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東京と石巻を6年間で600往復、全国の個人・企業・行政を巻き込み、新しいまちづくりに挑む元商社マンの奮闘記『ひとりの力を信じよう』を1月に発行いたします。

石巻市の廃校を延べ5,000人のボランティアとほぼ手作業で改修
立花貴氏は、東日本大震災以降、東京から宮城県石巻市雄勝町に移住し、東京と雄勝町を6年間で600往復。築93年の小学校廃校を延べ5,000人のボランティアとほぼ手作業で改修し、昨年、こどもの複合体験施設「モリウミアス」をオープン。交流人口を増やし雇用創出と地域経済を活性化する活動が評価され、「ふるさとづくり大賞」総務大臣賞、日経ソーシャルイニシアチブ大賞(東北部門賞)などを受賞。雄勝町の漁師と新しい漁業にも挑戦。かつては伊藤忠商事に勤務、そののち食品流通会社を起業し10年間経営した経験を生かし、様々な個人・企業と協働して、持続的・自律的な新しいまちづくりに取り組んでいます。本書では、6年間の活動と経験から得た学びについて語ります。

辺境の町に年間数千人が集まり、復興大臣やハーバード大学も視察に
雄勝町は、4,300人だった人口が震災後1,600人に減少、少子高齢化と過疎化が進む課題先進地です。その町に、全国から視察者含め年間1万人もの人が集まるようになりました。仙台から100キロも離れた辺境の町の変化に驚き、復興大臣や農水大臣などから全国の地方自治体関係者、企業人まで、多くの人が視察し、ハーバード大学学生がケーススタディとして学びに毎年訪問するほどです。

企業人や霞ヶ関行政官の気づきの場に
複合体験施設「モリウミアス」には、こどもだけでなく、多くのビジネスパーソンも訪問し、学びや気づきを得ています。企業研修にはこれまで延べ2,000人が参加。毎年、霞ヶ関の行政官研修も実施されています。参加者が得る気づきは、復興や地域活性化、コミュニティづくり、自身の生き方や働き方を考える手がかり、会社の経営や組織の運営、将来の企業のあるべき姿など様々です。

ひとりが変われば社会が変わる:ひとりでも、やる。ひとりから、動かす
立花氏は、会う人すべてに「一度、雄勝に来てみてください」と声をかけ、6年間に首都圏などから延べ1,300人を雄勝へ案内し、活動を広げてきました。誰にでも声がけするのは、「目の前のひとり」を大切にして全力で向き合うこと、ひとりが動き別のひとりとつながり合うことから、大きな変化が生まれることを見てきたからです。本書では、「地域」にある様々な可能性や、「人」が本来秘めている力に目を向け開花させ、地域と人を元気にしてきた著者の歩みについて綴ります。




著者プロフィール
立花貴(たちばな たかし)
こどものための複合体験施設モリウミアスを運営する公益社団法人MORIUMIUS 代表理事。新しい漁業に取り組む漁師の会社、株式会社雄勝そだての住人 業務執行役員。東日本食産業の長期的支援を行う一般社団法人東の食の会理事。震災の孤児遺児を文化スポーツの面から応援しこどもたちの夢を叶える力になる公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構理事。日本の食文化・伝統工芸を発信する株式会社薬師寺門前AMRIT代表取締役。
1969年仙台市生まれ。東北大学法学部卒業後、1994年伊藤忠商事株式会社入社。2000年食流通関連会社で起業。2010年薬師寺門前AMRIT運営。東日本大震災直後、母と妹の安否確認で宮城へ。現地で10万食の炊き出しを行い、その後、宮城県石巻市雄勝町を中心に支援活動にあたる。人生の針路を転換し、雄勝町に住民票を移す。東京と雄勝を6年で600往復し、首都圏などから延べ1,300人以上を雄勝へ連れ、全国の応援団と地元の人たちと共に、新しい仕事づくり・学びの場づくりを目指す。




書籍概要
被災した「限界集落」に、なぜ今、全国から数千人が訪れるのか?
総合商社、製薬大手など様々な企業の社員から官僚、こども、ハーバードの学生まで、あらゆる人が学び、ともに未来を創造する。津波で壊された町「雄勝」を地域活性化のトップランナーにした異色の起業家の奮闘記。

・望む未来をつくるための行動指針がわかる
・著者と人々の真っ直ぐな生き方に勇気がわく
・復興・地域再生の新しいかたちが見える

(構成)
はじめに――古くて新しい、絶望的で魅力的な場所。
1.心にしたがって動く――考えることをやめて震災地へ
2.あるものを結び、ないものを創る――地域活性化の最先端
3.ゆっくり、じっくり、みんなでつくる――コミュニティの生まれ方
4.生きることは、命をいただくこと――人はつながりの中にいる
5.ひとりの生き方が、みんなを動かす――小さな変化を集めよう
四六判ソフトカバー 224ページ 定価:本体1,500円+税 2017年1月17日発売予定
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2239

著者の思い(「はじめに」より)
「最初はビジョンや計画のようなものはありませんでした。ただ私は、震災地で見た光景にショックを受け、人々の姿や熱量に心を動かされ、とにかく自分にできることをしよう、目の前のことをやりきろうと。あれこれ考えることをやめて、もがきながら、ただ必死に漕ぎ続けてきたのです。当然、うまくいかないこともたくさんありました。それでも、いつもだれかに助けられ、どうにか道が開けて、活動は私の想像を超えて大きく広がっていきました。そして私は、東京で働いてきた20年間よりもはるかに大きな充実感と幸福感をもって、働けるようになりました。
震災からの6年間を振り返るとき、雄勝の変化、そして自分自身の変化に、私はあらためて驚き、人生のふしぎな巡り合わせを思わずにはいられません。この本では、そんな驚きでいっぱいの田舎町でのできごとを中心に、6年間に私が経験してきたこと、気づいたことをお話ししています」

推薦の言葉
「被災地」を「未来をつくる現場」に変えた男たちの物語。この人の強さではなく優しさに、みな思わず手を差し伸べてしまうのだと思う。電柱の高さのスーパー堤防より、ここに描かれた「つながり」の方がよっぽど強靭なのではないだろうか。――藤原和博(教育改革実践家、著述家、奈良市立一条高等学校校長)




モリウミアスについて
http://moriumius.jp/
自然と雄勝で暮らす人から学ぶ施設として2015年7月にオープン。「森と、海と、明日へ。」こどもと町の未来をみんなでつくる」ことを目指し、一次産業や自然体験、暮らしを通してサステナブルに生きる力を育む体験プログラムを通年提供しています。地元のこどもや国内、海外のこどもが集まり、震災を経験するもたくましく生きる住民や世界から集まるプロフェショナルとの交流が育まれています。

株式会社雄勝そだての住人について
http://ogatsusodateno.jp/
漁師によるコミュニティ消費型通販会社です。雄勝町だけではなく、市内県内、そして県外首都圏など都市部に暮らす人と新しいコミュニティを作りながら、日本の大切な一次産業である漁業を育て、町を育て、人との絆を育てるそのような想いが「雄勝そだての住人」に込められています。

宮城県石巻市雄勝町について 
リアス式の美しい三陸海岸に面した雄勝町は森と海と水に恵まれ、雄勝湾では、ホタテ・ホヤ・牡蠣・銀鮭・ワカメの養殖が盛ん。また、国内生産量の90%を占める雄勝硯(東京駅
の復元改修工事の際に雄勝産の天然スレートが使われました)や、国の重要無形文化財である室町時代から伝わる雄勝法印神楽など、自然と文化、そして生活の営みの凝縮がありました。東日本大震災で甚大な被災により人口4,300人から1,600人に減少しています。




本件に関するお問い合わせ先 
英治出版株式会社
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビル 4F
TEL:03-5773-0193 FAX:03-5773-0194
担当者 : 高野(takano(at)eijipress.co.jp) / 山見(yamami(at)eijipress.co.jp)
※(at)を@に替えてお送りください。
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