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santec、任意の光スペクトルを生成できる電動型可変光フィルタ WSS-1000を発表

 santec株式会社(東証JASDAQ 6777、本社:愛知県小牧市)は、santec独自のLCOS (Liquid Crystal on Silicon) 技術を応用し、任意の光スペクトルをプログラマブルに生成できる電動型可変光フィルタ(型名: WSS-1000)を開発いたしました。2014年3月11日から米国サンフランシスコで開催される光通信関連の学会・展示会、OFC2014にて発表いたします。



当社は、高速光通信技術の研究開発・評価の場面で活躍する、波長・帯域幅可変光フィルタ製品をリリースし、高い評価をいただいて参りました。このたび、当社が独自に保有するLCOS技術を採用することで、自由度の高いスペクトルの生成を実現した、電動型可変光フィルタの新製品を開発いたしましたので、お知らせします。

 新製品WSS-1000では、従来の波長・帯域幅可変光フィルタ製品がご提供する信頼性はそのままに、当社のコア技術の一つであるLCOSを周波数(波長)制御デバイスとして採用することで、任意のスペクトルを高い自由度で生成することができるようになりました。光技術の評価環境構築に必要な、様々な要求に柔軟にお応えいたします。

 WSS-1000は、100Gbs超の次世代光ネットワークとして提唱されている周波数利用効率を向上させたエラスティック光ネットワークの評価及び検証に適しています。高速信号用の光イコライザとして、DWDM(光波長多重通信)やOFDM(直交周波数分割多重方式)チャネル選択フィルタとして、あるいはWSS(波長選択スイッチ)エミュレータとして、各種測定にご利用いただけます。
 WSS-1000に採用されるLCOS素子は液晶技術を用いており、柔軟な帯域可変と減衰制御を可能としながら、高いポート拡張性をも同時に実現いたしました。また、従来の電動型可変光フィルタはモーターなど可動部品に頼らざるを得ず、故障の原因となったり、こまめな校正作業が必要となったりする問題がありました。WSS-1000に採用されたLCOS素子は無可動デバイスであるため、精妙な測定結果が求められる場面で、非常に高い信頼性をお届けできます。

 400dB/nmと急峻な透過帯域幅のフィルタスロープを備えており、波長及び帯域幅を1GHz以下の高分解能で制御可能なシステムです。WSS光モジュールで実績のあるスイッチング機能も搭載しており、1x4までのポート切替えが可能となっています。今後、1x9までのポート切替えにも対応を予定しております。波長バンドは、C-band対応のものとL-band対応のものをご用意しています。



【特徴】
 ・ プログラマブルに任意スペクトルを生成可能
 ・ C-bandもしくはL-bandの波長可変に対応
 ・ 1GHz以下の高分解な波長及び帯域可変制御
 ・ 急峻なフィルタスロープ (400dB/nm (typ.))
 ・ 低フリッカーノイズ (0.01dB/min (typ.))
 ・ スイッチング機能搭載 (1, 2 または4出力)

【用途】
 ・ 高速信号用の光イコライザ
 ・ 100Gb/s, 400Gb/s, 1Tb/s 伝送実験
 ・ DWDM, OFDMチャネル選択フィルタ
 ・ ネットワーク検証用WSSエミュレータ
 ・ 次世代光波長クロスコネクト

本製品は、3月11日から米国サンフランシスコで開催される光通信関連の学会・展示会、OFC2014にて発表・展示する予定にしております。


【リーフレット】
http://www.santec.com/jp/wp-content/uploads/WSS-1000-C-E-v1.01402.pdf



【高解像度写真】
電動型可変光フィルタ WSS-1000 本体画像 (2000×1166 px 700Kb)
http://www.santec.com/jp/wp-content/uploads/santec_WSS-1000.jpg


本製品に関するお問合せ先
santec株式会社
光システムビジネスユニット
担当 粕谷
Tel. 0568-79-3536




santec株式会社について: 
 santec株式会社は1979年創業の光部品・光測定器製造販売企業です。東証JASDAQ市場上場。従業員数135名(連結)。本社は愛知県小牧市で、販売子会社として米国(ニュージャージー州)、英国(オックスフォード)、中国(上海市)に拠点があります。1984年に世界初の光ファイバ検査装置を世に送り出し、現在では世界30カ国以上への販売実績があるほか、光技術を応用したOCT(光干渉断層画像)製品でも高い評価を得ている、光技術のパイオニア企業です。
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