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WIPジャパン発:ベトナムのネットユーザーとビジネスチャンス―その1


グローバルビジネス支援サービスを提供するWIP(ウィップ)ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:上田輝彦ジェームズ、以下、WIPジャパン)では、海外進出や海外向けEコマースに必須の多言語マーケティング・サービスを提供。世界89か国・411都市という日本最大級の自社ネットワークをフルに活用して、多くのお客様の海外進出を支援しています。

今年6月末、Facebookは、第2四半期の広告収入が9億2100万ドル(前期比28%増)に達したと発表しました。注目すべきは、この収入のうち700万ドルがベトナム市場からもたらされたことです。

6月時点で、ベトナムのソーシャルメディアの訪問者数トップ3は、Facebook(820万人)を筆頭に、ベトナム国産のZing Me(680万人)とYume(190万人)が続いています。ベトナムでは、政府がFacebookをブロックするという規制が行われていますが、実際にはそれをくぐり抜ける方法がかなり普及しているため、利用者数は増え続けています。

ソーシャルネットワーク全体を見ると、ベトナム国産SNSが海外SNSの人気を上回っています。Facebookは特にターゲット層を絞っていないのに対し、ベトナム国産はそれぞれがターゲット層を絞り込んでいることが特徴です。たとえばYumeは、若者層に焦点を合わせています。また、インターネットセンターの調査によると、ベトナムのネットユーザーの2人に1人がVinaGameを利用しているそうです。ベトナムは、オンラインゲーム市場では東南アジアではトップです。

ベトナムではこのように、ソーシャルネットワークを利用しているユーザーが非常に増えていますが、企業側は、それをビジネスに活かしきれていないのが実情です。たとえばユーザー数ではトップクラスのZing Meでさえ、広告スポンサーの獲得に苦労しています。

また、この調査によりますと、ネットユーザーの大半は若者であることから、企業はソーシャルネットワークを活用し、自社ブランドの浸透に力を入れようとしています。たとえばZing Meのユーザーは18〜25歳が中心であることから、ユーザーを幅広い商品やサービス市場に取り込むチャンスと見ています。

ベトナムのこうした状況は、マーケティングツールとしてのソーシャルメディア活用の今後の可能性が期待できることを示しています。その指標となるのが、ネットユーザー数やEコマースの発展状況です。その点からも、ベトナムのEコマースの現況についてチェックする必要があります。

ベトナムのEコマースについては次回―その2で説明します。


■WIPジャパン株式会社について:
2000年に設立されたWIPジャパン株式会社は、海外リサーチ・マーケティングコンサルティングや多言語翻訳などのグローバルビジネス支援(Global Business Support:GBS)サービスを提供しています。顧客には、多言語で様々な情報を発信・伝達・入手する必要のある約4千社以上の企業、政府組織、研究機関が含まれます。
http://japan.wipgroup.com
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