元AV女優の美術家・大塚咲がアート作品を提供 スマホで低年齢化するデジタル性暴力に性的画像判断のAI搭載OSを求める声
被害者の訴えに応じてインターネット上に流出した性的画像の削除要請事業を行う特定非営利活動法人 ぱっぷす(本部:東京都文京区、理事長:金尻カズナ) は、元AV女優の美術家・大塚咲の作品数点を、#porNOphoneキャンペーンのクラウドファンディングで頒布する。絵画5点が3万円(単品)〜5万円(セット売り)、写真作品が20万円と25万円の2点となっている。#porNOphoneは、iOSとAndroidに性的画像判断のAIの開発・組み込みを要望するキャンペーン。被害・加害ともに低年齢化するデジタル性暴力のうち、ほぼ全件を占めるスマホ使用における児童ポルノ事犯の件数削減を目指す。クラウドファンディングは2021年2月8日まで⇒ https://camp-fire.jp/projects/view/335757
ネット上でヌードや性行為などの性的な画像が拡散される「デジタル性被害」「デジタル性暴力」。被害者、加害者、ともに小・中・高校生から20代までが多く、自撮りから始まって犯罪に巻き込まれるケースも後を絶たない。ぱっぷすは、iOS、AndroidそれぞれのOSベンダー、Apple社とGoogle社に、性的画像記録を撮影させないAI(人工知能)の開発と標準機能組込みの要望書を提出する運び。低年齢化するユーザーに行動の自覚を促すために、性的画像記録撮影には外部アプリのインストールが必要となる見込みだ。
元AV女優で美術家という異色の経歴を持つ大塚咲は、VHSの時代にAVデビューし、iPhone登場のタイミングに女優活動の全盛期を迎えた。インターネットの普及と共に違法サイトが溢れ、iPhoneの普及で爆発的に自分の動画が無断・無料で大量消費され、引退後も無断転載され続け、無料コンテンツと化した膨大な量の動画に為す術がなかったという経験を持つ。引退後に法整備を待ってAV人権倫理機構に作品販売停止を申請したが、対応はFANZAにある作品のみだった。
ぱっぷすが依頼を受け、拡散した性的画像記録を探し出し、国内外200以上のサイトと掛け合い、削除が叶った。
ぱっぷすによれば、性的画像記録の削除要請をかけるまでには数多くの困難がある。過半数が日本向きに配信している国外サイトであり、オフショア・ホスティング(ベルヌ条約に加盟していない地域のためコンテンツ削除要請に対応する義務が生じない)やコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN:高度に分散されたサーバー群)、仮想通貨決済など、匿名性の高い相手を確認して削除要請をかけなければならないからだ。また、現行法では、頒布(投稿)・販売者が主犯、撮影者が従犯となるため、投稿者を特定できない以上は刑事事件化も難しい。
同時に、発信者情報開示訴訟請求には、被害者が自分であることを証明する必要や、そもそも被害者の身元を開示しなければ、削除要請に応じないなどの壁もある。
大塚咲は、盗撮・同意のない性行為の撮影・児童ポルノ等の性暴力の記録が、個人によって所有されたり脅しに使われたりするだけでなく、ネット上に故意に流されることがあり、個人の投稿によって利益を得る人間がいること、エンターテイメントとして消費する需要がある事実を指摘し、インターネットが性暴力で溢れ、スマホ利用で敷居が下がっていることに警鐘を鳴らす。
世界各地で問題が浮上してまだ日の浅い「デジタル性暴力」は、スマホによって加速する新しい性的搾取の犯罪であるばかりでなく、警察庁資料によれば被害・加害ともにスマホ利用による学齢期の10代20代が最多を占め、低年齢層をターゲットにした人権侵害の新たな温床となっており、今後の社会の対応が問われる。
porNOphoneキャンペーンhttps://campaign.pornophone.org/ では、CAMPFIREのソーシャルグッド部門であるGoodMorningより、2020年12月25日〜2021年2月8日の期間クラウドファンディングを行い、キャンペーンの支援者と賛同者を募る。リターンには各種オリジナルグッズのほか、大塚咲の絵画と写真の限定プリントが頒布され、A4版の絵画が3万円(単品)〜5万円(セット売り)の5点、A3版とA1版の写真作品がそれぞれ20万円と25万円の2点。また体験型リターンとして「性的搾取の闇に迫る秋葉原・吉原ツアー」「セキュリティ講座」「デジタル性暴力被害についての講演」が提供される。
詳しくは https://camp-fire.jp/projects/view/335757 。
ぱっぷすについて
組織概要
特定非営利活動法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)
?英語名:Organization for Pornography And Sexual Exploitation Survivors?
所在地:東京都文京区向丘2−27−6, 2F?
TEL : 050-3186-4119
FAX : 03-6304-2564
https://www.paps.jp/paps
ネット上でヌードや性行為などの性的な画像が拡散される「デジタル性被害」「デジタル性暴力」。被害者、加害者、ともに小・中・高校生から20代までが多く、自撮りから始まって犯罪に巻き込まれるケースも後を絶たない。ぱっぷすは、iOS、AndroidそれぞれのOSベンダー、Apple社とGoogle社に、性的画像記録を撮影させないAI(人工知能)の開発と標準機能組込みの要望書を提出する運び。低年齢化するユーザーに行動の自覚を促すために、性的画像記録撮影には外部アプリのインストールが必要となる見込みだ。
元AV女優で美術家という異色の経歴を持つ大塚咲は、VHSの時代にAVデビューし、iPhone登場のタイミングに女優活動の全盛期を迎えた。インターネットの普及と共に違法サイトが溢れ、iPhoneの普及で爆発的に自分の動画が無断・無料で大量消費され、引退後も無断転載され続け、無料コンテンツと化した膨大な量の動画に為す術がなかったという経験を持つ。引退後に法整備を待ってAV人権倫理機構に作品販売停止を申請したが、対応はFANZAにある作品のみだった。
ぱっぷすが依頼を受け、拡散した性的画像記録を探し出し、国内外200以上のサイトと掛け合い、削除が叶った。
ぱっぷすによれば、性的画像記録の削除要請をかけるまでには数多くの困難がある。過半数が日本向きに配信している国外サイトであり、オフショア・ホスティング(ベルヌ条約に加盟していない地域のためコンテンツ削除要請に対応する義務が生じない)やコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN:高度に分散されたサーバー群)、仮想通貨決済など、匿名性の高い相手を確認して削除要請をかけなければならないからだ。また、現行法では、頒布(投稿)・販売者が主犯、撮影者が従犯となるため、投稿者を特定できない以上は刑事事件化も難しい。
同時に、発信者情報開示訴訟請求には、被害者が自分であることを証明する必要や、そもそも被害者の身元を開示しなければ、削除要請に応じないなどの壁もある。
大塚咲は、盗撮・同意のない性行為の撮影・児童ポルノ等の性暴力の記録が、個人によって所有されたり脅しに使われたりするだけでなく、ネット上に故意に流されることがあり、個人の投稿によって利益を得る人間がいること、エンターテイメントとして消費する需要がある事実を指摘し、インターネットが性暴力で溢れ、スマホ利用で敷居が下がっていることに警鐘を鳴らす。
世界各地で問題が浮上してまだ日の浅い「デジタル性暴力」は、スマホによって加速する新しい性的搾取の犯罪であるばかりでなく、警察庁資料によれば被害・加害ともにスマホ利用による学齢期の10代20代が最多を占め、低年齢層をターゲットにした人権侵害の新たな温床となっており、今後の社会の対応が問われる。
porNOphoneキャンペーンhttps://campaign.pornophone.org/ では、CAMPFIREのソーシャルグッド部門であるGoodMorningより、2020年12月25日〜2021年2月8日の期間クラウドファンディングを行い、キャンペーンの支援者と賛同者を募る。リターンには各種オリジナルグッズのほか、大塚咲の絵画と写真の限定プリントが頒布され、A4版の絵画が3万円(単品)〜5万円(セット売り)の5点、A3版とA1版の写真作品がそれぞれ20万円と25万円の2点。また体験型リターンとして「性的搾取の闇に迫る秋葉原・吉原ツアー」「セキュリティ講座」「デジタル性暴力被害についての講演」が提供される。
詳しくは https://camp-fire.jp/projects/view/335757 。
ぱっぷすについて
組織概要
特定非営利活動法人ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)
?英語名:Organization for Pornography And Sexual Exploitation Survivors?
所在地:東京都文京区向丘2−27−6, 2F?
TEL : 050-3186-4119
FAX : 03-6304-2564
https://www.paps.jp/paps