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3D画像技術ベンチャーのFyusion社、東京大学エッジキャピタル(UTEC)をリードに米最大手VCのNEA等から シリーズA資金3.35百万ドルを調達

知能ロボット技術に基づく3D画像技術を開発するFyusion社は、東京大学エッジキャピタル(UTEC)をリード投資家として、米最大手のベンチャーキャピタルであるNEA等から総額3.35百万ドルの第三者割当増資によるシリーズA資金の調達を実施しました。

知能ロボット技術に基づく3D画像技術を開発するFyusion社(米国サンフランシスコ)は、この度、東京大学エッジキャピタル(UTEC)をリード投資家として米国最大手のベンチャーキャピタルであるNew Enterprise Associates(NEA)等から総額3.35百万ドルの第三者割当増資によるシリーズA資金の調達を実施したことを発表しました。

今回の増資には、UTECとNEAの他に、Ofoto社及びXoom社のCEOを努めたJames Joaquin氏、Lab IX代表のLior Susan氏の他、Google社の初期個人投資家等の著名なエンジェル投資家も参加しています。

Fyusion社は、従来の写真やビデオにない没入感を有する革新的な画像の記録方式を開発しています。

Fyusion社の新技術により、記録された外部環境の画像の中で、視点を動かすことが可能となります。従来のビデオによる動画撮影が時間の流れを記録しているのと同様に、Fyusion社の新たな「空間写真(Spatial Photograph)」方式は、カメラが移動した空間を記録することを可能にします(特許出願中)。

最先端の3D画像処理アルゴリズムを用いることで、見る人が自由に撮影された「空間写真」とインタラクトすることが可能となり、撮影者の見た光景と世界を「空間写真」内で追体験することができます。

Fyusion社では、モバイル向けの写真アプリ「Fyuse」のiOS版をリリースしており、App Storeから無料でダウンロードできます。

●Fyuseアプリ紹介サイト:http://fyu.se

●Fyuseアプリダウロードリンク:https://itunes.apple.com/jp/app/fyuse/id862863329?mt=8

「Fyuse」アプリではFyusion社の3Dプラットフォーム技術を駆使した「空間写真」の撮影や、ソーシャル・ネットワーク上での共有が可能です。

●Fyuseで撮影された空間写真例(1):http://fyu.se/v/79ebc0fb
クリックして左右にマウスポインタを動かして視点が変えられます。

●Fyuseで撮影された空間写真例(2):http://fyu.se/v/f6966196
クリックして左右にマウスポインタを動かして視点が変えられます。

Fyusion社では、今回のシリーズA調達資金を用いて、「Fyuse」アプリの機能追加と性能向上を図り、コンピューター・ビジョン技術のモバイル端末への応用と利用拡大を進めていきます。

Fyusion社の保有する3Dプラットフォーム技術は、今後さまざまな用途やアプリケーションに応用展開されする予定で、「Fyuse」アプリはその第一歩との位置づけとなります。

Fyusion社では、既に独自の特許出願中の技術と3Dモデル生成プラットフォームをモバイル分野とウェアラブル・デバイス分野で、ライセンス提供も行っています。

Fyusion社はロボット・インキュベーターとして有名な米国のWillow Grage社で3D認識技術分野を率いていたRadu B. Rusu博士とロボット科学者達により、2013年に設立されました。

Radu B. Rusu博士は、3D認識技術分野を世界的に牽引する第一人者で、世界最大の3D点群処理のオープン・ソース・プロジェクト「Point Cloud Library (PCL) 」の設立者でもあります。Rusu博士は現在もPCLプロジェクトのBSDライセンスを維持管理する非営利企業Open Perception社の代表も兼務しております。

Fyusion社CEOのRadu B. Rusu博士は、「最先端の知能ロボット技術と3Dコンピューター・ビジョン技術を、一般ユーザ向けのアプリケーションとして提供できることをとても嬉しく思っています。これらの技術の利用により、従来の静止画写真とビデオ動画を超えた、よりインタラクティブで没入感のある次世代のビジュアル画像データの記録方式の実現と利用が可能となります。その為には、3Dによる描写が必要となります。これまで、専門家の間では3Dは点やメッシュの集まりとして扱われて来ました。その方向性で大きく技術が進化してきました。一方で、これまでのコンシューマー向けの3D技術の分野では、3Dのフォトリアリスティックな写実的記録や表現という観点には余り注力がされて来ませんでした。Fyusion社では写真のようにリアルな3Dの記録方式の実現に挑戦しています。」とコメントしています。

NEAのベンチャー・パートナーで元サン・マイクロシステムズ社CTOのGreg Papadopoulos氏は、「人間の現実世界とのインタラクションは、2Dの四角形やパノラマ画像に閉じ込められないものです。人間は環境の中で動いて、探索して、没入します。つまり、人間は環境に能動的に参加することで、周辺環境のデータを収集しています。Fyusion社の『空間写真』は、ユーザ体験を向上するだけではなく、従来のメディアが取得できなくなった重要な情報もキャプチャします。空間中のナビゲーションにより『空間写真』は、見る人に実際にその場にいるかのような強い感覚を提供します。又、アルゴリズムにより『空間写真』から形状、大きさ、背景等の有益な情報を抽出することができます。これらの情報は従来の2Dの平面画像では伝達できなかった情報となります。Fyusion社の『空間写真』が取得する、これらの情報は、これまで困難であった画像検索や画像のインデックス化を単純化することを可能にします。Fyusion社の世界的な専門家チームと同社技術に基づいた、新しいアプリケーションを一緒に開発していくことに胸を踊らせています。」とコメントしています。

Fyusion社はCEOのRadu B. Rusu博士の他、CTOのStefan J.J. Holzer氏と、VP EngineeringのStephen D. Miller氏の3名が共同創業者として技術開発を担っています。この共同創業者3名はFyusion社設立以前から、ロボット・インキュベーターのWillow Garage社を通じて、人間を支援するパーソナル・ロボットとのインタラクションを実現するアルゴリズムやソフトウェアの開発を共同で行って来ており、大きな実績を上げています。ロボットにビールを取って来させたり、洗濯物をたたませたり、裁縫をさせたりする研究開発以外にも、研究成果をオープンソース化するプロジェクトにも注力してきました。Fyusion社の共同創業者の業績は、権威のある各種学会等で多数の論文賞やノミネートを受けており、New York Times紙やCBS Smart Planet、Discovery Science Channel等のメディアでも取り上げられています。また共同創業者はこれまでにIEEE 2013 Early Career AwardやOpen Source Software Challenge World Award 2011の受賞もしています。

●Fyusion社について:http://fyusion.com

Fyusion社(米国サンフランシスコ)は、知能ロボット技術を軸に、世界に良い貢献をすることを理念としています。Fyusion社のコア・チームは、知能ロボット技術、3Dコンピューター・ビジョン技術、機械学習技術等の博士号を持つ専門家集団で構成されています。アカデミックな研究の最先端に携わりつつ、3Dコンピューター・ビジョンと知能ロボット分野のオープンソース・ソフトウェアの開発にも長年実績を上げてきています。それらのソフトウェアは世界中の研究機関や産業界で広く利用されており、特に対象物認識や3Dモデル生成を中心にコンピュータ・ビジョン技術のデファクト・スターンダード化も実現しています。

●本リリースの詳細:http://www.ut-ec.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1.woa/wa/read/14648547de2/

【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)
担当者名:山本哲也
TEL:03-5844-6671
Email:info@ut-ec.co.jp
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