AI向けプロセッサを提供する英Graphcoreが日本法人開設を発表
[21/04/27]
提供元:DreamNews
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2021年4月27日、東京発 - 英Graphcore(本社:英国ブリストル、日本法人:東京都千代田区、以下 グラフコア)は本日、日本法人となるグラフコア・ジャパン株式会社を開設し、中野守が代表取締役社長に就任したことを発表しました。東京を拠点とするグラフコアの日本チームは、AIインフラストラクチャの新世代コアとなるビルディングブロック製品「IPU-M2000」やスケールアウト向けの「IPU-POD」を中心に、データセンター向けAIシステムの販売や導入支援を担います。
今回の発表は、半導体業界のベテランであるNigel ToonとSimon Knowlesが2016年に英国で共同設立したグラフコアの国際化を進める上で重要な布石となります。グラフコアはAIインフラストラクチャのコアを構成するIPU(Intelligent Processing Unit:インテリジェント・プロセッシング・ユニット)製品群およびソフトウェア・ツールを提供し、すでに世界中の金融、医療、自動車、消費者向けインターネットサービス、クラウドサービスプロバイダーなど幅広い業界や官民の研究機関で利用されています。また、代表取締役社長に就任した中野守はCray、HPE、Compaq、DECなど、大手テクノロジー企業で30年以上にわたり培ってきた豊富な経験をグラフコアにもたらします。
さらに、グラフコアは、SCSK株式会社(以下SCSK)ならびにHPCシステムズ株式会社(以下HPCシステムズ)が日本国内における販売パートナーとなることを発表しました。SCSKは日本の大手ITサービス企業で、半世紀以上にわたり、最先端レベルのITシステムや技術サービスを提供してきました。またSCSKは、すでに日本の複数の大手企業からグラフコアシステムの受注を獲得しています。
SCSKのプラットフォーム事業グループ ITエンジニアリング事業本部長である河野 昇氏は次のように述べています。「AIは現代に変革をもたらしている技術であり、SCSKは国内の顧客企業やパートナー様に対して、幅広いAIソリューションとサービスを提供しています。グラフコアは、IPUという真に特別なものを生み出しました。これは、現在のAIアプリケーションに優れた性能を提供するほか、先駆的な開発者が超並列処理など高度なアーキテクチャ機能を必要とする次世代AIモデルを開発、展開できるようにする画期的なAIコンピューティングプラットフォームです。」
HPCシステムズは、ハイパフォーマンス・コンピューティング、ディープラーニング、AIの分野で豊富な経験を有しています。幅広い顧客基盤を持つ同社は、サイエンスクラウドや化学計算プラットフォームの開発など、特に官民の研究機関との連携に強みを持っています。
HPCシステムズ株式会社の代表取締役である小野 鉄平氏は次のように述べています。「産業界、学術界を問わず、最先端の人工知能計算に対する需要は高まっており、グラフコアの技術の台頭がそうした状況を物語っています。当社のお客様は、AIを実行するために選択するテクノロジーが、イノベーションの加速や競合優位性に繋がることを理解されています。」
また、この度のグラフコア・ジャパン代表取締役社長就任にあたり、中野守は次のように述べています。「グラフコアは、急速に進化するAIの分野において、最先端の計算システムを提供します。近年の技術進化をさらに加速させるためには、AIに特化して設計されたシステムが必要ですが、それに最適なのがグラフコアのIPUです。グラフコアの日本チームを率い、お客様のシステム構築や拡張をご支援できることは大変光栄です。そして何よりも、日本の素晴らしい開発者の皆様に当社のIPUをご活用いただくことで、新しいイノベーションが創出されることに大きな期待を寄せています。」
以上
グラフコアの技術について
TSMCの最新7nmプロセスを利用したGC200 IPUは、594億個のトランジスタを持った、世界で最も洗練されたプロセッサです。IPUはそのユニークな設計特性により、AI計算で競合技術を凌駕します。1,472個の独立した並列処理コアには、それぞれ専用の超高速メモリーブロックがシリコンダイ上のコアに隣接して配置されており、IPU全体で合計900MBのメモリーを搭載しています。
IPU GC200は、グラフコアのすべてのデータセンターにおいて、コンピュートシステムの中核をなしています。その中には、すべてのセットアップの基礎となるIPU-M2000(GC200 IPUを4個搭載した1テラフロップのデータセンターブレード)も含まれています。また、スケールアウトシステムには4個のIPU-M2000で構成されるIPU-POD16と、16個のIPU-M2000で構成されるIPU-POD64があります。各IPU-PODには、1台以上のサーバーが搭載されており、大規模なシステムではAIのタスクに応じてサーバーの数を変えることができます(例えば、コンピュータビジョンのタスクは、自然言語処理よりもサーバー数を必要とする傾向があります)。
グラフコアのシステムはすべてPoplarソフトウェアスタックを搭載しており、PyTorchやTensorFlowなど広く普及しているAIフレームワークとの統合が可能です。グラフコアのハードウェアシステムとPoplarソフトウェアの詳細については、次のリンク先をご参照ください。
https://www.graphcore.ai/ja-jp/
会社について
グラフコアは、2016年にNigel ToonとSimon Knowlesによって英国ブリストルで設立されました。AI計算に特化したプロセッサであるIPUの初期コンセプトをゼロから設計し、Deepmindの共同創業者Demis Hassabis氏やUberの当時のチーフサイエンティストZoubin Ghahramani氏など、AIコミュニティの有力者から投資を受けました。その後、セコイア・キャピタル、BMW、マイクロソフト、サムスンなどから総額7億1,000万ドル以上の投資を受けています。現在グラフコアは、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ本土、中国、韓国、そして日本にオフィスを構え、全世界の従業員は400名を超え、企業価値は27億7,000万ドルに達しています。
配信元企業:グラフコア・ジャパン株式会社
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今回の発表は、半導体業界のベテランであるNigel ToonとSimon Knowlesが2016年に英国で共同設立したグラフコアの国際化を進める上で重要な布石となります。グラフコアはAIインフラストラクチャのコアを構成するIPU(Intelligent Processing Unit:インテリジェント・プロセッシング・ユニット)製品群およびソフトウェア・ツールを提供し、すでに世界中の金融、医療、自動車、消費者向けインターネットサービス、クラウドサービスプロバイダーなど幅広い業界や官民の研究機関で利用されています。また、代表取締役社長に就任した中野守はCray、HPE、Compaq、DECなど、大手テクノロジー企業で30年以上にわたり培ってきた豊富な経験をグラフコアにもたらします。
さらに、グラフコアは、SCSK株式会社(以下SCSK)ならびにHPCシステムズ株式会社(以下HPCシステムズ)が日本国内における販売パートナーとなることを発表しました。SCSKは日本の大手ITサービス企業で、半世紀以上にわたり、最先端レベルのITシステムや技術サービスを提供してきました。またSCSKは、すでに日本の複数の大手企業からグラフコアシステムの受注を獲得しています。
SCSKのプラットフォーム事業グループ ITエンジニアリング事業本部長である河野 昇氏は次のように述べています。「AIは現代に変革をもたらしている技術であり、SCSKは国内の顧客企業やパートナー様に対して、幅広いAIソリューションとサービスを提供しています。グラフコアは、IPUという真に特別なものを生み出しました。これは、現在のAIアプリケーションに優れた性能を提供するほか、先駆的な開発者が超並列処理など高度なアーキテクチャ機能を必要とする次世代AIモデルを開発、展開できるようにする画期的なAIコンピューティングプラットフォームです。」
HPCシステムズは、ハイパフォーマンス・コンピューティング、ディープラーニング、AIの分野で豊富な経験を有しています。幅広い顧客基盤を持つ同社は、サイエンスクラウドや化学計算プラットフォームの開発など、特に官民の研究機関との連携に強みを持っています。
HPCシステムズ株式会社の代表取締役である小野 鉄平氏は次のように述べています。「産業界、学術界を問わず、最先端の人工知能計算に対する需要は高まっており、グラフコアの技術の台頭がそうした状況を物語っています。当社のお客様は、AIを実行するために選択するテクノロジーが、イノベーションの加速や競合優位性に繋がることを理解されています。」
また、この度のグラフコア・ジャパン代表取締役社長就任にあたり、中野守は次のように述べています。「グラフコアは、急速に進化するAIの分野において、最先端の計算システムを提供します。近年の技術進化をさらに加速させるためには、AIに特化して設計されたシステムが必要ですが、それに最適なのがグラフコアのIPUです。グラフコアの日本チームを率い、お客様のシステム構築や拡張をご支援できることは大変光栄です。そして何よりも、日本の素晴らしい開発者の皆様に当社のIPUをご活用いただくことで、新しいイノベーションが創出されることに大きな期待を寄せています。」
以上
グラフコアの技術について
TSMCの最新7nmプロセスを利用したGC200 IPUは、594億個のトランジスタを持った、世界で最も洗練されたプロセッサです。IPUはそのユニークな設計特性により、AI計算で競合技術を凌駕します。1,472個の独立した並列処理コアには、それぞれ専用の超高速メモリーブロックがシリコンダイ上のコアに隣接して配置されており、IPU全体で合計900MBのメモリーを搭載しています。
IPU GC200は、グラフコアのすべてのデータセンターにおいて、コンピュートシステムの中核をなしています。その中には、すべてのセットアップの基礎となるIPU-M2000(GC200 IPUを4個搭載した1テラフロップのデータセンターブレード)も含まれています。また、スケールアウトシステムには4個のIPU-M2000で構成されるIPU-POD16と、16個のIPU-M2000で構成されるIPU-POD64があります。各IPU-PODには、1台以上のサーバーが搭載されており、大規模なシステムではAIのタスクに応じてサーバーの数を変えることができます(例えば、コンピュータビジョンのタスクは、自然言語処理よりもサーバー数を必要とする傾向があります)。
グラフコアのシステムはすべてPoplarソフトウェアスタックを搭載しており、PyTorchやTensorFlowなど広く普及しているAIフレームワークとの統合が可能です。グラフコアのハードウェアシステムとPoplarソフトウェアの詳細については、次のリンク先をご参照ください。
https://www.graphcore.ai/ja-jp/
会社について
グラフコアは、2016年にNigel ToonとSimon Knowlesによって英国ブリストルで設立されました。AI計算に特化したプロセッサであるIPUの初期コンセプトをゼロから設計し、Deepmindの共同創業者Demis Hassabis氏やUberの当時のチーフサイエンティストZoubin Ghahramani氏など、AIコミュニティの有力者から投資を受けました。その後、セコイア・キャピタル、BMW、マイクロソフト、サムスンなどから総額7億1,000万ドル以上の投資を受けています。現在グラフコアは、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ本土、中国、韓国、そして日本にオフィスを構え、全世界の従業員は400名を超え、企業価値は27億7,000万ドルに達しています。
配信元企業:グラフコア・ジャパン株式会社
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