』、『天国と、とてつもない暇』、『恋人たちはせーので光る』、『夜景座生まれ』、『さっきまでは薔薇だったぼく』、『不死身のつもりの流れ星』『落雷はすべてキス』がある。2017年に刊行した『千年後の百人一首』(清川あさみとの共著)では100首を詩の言葉で現代語訳した。2018年、案内エッセイ『百人一首という感情』刊行。小説作品に『星か獣になる季節』、『渦森今日子は宇宙に期待しない。』、『十代に共感する奴はみんな嘘つき』など、エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』、『「好き」の因数分解』、『コンプレックス・プリズム』、『恋できみが死なない理由』など、絵本に『ここは』(及川賢治/絵)、翻訳作品に『わたしの全てのわたしたち』(サラ・クロッサン/著、金原瑞人との共訳)がある。
■書籍データ
【タイトル】『恋と誤解された夕焼け』
【著者名】最果タヒ(さいはて・たひ)
【判型】四六判(96ページ)
【定価】1,430円(税込)
【発売日】2024年5月30日
【ISBN】978-4-10-353813-4
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/353813/