『暴れん坊将軍』がオリジナル時代小説として蘇る。松平健×井川香四郎対談!伝説の「彗星回」誕生の裏話も?
[18/08/29]
提供元:PRTIMES
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新シリーズ開幕!8月24日(金)より3か月連続刊行
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株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、今年40周年を迎えた国民的時代劇『暴れん坊将軍』のオリジナル時代小説を8月24日(金)から3か月連続(第1巻は8月24日、2巻は9月22日、3巻は10月24日)で刊行いたします。
さらに、新シリーズの開幕と第1巻『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』の刊行を記念し、著者・井川香四郎氏と俳優・松平健氏による対談を文芸情報サイト「カドブン」https://kadobun.jp/talks/77/2786da8b(8月23日より配信)にて発表いたしました。
ドラマ『暴れん坊将軍』伝説の回といわれる「彗星回」や最終回スペシャルなど数多くの脚本を手がけた井川氏と、徳川吉宗役を演じた松平健氏による対談の模様を一部お届けします。
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小説『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』刊行記念対談(左:松平健氏、右:井川香四郎氏)撮影/ホンゴユウジ
40年愛され続ける「暴れん坊将軍」の魅力
――『吉宗評判記 暴れん坊将軍』のスタートが一九七八年ですので、今年は四十周年となります。まずは、四十年という節目を迎えた感想をお聞かせください。
井川:僕が脚本に参加したのは、パート7からでした。その頃は、スタートしてから十数年が経っていましたから、視聴者としてドラマは観ていても、脚本家としては前半のことは知らないんです。ただ大看板の番組に参加できた時の喜びは、今も覚えています。
松平:私が初めて吉宗を演じたのは、二十四歳の時です。その頃は四十年後のことなど想像できませんでしたが、振り返ってみると「早かった」という印象です。
――『暴れん坊将軍』は、CSの時代劇専門チャンネルで常に放送され、現在は、地上波でも再放送がされています。なぜ長期間、愛されるシリーズになったとお考えですか。
井川:主演の魅力が大きいと思います。八代将軍の吉宗は、聡明な人物とされていますが、松平さんの風貌、体格、アクションはそれにぴったりでした。パート1は僕の師匠の小川英を始め、迫間健さん、飛鳥ひろしさん、結束信二さんなど優れた脚本家が参加していて、いま観ても一話一話がバラエティに富んでいます。小説を書くために改めて観直したのですが、将軍になったばかりの吉宗は戸惑うことも多いんです。例えば、忍者一人にも情けをかけて、自分の判断が事件を生んだのではないかという葛藤を抱えていました。それだけ物語に、時代を超えるパワーがあるのだと思います。
松平:吉宗が将軍になるところからスタートしたので、目安箱を設置した将軍が、投書の内容を確かめるため、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に変装して市中に出るという設定になっていました。それは将軍と新之助の二役をやっていたようなものですから、武士の暮らしも、町人の人情も分かるので、色々な物語がありました。悪がはっきりし、最後には正義が勝つので、大人から子供まで楽しめたことが大きいのではないでしょうか。
井川:「余の顔を見忘れたか」の決めゼリフが出てきたのは、いつ頃でしょうか。
松平:最初の頃は、悪人を城中に呼んで、御簾を上げると上様がいて驚くという形が多かったです。自分から正体をばらすので、『遠山の金さん』の逆パターンでした(笑)。
井川:上様に知られて、切腹するような悪人もいました。だから初期は、解決のパターンも決まっていなくて、色々な形を試していたから視聴者も楽しめたのだと思います。
(中略)
――脚本はどのように執筆されていたのでしょうか。
井川:プロデューサーと何人かの脚本家が会議をして、「この前はラブストーリーをやったので、次はハードなアクションにしよう」という方針を決めます。それからプロットを出し、修正して準備稿にして、それから何度か直して決定稿になるという流れです。
――それから撮影に入るわけですか、どんな感じだったのでしょうか。
松平:二話分の脚本を、十一日で撮影していました。
井川:だからハードスケジュールですよね。
松平:ただ、今のように同じ芝居を繰り返し多方向から何度も撮ることはなかったので、芝居をしていて楽しかったですね。
この続きは、「カドブン」でお楽しみください!
対談 取材・文 /末國善己 撮影/ホンゴユウジ (C)東映
■プロフィール
井川香四郎(いかわ・こうしろう)
1957年、愛媛県生まれ。脚本家として「暴れん坊将軍」「続・三匹が斬る!」「逃亡者おりん」など、数多くの人気作品を執筆。『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞受賞。著書に『別子太平記 愛媛新居浜別子銅山物語』や、時代小説シリーズの「梟与力吟味帳」「飯盛り侍」「樽屋三四郎 言上帳」「寅右衛門どの 江戸日記」「かもねぎ神主 禊ぎ帳」「ふろしき同心御用帳」、出版社を横断した「もんなか紋三捕物帳」など多数。
松平健(まつだいら・けん)
1953年、愛知県生まれ。1978年放送開始のテレビ時代劇「暴れん坊将軍」シリーズで八代将軍徳川吉宗役を演じ、一躍有名となる。2016年には映画「真田十勇士」に、2017年には舞台「キス・ミー・ケイト」に出演。2018年にはNHKプレミアムドラマ「PTAグランパ2!」に出演など、舞台、映画、テレビの各方面で現在も活躍中。
『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』について
[画像4: https://prtimes.jp/i/7006/4946/resize/d7006-4946-171606-3.jpg ]
■あらすじ
「余の顔を見忘れたか!」
貧乏旗本の三男坊・徳田新之助の正体は、時の将軍・徳川吉宗だった!
御側御用取次・加納の目を盗んで城を抜け出しては、町火消『め組』の辰五郎、大岡越前と江戸の安寧を密かに守っていた。
だが一方で、吉宗不在の江戸城では天下を揺るがす巨大な陰謀が蠢いていた。
札差の賄賂疑惑。幕政を批判する軍学者。江戸城に上がる火の手――。果たして吉宗は防げるのか?ドラマ「暴れん坊将軍」の脚本を数多く手がけた井川香四郎だからこそ書きえた痛快作!
※情報サイト https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000419/
■書誌情報
発売日:2018年8月24日 ★電子書籍配信中
定価:本体640円+税
体裁:文庫判
頁数:352頁
装丁:大武尚貴
装画:「嘉永御江戸絵図」(国立国会図書館デジタルコレクションより)
発行:株式会社KADOKAWA
「カドブン」について
作家と読者の橋渡し役を担う文芸の編集者自らが、読者の皆様へ出来る限り近い距離で「物語」の面白さを伝え、読書の楽しみを伝えたいとの願いから生まれたメディアです。「物語」を愛するすべての人へ向けた、作家インタビューや書評、特集企画等のコンテンツを毎日(月曜〜金曜)配信します。【公式サイト】https://kadobun.jp/
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株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、今年40周年を迎えた国民的時代劇『暴れん坊将軍』のオリジナル時代小説を8月24日(金)から3か月連続(第1巻は8月24日、2巻は9月22日、3巻は10月24日)で刊行いたします。
さらに、新シリーズの開幕と第1巻『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』の刊行を記念し、著者・井川香四郎氏と俳優・松平健氏による対談を文芸情報サイト「カドブン」https://kadobun.jp/talks/77/2786da8b(8月23日より配信)にて発表いたしました。
ドラマ『暴れん坊将軍』伝説の回といわれる「彗星回」や最終回スペシャルなど数多くの脚本を手がけた井川氏と、徳川吉宗役を演じた松平健氏による対談の模様を一部お届けします。
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小説『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』刊行記念対談(左:松平健氏、右:井川香四郎氏)撮影/ホンゴユウジ
40年愛され続ける「暴れん坊将軍」の魅力
――『吉宗評判記 暴れん坊将軍』のスタートが一九七八年ですので、今年は四十周年となります。まずは、四十年という節目を迎えた感想をお聞かせください。
井川:僕が脚本に参加したのは、パート7からでした。その頃は、スタートしてから十数年が経っていましたから、視聴者としてドラマは観ていても、脚本家としては前半のことは知らないんです。ただ大看板の番組に参加できた時の喜びは、今も覚えています。
松平:私が初めて吉宗を演じたのは、二十四歳の時です。その頃は四十年後のことなど想像できませんでしたが、振り返ってみると「早かった」という印象です。
――『暴れん坊将軍』は、CSの時代劇専門チャンネルで常に放送され、現在は、地上波でも再放送がされています。なぜ長期間、愛されるシリーズになったとお考えですか。
井川:主演の魅力が大きいと思います。八代将軍の吉宗は、聡明な人物とされていますが、松平さんの風貌、体格、アクションはそれにぴったりでした。パート1は僕の師匠の小川英を始め、迫間健さん、飛鳥ひろしさん、結束信二さんなど優れた脚本家が参加していて、いま観ても一話一話がバラエティに富んでいます。小説を書くために改めて観直したのですが、将軍になったばかりの吉宗は戸惑うことも多いんです。例えば、忍者一人にも情けをかけて、自分の判断が事件を生んだのではないかという葛藤を抱えていました。それだけ物語に、時代を超えるパワーがあるのだと思います。
松平:吉宗が将軍になるところからスタートしたので、目安箱を設置した将軍が、投書の内容を確かめるため、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に変装して市中に出るという設定になっていました。それは将軍と新之助の二役をやっていたようなものですから、武士の暮らしも、町人の人情も分かるので、色々な物語がありました。悪がはっきりし、最後には正義が勝つので、大人から子供まで楽しめたことが大きいのではないでしょうか。
井川:「余の顔を見忘れたか」の決めゼリフが出てきたのは、いつ頃でしょうか。
松平:最初の頃は、悪人を城中に呼んで、御簾を上げると上様がいて驚くという形が多かったです。自分から正体をばらすので、『遠山の金さん』の逆パターンでした(笑)。
井川:上様に知られて、切腹するような悪人もいました。だから初期は、解決のパターンも決まっていなくて、色々な形を試していたから視聴者も楽しめたのだと思います。
(中略)
――脚本はどのように執筆されていたのでしょうか。
井川:プロデューサーと何人かの脚本家が会議をして、「この前はラブストーリーをやったので、次はハードなアクションにしよう」という方針を決めます。それからプロットを出し、修正して準備稿にして、それから何度か直して決定稿になるという流れです。
――それから撮影に入るわけですか、どんな感じだったのでしょうか。
松平:二話分の脚本を、十一日で撮影していました。
井川:だからハードスケジュールですよね。
松平:ただ、今のように同じ芝居を繰り返し多方向から何度も撮ることはなかったので、芝居をしていて楽しかったですね。
この続きは、「カドブン」でお楽しみください!
対談 取材・文 /末國善己 撮影/ホンゴユウジ (C)東映
■プロフィール
井川香四郎(いかわ・こうしろう)
1957年、愛媛県生まれ。脚本家として「暴れん坊将軍」「続・三匹が斬る!」「逃亡者おりん」など、数多くの人気作品を執筆。『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞受賞。著書に『別子太平記 愛媛新居浜別子銅山物語』や、時代小説シリーズの「梟与力吟味帳」「飯盛り侍」「樽屋三四郎 言上帳」「寅右衛門どの 江戸日記」「かもねぎ神主 禊ぎ帳」「ふろしき同心御用帳」、出版社を横断した「もんなか紋三捕物帳」など多数。
松平健(まつだいら・けん)
1953年、愛知県生まれ。1978年放送開始のテレビ時代劇「暴れん坊将軍」シリーズで八代将軍徳川吉宗役を演じ、一躍有名となる。2016年には映画「真田十勇士」に、2017年には舞台「キス・ミー・ケイト」に出演。2018年にはNHKプレミアムドラマ「PTAグランパ2!」に出演など、舞台、映画、テレビの各方面で現在も活躍中。
『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』について
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■あらすじ
「余の顔を見忘れたか!」
貧乏旗本の三男坊・徳田新之助の正体は、時の将軍・徳川吉宗だった!
御側御用取次・加納の目を盗んで城を抜け出しては、町火消『め組』の辰五郎、大岡越前と江戸の安寧を密かに守っていた。
だが一方で、吉宗不在の江戸城では天下を揺るがす巨大な陰謀が蠢いていた。
札差の賄賂疑惑。幕政を批判する軍学者。江戸城に上がる火の手――。果たして吉宗は防げるのか?ドラマ「暴れん坊将軍」の脚本を数多く手がけた井川香四郎だからこそ書きえた痛快作!
※情報サイト https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000419/
■書誌情報
発売日:2018年8月24日 ★電子書籍配信中
定価:本体640円+税
体裁:文庫判
頁数:352頁
装丁:大武尚貴
装画:「嘉永御江戸絵図」(国立国会図書館デジタルコレクションより)
発行:株式会社KADOKAWA
「カドブン」について
作家と読者の橋渡し役を担う文芸の編集者自らが、読者の皆様へ出来る限り近い距離で「物語」の面白さを伝え、読書の楽しみを伝えたいとの願いから生まれたメディアです。「物語」を愛するすべての人へ向けた、作家インタビューや書評、特集企画等のコンテンツを毎日(月曜〜金曜)配信します。【公式サイト】https://kadobun.jp/