マンハッタン・アソシエイツ、サプライチェーンのトレンド予測を発表: 今後12か月はコスト削減、リスク緩和、緊急時対応計画が課題
[12/04/19]
提供元:DreamNews
提供元:DreamNews
世界のサプライチェーンを最適化するソリューション・プロバイダーのマンハッタン・アソシエイツ・インク(NASDAQ: MANH) は、本日サプライチェーンのトレンド予測を発表しました。今後12ヶ月のサプライチェーンは、引き続き予測不能な要因の影響にさらされるとみられています。ほとんどの企業で引き続きコスト削減が主な課題となり、サプライチェーン・リスクが高まる中、緊急時対応計画、俊敏性の向上、テクノロジーの有効活用が求められています。
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「複雑化し、ますます変化の激しい環境の中、サプライチェーンは、これを適切に管理すれば競争優位性の切り札となるだけでなく、事業成長のエンジンとすることもできます。販売チャネルが増加し、販売地域が拡大する中で、ますますシビアかつ多様化する市場からの要求に応えるため、企業は、サプライチェーンの柔軟性や拡張性、俊敏性を高めることが求められています。販売機会を逃さず売上を最大化し、拡張サプライチェーンを最大限に効率化して自社のブランド資産を保護する上でも、この点は非常に重要です」。
マンハッタン・アソシエイツは、今後12ヶ月間にわたり中国のサプライチェーンに影響を及ぼす要因として、以下の 9 つのトレンドを予想しています。
1)コストが引き続き強く意識される
最近の IDCマニュファクチュアリング・インサイツの調査によると[1]、アジア地域のハイテク企業はサプライチェーンの重要課題として、コスト管理を挙げています。それらの企業の約半数においては、過去2年にわたりサプライチェーンのトータルコスト削減を最優先事項として挙げております。中でも日本企業は特にコスト意識が高く 、69 パーセントの企業が最優先事項と回答しています。
2012 年、企業はサプライチェーン・コストおよびアクティビティの可視化をさらに推し進め、資源配分計画の効率化を推進していくことが予想されます。さらにタスク管理の改善、最先端の労務管理システムや音声認識テクノロジーを活用した生産性向上を追求するとみられます。
IDC のアナリストは、「変化の激しい現在の環境に上手に対処するには『リーン生産方式』が役立つ」、と説明しています[2]。このアプローチは、コストを企業間で押し付けあうのではなく、グループ全体としてコストを取り払うことを狙いとしております。リーン生産方式は、小売企業が、顧客の要望や購買行動に関するリアルタイム情報を有効活用できるようになり、この情報をサプライヤーに提供してオーダー頻度を増やし、需給を効果的にシンクロできるようになるアプローチのことを指します。
2)コストの発生、配賦についての深い理解が必要となる
顧客の行動特性や個別要望は、様々なコストを発生させるとともに、企業利益の源となっていることは広く知られています。さらに、ごく少数の顧客が利益の大部分を生み出していることも知られています。にもかかわらず、ほとんどの企業は顧客別のサービスコストを把握していません。トータル・サービス・コスト (TCS: Total Cost to Serve) を計算するには、複数の部門にまたがる直接費と間接費を記録し、アイテム、顧客、ブランド別に配賦する必要があります。TCS の計算においては、どのコスト要素を含めるか、という点がカギとなります。つまりさまざまな調達、フルフィルメント、発注パターンについて、サービスコストに含まれる圧縮が可能な真の変動費を見分けることが重要です。幸いにも市販されている最先端のソリューションを活用することで、「真のサービスコスト」を把握することは可能です。
3) 緊急時対応計画の必要性が高まる
BCI が 62 カ国 559 社を対象に行ったアンケート、「サプライチェーン・レジリエンス 2011」のレポート[3]によると、85 パーセントの企業が2011 年に何らかの問題を少なくとも1度は経験している一方で、サプライチェーン崩壊の可能性は決して低下していないことが明らかとなりました。問題に対処する事業継続プログラムが主要サプライヤーすべてに用意されていると答えたのは回答した企業の 8 パーセントのみで、プログラムが実際に効果的かどうか検証している企業は、その半数にも満たないという結果になりました。
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「計画性のない企業は、サプライヤーに次々に電話をかけて事態に対処しようとしますが、これが次の供給不足や在庫欠品につながります。お金を支払った顧客が商品を手にできずに失望することがないよう、小売企業は異常気象や災害、ストライキなどからサプライチェーンが影響を受けないようにする必要があります。このマルチチャネル販売の時代において、サプライヤーと小売企業は、顧客との約束を果たせるよう、適切な措置を講じておかなければなりません」。
4) 調達ネットワークが拡大する
昨年は地震、洪水、津波など、サプライチェーンに影響を及ぼす想定外の事象が、現実的に起こり得るのだということが再認識されました。事業リスクを緩和するため、製造企業および小売企業はいずれも調達・仕入先ルートの数を増やすとともに、サプライチェーン・ツールを導入して俊敏性を高め、想定外の事象にもすばやく対応できるように準備することが予想されます。
5)テクノロジーの利用で可視性が高まる
サプライチェーン・アナリストは、「双方向からの可視性が得られるサプライチェーンが、未来の理想形である」と異口同音に述べています[4]。売上と在庫のリアルタイム情報を可視化する上で、テクノロジーは大きな役割を果たしており、現在の環境で必要な俊敏性をサポートしています。テクノロジー主導型ソリューションの採用がますます広がることが予想されます。小売企業においては、地域特性を考慮に入れた集中型の計画・予測プロセスへの投資が継続すると考えられます。サプライヤー企業はその計画に歩調を合わせる、またはその先をいくことができれば成功します。今後は、特定の顧客グループへの供給コストを、調達先別に比較するトータル・サービス・コスト (TCS) ソリューションだけでなく、供給から消費までのサプライチェーンを制御する拡張企業管理 (EEM) ソリューションの導入を検討する企業の増加が見込まれます。企業は、DOM (分散オーダー管理) ツールと EEM 系や TCS 系のソリューションを組み合わせて活用することで、最も合理的な調達先から製品を調達し、顧客満足と企業収益の双方が最大になる形での納入を実現できます。また、サプライチェーンの可視性を高めることは、サプライチェーン内のアクティビティのコントロール強化に寄与するとともに、利益最大化とリスク軽減を実現しながら俊敏性の向上に貢献します。
6)事業拡大への対応が向上する
売れ筋商品を十分に仕入れ、最も需要が大きい地域に商品を供給するためには、企業は、予測システムやオーダー管理ツールを活用して、企業全体で在庫を配分し、優先順位を設定し、最適化する必要があります。重要な情報をパートナー企業の手元に、最先端のサプライチェーン・インテリジェンス・ツールを活用して提供することで、グループ全体で倉庫・物流管理における賢明かつ迅速な意思決定が可能になります。これらはすべて最優先事項となりますが、事業成長による組織の拡大や、事業買収に伴ってサプライチェーンが拡張された場合に特に当てはまります。
急速な事業拡大を支援するサプライチェーン・インフラの移行の良い例として、下着の大手サプライヤー、ジョッキー社 (Jockey) があります。同社は 120ヶ国に事業を展開し、オンライン通販にも進出しつつ、既存のサービスを一切の妥協なく提供し続けています。また、柔軟性の高いサプライチェーン・テクノロジーの導入により、マルチチャネル需要に対応し、サプライヤーからの商品納入を加速させ、リードタイムを 80 パーセント短縮しています。
7) 購買パターンの変化に応じて労働力が投入される
消費者の購買行動の変化に対応&シンクロしていくためには、サプライチェーンのスピードと俊敏性を進化させる必要があります。そのためには労働力を最適化していくことが求められます。小売企業が商品の配送先や配送方法を自由に変えられるようにするのであれば、店舗、物流センター、輸送車両においてもリアルタイムに変更に対応し、適正人員を維持するための労働力の増減を可能にする機能が必要です。
労働力は物流センターの重要な資源であると同時にコストでもあるため、需要に対して最適化しなければなりません。労働力の適正化に向け、企業は以下の課題に対処していく必要があります。
■年間作業工数を見積もる
■見積作業に対する標準工数を確立する
■正規、残業、パートのミックスを最適化
■季節変動への対応、新商品の導入、販売促進を計画する
■曜日/シフト、ジョブ、ゾーン別に人員レベルを継続的に最適化する
8)業界標準が確立する
中国における標準化の流れは、ハードウェア (コンテナ、パレット、フォークリフト、等) およびソフトウェア (サプライチェーン・システム、物流管理) ともにまだ始まったばかりです。2012 年以降は業界標準を確立し、物流パフォーマンスを改善することが重要な課題となります。
9)中国の役割が高まる
ここ数年、中国を抜きにしてサプライチェーンを語ることはできなくなっています。当初、この地域は商品の調達先となっていましたが、最近では販売先のマーケットと捉えられています。しかしながら、ビジネス環境は刻々と変化しています。中国にとって輸出需要が弱まっていることは、輸出企業の多くが魅力的な国内市場に注力し始めたことを意味しています。ただし、中国での販売は容易ではなく、障害は山ほどあり、特に従来の加工貿易工場についてはその傾向が顕著です。最近の中国商業連合会によるレポート[5]に指摘されているように、消費財の小売売上高の成長が鈍化しているため、今後内需拡大による経済安定化が難しくなることが予想されます。プラス面としては、二重課税を軽減する税制改革が予定されており、政府補助による卸売・物流施設の供給増により物流コストが低減することが考えられます。
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「これらのトレンドの一部は特に新しいものではなく、過去数年にわたって企業戦略に影響を及ぼしてきたものもありますが、ごく近い将来に起こることが予想され、注意を要するものが多く含まれます。それらの変化に備えている企業こそ、2012 年を飛躍の年にすることができるでしょう」。
[1]IDC Manufacturing Insights “Change in the Supply Chain” survey, http://bit.ly/ww6Az3
[2]IDC Manufacturing Insights Predictions 2012,http://bit.ly/A6Mf8C
[3]BCI Supply Chain Resilience 2011 report, http://bit.ly/xHKmRZ
[4]Enterra Insights, http://bit.ly/AkGfx7
[5]Supply Chain Standard, http://bit.ly/w4cmol
【お問い合わせ先】
Manhattan Associates, Inc.広報事務局
担当:鳥羽
Tel: 03-5269-1038
Fax: 03-5269-1039
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「複雑化し、ますます変化の激しい環境の中、サプライチェーンは、これを適切に管理すれば競争優位性の切り札となるだけでなく、事業成長のエンジンとすることもできます。販売チャネルが増加し、販売地域が拡大する中で、ますますシビアかつ多様化する市場からの要求に応えるため、企業は、サプライチェーンの柔軟性や拡張性、俊敏性を高めることが求められています。販売機会を逃さず売上を最大化し、拡張サプライチェーンを最大限に効率化して自社のブランド資産を保護する上でも、この点は非常に重要です」。
マンハッタン・アソシエイツは、今後12ヶ月間にわたり中国のサプライチェーンに影響を及ぼす要因として、以下の 9 つのトレンドを予想しています。
1)コストが引き続き強く意識される
最近の IDCマニュファクチュアリング・インサイツの調査によると[1]、アジア地域のハイテク企業はサプライチェーンの重要課題として、コスト管理を挙げています。それらの企業の約半数においては、過去2年にわたりサプライチェーンのトータルコスト削減を最優先事項として挙げております。中でも日本企業は特にコスト意識が高く 、69 パーセントの企業が最優先事項と回答しています。
2012 年、企業はサプライチェーン・コストおよびアクティビティの可視化をさらに推し進め、資源配分計画の効率化を推進していくことが予想されます。さらにタスク管理の改善、最先端の労務管理システムや音声認識テクノロジーを活用した生産性向上を追求するとみられます。
IDC のアナリストは、「変化の激しい現在の環境に上手に対処するには『リーン生産方式』が役立つ」、と説明しています[2]。このアプローチは、コストを企業間で押し付けあうのではなく、グループ全体としてコストを取り払うことを狙いとしております。リーン生産方式は、小売企業が、顧客の要望や購買行動に関するリアルタイム情報を有効活用できるようになり、この情報をサプライヤーに提供してオーダー頻度を増やし、需給を効果的にシンクロできるようになるアプローチのことを指します。
2)コストの発生、配賦についての深い理解が必要となる
顧客の行動特性や個別要望は、様々なコストを発生させるとともに、企業利益の源となっていることは広く知られています。さらに、ごく少数の顧客が利益の大部分を生み出していることも知られています。にもかかわらず、ほとんどの企業は顧客別のサービスコストを把握していません。トータル・サービス・コスト (TCS: Total Cost to Serve) を計算するには、複数の部門にまたがる直接費と間接費を記録し、アイテム、顧客、ブランド別に配賦する必要があります。TCS の計算においては、どのコスト要素を含めるか、という点がカギとなります。つまりさまざまな調達、フルフィルメント、発注パターンについて、サービスコストに含まれる圧縮が可能な真の変動費を見分けることが重要です。幸いにも市販されている最先端のソリューションを活用することで、「真のサービスコスト」を把握することは可能です。
3) 緊急時対応計画の必要性が高まる
BCI が 62 カ国 559 社を対象に行ったアンケート、「サプライチェーン・レジリエンス 2011」のレポート[3]によると、85 パーセントの企業が2011 年に何らかの問題を少なくとも1度は経験している一方で、サプライチェーン崩壊の可能性は決して低下していないことが明らかとなりました。問題に対処する事業継続プログラムが主要サプライヤーすべてに用意されていると答えたのは回答した企業の 8 パーセントのみで、プログラムが実際に効果的かどうか検証している企業は、その半数にも満たないという結果になりました。
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「計画性のない企業は、サプライヤーに次々に電話をかけて事態に対処しようとしますが、これが次の供給不足や在庫欠品につながります。お金を支払った顧客が商品を手にできずに失望することがないよう、小売企業は異常気象や災害、ストライキなどからサプライチェーンが影響を受けないようにする必要があります。このマルチチャネル販売の時代において、サプライヤーと小売企業は、顧客との約束を果たせるよう、適切な措置を講じておかなければなりません」。
4) 調達ネットワークが拡大する
昨年は地震、洪水、津波など、サプライチェーンに影響を及ぼす想定外の事象が、現実的に起こり得るのだということが再認識されました。事業リスクを緩和するため、製造企業および小売企業はいずれも調達・仕入先ルートの数を増やすとともに、サプライチェーン・ツールを導入して俊敏性を高め、想定外の事象にもすばやく対応できるように準備することが予想されます。
5)テクノロジーの利用で可視性が高まる
サプライチェーン・アナリストは、「双方向からの可視性が得られるサプライチェーンが、未来の理想形である」と異口同音に述べています[4]。売上と在庫のリアルタイム情報を可視化する上で、テクノロジーは大きな役割を果たしており、現在の環境で必要な俊敏性をサポートしています。テクノロジー主導型ソリューションの採用がますます広がることが予想されます。小売企業においては、地域特性を考慮に入れた集中型の計画・予測プロセスへの投資が継続すると考えられます。サプライヤー企業はその計画に歩調を合わせる、またはその先をいくことができれば成功します。今後は、特定の顧客グループへの供給コストを、調達先別に比較するトータル・サービス・コスト (TCS) ソリューションだけでなく、供給から消費までのサプライチェーンを制御する拡張企業管理 (EEM) ソリューションの導入を検討する企業の増加が見込まれます。企業は、DOM (分散オーダー管理) ツールと EEM 系や TCS 系のソリューションを組み合わせて活用することで、最も合理的な調達先から製品を調達し、顧客満足と企業収益の双方が最大になる形での納入を実現できます。また、サプライチェーンの可視性を高めることは、サプライチェーン内のアクティビティのコントロール強化に寄与するとともに、利益最大化とリスク軽減を実現しながら俊敏性の向上に貢献します。
6)事業拡大への対応が向上する
売れ筋商品を十分に仕入れ、最も需要が大きい地域に商品を供給するためには、企業は、予測システムやオーダー管理ツールを活用して、企業全体で在庫を配分し、優先順位を設定し、最適化する必要があります。重要な情報をパートナー企業の手元に、最先端のサプライチェーン・インテリジェンス・ツールを活用して提供することで、グループ全体で倉庫・物流管理における賢明かつ迅速な意思決定が可能になります。これらはすべて最優先事項となりますが、事業成長による組織の拡大や、事業買収に伴ってサプライチェーンが拡張された場合に特に当てはまります。
急速な事業拡大を支援するサプライチェーン・インフラの移行の良い例として、下着の大手サプライヤー、ジョッキー社 (Jockey) があります。同社は 120ヶ国に事業を展開し、オンライン通販にも進出しつつ、既存のサービスを一切の妥協なく提供し続けています。また、柔軟性の高いサプライチェーン・テクノロジーの導入により、マルチチャネル需要に対応し、サプライヤーからの商品納入を加速させ、リードタイムを 80 パーセント短縮しています。
7) 購買パターンの変化に応じて労働力が投入される
消費者の購買行動の変化に対応&シンクロしていくためには、サプライチェーンのスピードと俊敏性を進化させる必要があります。そのためには労働力を最適化していくことが求められます。小売企業が商品の配送先や配送方法を自由に変えられるようにするのであれば、店舗、物流センター、輸送車両においてもリアルタイムに変更に対応し、適正人員を維持するための労働力の増減を可能にする機能が必要です。
労働力は物流センターの重要な資源であると同時にコストでもあるため、需要に対して最適化しなければなりません。労働力の適正化に向け、企業は以下の課題に対処していく必要があります。
■年間作業工数を見積もる
■見積作業に対する標準工数を確立する
■正規、残業、パートのミックスを最適化
■季節変動への対応、新商品の導入、販売促進を計画する
■曜日/シフト、ジョブ、ゾーン別に人員レベルを継続的に最適化する
8)業界標準が確立する
中国における標準化の流れは、ハードウェア (コンテナ、パレット、フォークリフト、等) およびソフトウェア (サプライチェーン・システム、物流管理) ともにまだ始まったばかりです。2012 年以降は業界標準を確立し、物流パフォーマンスを改善することが重要な課題となります。
9)中国の役割が高まる
ここ数年、中国を抜きにしてサプライチェーンを語ることはできなくなっています。当初、この地域は商品の調達先となっていましたが、最近では販売先のマーケットと捉えられています。しかしながら、ビジネス環境は刻々と変化しています。中国にとって輸出需要が弱まっていることは、輸出企業の多くが魅力的な国内市場に注力し始めたことを意味しています。ただし、中国での販売は容易ではなく、障害は山ほどあり、特に従来の加工貿易工場についてはその傾向が顕著です。最近の中国商業連合会によるレポート[5]に指摘されているように、消費財の小売売上高の成長が鈍化しているため、今後内需拡大による経済安定化が難しくなることが予想されます。プラス面としては、二重課税を軽減する税制改革が予定されており、政府補助による卸売・物流施設の供給増により物流コストが低減することが考えられます。
マンハッタン・アソシエイツ 国際業務 (APAC) 担当上級副社長 ジェフ・バウム談:
「これらのトレンドの一部は特に新しいものではなく、過去数年にわたって企業戦略に影響を及ぼしてきたものもありますが、ごく近い将来に起こることが予想され、注意を要するものが多く含まれます。それらの変化に備えている企業こそ、2012 年を飛躍の年にすることができるでしょう」。
[1]IDC Manufacturing Insights “Change in the Supply Chain” survey, http://bit.ly/ww6Az3
[2]IDC Manufacturing Insights Predictions 2012,http://bit.ly/A6Mf8C
[3]BCI Supply Chain Resilience 2011 report, http://bit.ly/xHKmRZ
[4]Enterra Insights, http://bit.ly/AkGfx7
[5]Supply Chain Standard, http://bit.ly/w4cmol
【お問い合わせ先】
Manhattan Associates, Inc.広報事務局
担当:鳥羽
Tel: 03-5269-1038
Fax: 03-5269-1039