「6年で利益が35倍に!」 赤字体質を脱出し、会社を再生させたOptimization経営の理念と実践を語った本 『社員の「1行報告」が会社を変える』を出版
10月29日月曜日、株式会社三技協 ( 本社 : 神奈川県横浜市都筑区、http://www.sangikyo.com/jp/、以下三技協 )代表取締役社長 仙石 通泰著『社員の「1行報告」が会社を変える』が出版されました。
本書は著者仙石通泰が三技協で実践してきたOptimization経営の理念と実践のすべてを語ったものです。
三技協では2001年にOptimization経営を導入しました。自社開発のPBT(Performance Breakthrough)という手法で作業上の問題点を洗い出し、解析することで、解決策を見出してきました。PBTにより個々の社員が得た経験知や技術ノウハウは、Cyber Manualによって「見える化」され、社全体の集団知として共有・蓄積されます。その数は10,000ドキュメントに上り、現場で発生した問題はただちに本社に報告されます。
また、サイバーマニュアルの活用により、社員の多機能化が促進し、「総務部」や「人事部」という名称のセクションはなくなりました。本社の管理要員は30%近く削減され、なお管理業務のパフォーマンスは向上、そしてクレームや事故は10分でトップに伝わります。
その結果、社員の意識改革とともに「経営の透明化」が進み、失敗や不祥事、法令違反を中間管理職がもみ消したり、握りつぶしたりできなくなりました。現在、日本の会社で大問題となっているCompliance上の問題を乗り越えることが可能になりました。
本書には、サイバーマニュアルを通して、社員の1行報告が会社を変え、Optimization Companyとして成長してゆくプロセスが描かれています。
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● 著者自らが語る読者へのメッセージ:
今日、企業はさまざまな局面で格闘を繰り返している。技術の進化は我々のビジネスのやり方を組み換え、グローバリゼーションは我々の仕事場を変えた。我々、三技協は格闘を重ねながら、企業としての実績や利益を向上させる新たな仕組を見いだしたと考えている。
問題の解決にむけて我々が企業努力を重ねるどの段階においても、生き残りの鍵は「より迅速」そして「より賢く」である。この経験は、企業の資産は従業員の中にあるという教訓を再認識することでもあった。私がどのようにこの考えに到達したのか、また我々はどのように最適化サービス(オプティマイゼーションサービス)を開発していったかが、本書の概要である。
今日、我々は三技協を「オプティマイゼーション カンパニー」と呼んでいる。なぜなら我々は一人一人の社員の能力を最高レベルに逞しく育む方法を見出したと信じるからである。今日の利益の20?40%は社員の能力向上に起因している。本書ではこの課題を達成するためにどのようにビジネスインテリジェンス(PBT)とナレッジマネジメント(Cyber Manual)を導入させてきたかを述べている。
我々はトップダウン型企業構造を脱皮するコミュニケーション構造を構築する一連の流れの中で、知識管理ツールを駆使して組織全体のコミュニケーション力を高めてきた。そして、21世紀が要求するより効率的で高収益な会社を築くことを可能にしたのである。
この変容を可能にしたビジョン、リーダーシップ、イノベーション、IT活用についてもまた本書では述べる。我々の方法は我々が独自に内部投資や試行錯誤を通して達成したのである。同時に皆様の企業再活性プロセスに充分にお役にたつ製品やサービスをご紹介できるという事である。
これは、我々が実現したサイバーマニュアルの物語でもある。
2007年10月
仙石通泰
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● 著者紹介 仙石通泰(せんごく みちやす)
1967年慶應義塾大学商学部卒(在学中、米国サンホセ大学留学)。同年ソニー入社。ソニーコーポレーションオブアメリカ勤務を経てソニープラザ取締役就任。90年三技協取締役就任、92年先代仙石秀男の事業を継承し、三技協代表取締役社長就任。モットーは「楽しくなければ面白くない、面白くなければ楽しくない」。
就任時における赤字体質脱却のため社内企業変身運動を展開。同時に企業内通信事業と移動体通信事業の開発・拡大、グローバル化、社内の高度情報武装化、ネットワーク化を推進し、ISO9001・ISO14001、Pマーク認証のほか社内諸制度・会議体などの改革を推進するとともに、全社員の自立とモチベーション向上をめざして、人事制度改革と自ら全社員と対話する「構創塾」を開講。
社外役職として(社)神奈川経済同友会常任幹事・情報通信委員会委員長、ビジネスプロセス革新協議会副会長、慶應義塾大学情報産業三田会副会長、(財)全日本柔道連盟特別委員など。
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● 書評
「楽しくなければ面白くない、面白くなければ楽しくない」をモットーに経営者が自ら社員に叫び、さらに読者にも叫び、回りを元気にしていく企業家の姿が見えてくる一冊である。
本書の全体構成は1章から7章で構成され1章で著者の会社の現在を説明している。頻発する企業不祥事を如何に防ぐか、この企業は社員も経営者も一体となってリスクを回避する仕組みを作り上げている。また社員とのコミュニケーションを『一行報告』で簡潔に実現している。これは現代の最も中心的な経営課題を簡潔、明快に解決していることが見える。
2章から3章は著者の経営者として、そして組織の変革者としての姿が浮かび上がり、社員の意識改革、事業構造の変革が実体験と共に語られている。『赤字より怖い赤字体質』など、本質をわかり易い言葉で社員に語り、読者への多くのヒントが含まれている。
4章、5章はこの企業の変革の仕掛けになった道具立てについて説明している。
問題解決と思考の道具であるPBTの詳細と経営情報、営業情報、業務マニュアル、規定類など、この企業のあらゆる情報が格納されているナレッジシステム、名づけて『サイバーマニュアル』について記述されている。社員がもれなく、物事を構造化して、その本質を捉えて行動する。それをつぶさに表現して関係者に共有できる企業を読者は想像できるであろうか。数百人の企業が1万を超えるドキメントをいつでもどこでも、利用でき、しかも現在進行形で増殖を続けているのである。
6章、7章は経営が注意深く考慮しなければならない社員へのインセンティブやモチベーションについて語り、経営者としての、経営のあり方と将来の展望について説明している。
全編を通して『やればできる!』やり続けることが大切なのだという著者の経営哲学が見えてくる。 元気な企業、人を元気にする企業、この一冊が読者を元気にさせる、と云う著者の声が聞こえてくる一冊である。
2007年10月吉日
千葉商科大学長
慶應義塾大学名誉教授
島田晴雄
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▼ 書籍概要
書名: 社員の「1行報告」が会社を変える
副書名: 「見える化」のオプティマイゼーション経営
著者: 仙石通泰
出版社: かんき出版
発行: 2007年10月23日火曜日
税込価格: ¥1470(本体¥1400+税)
版型: 四六判並製
ISBN: 978-4-7612-6471-0 C0034
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▼ 会社概要
商号: 株式会社三技協
代表者: 代表取締役社長 仙石通泰
本社所在地: 神奈川県横浜市都筑区池辺町4509
設立: 昭和40年4月1日
資本金: 2億9660万円(2006年2月現在)
業務内容: IT/テレコム分野における技術サービスの提供
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▼ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社三技協
CSR推進本部 コーポレートコミュニケーション
遠藤 勉
TEL : 045-930-2511
FAX : 045-931-2607
E-mail : info@sangikyo.co.jp
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