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日本経済活性化の鍵は多面体経営【書籍発売『今すぐ本業を捨てなさい アフターコロナを生き抜く「多面体経営」】

株式会社PHP研究所は『今すぐ本業を捨てなさい アフターコロナを生き抜く「多面体経営」』(市川裕 著)を8月27日に発売しました。本書は、緊急事態に強いリスク分散型の会社組織を作る「多面体(ポリヘドロン)経営」に関する本です。

◆コロナ不況を乗り越えられるビジネスモデルとは?
長引くコロナ禍の影響から多くの起業が倒産し、失業者の数は約9万人を越えています。これらの企業倒産の背景はコロナの影響のほかにも、急激な時代の変化に対応しきれない事情もあると著者は指摘します。本書は、経営者に向けて、コロナ禍でも業績を伸ばせるビジネスモデルの例を紹介し、経営そのものを180度見直すために作られました。

◆サイコロのイメージとしての多面体経営
著者の会社は多くの事業を手がけています。その内容はホスティングサーバー事業を皮切りに、ダーツ事業、スマートエネルギー事業、EV充電器事業、クラフトビール販売製造事業、リゾートホテル事業、コンテナ栽培投資、セルフオーダーシステム、リフォーム事業、カフェ事業、不動産事業など多岐に渡ります。これらの多面体経営はサイコロをイメージさせます。もちろんすべての事業が黒字を出しているわけではありません。しかし、多角的に経営がなされている分、ある事業の赤字を別事業の黒字で埋めることが可能となります。

さらに著者は、新規参入は会社が潰れない程度にいろんな市場でチャレンジすべきだと主張します。失敗しないように入念に準備を行うのではなく、失敗を前提として「まずはやってみよう」の精神こと重要なのです。例えば、EV事業は2014年に関連する充電器の設置工事事業から始め、2018年には自ら充電器を開発し、2021年中に発売する準備を進めています。「先にモノを作らず売れてから作る」流れを取り、リスクを分散しているのです。

◆多面的経営を始めるためのポイントを紹介
それでは、多面的経営を始めるにあたり、何から始めれば良いのでしょうか。本書はそのポイントが紹介されています。
・お客様が気にされている部分を解消するような独自のサービスを作る(お客様から自社の強みを教えてもらうことも重要)
・新規事業は「市場と技術」の掛け合わせから派生させる(どんな商品やサービスを扱うかではなく、市場の選定が先)
・アイデアから入っていくと現実的なところからずれてしまいがち
・流行り廃りがある市場は選ばない
・本業を転換する勇気も必要(一つの事業に頼っていること自体がリスク)
さらに、本書では成長する市場を見つける(ホップ)、参入後の青写真を描く(ステップ)オリジナリティで差別化(ジャンプ)といった段階ごとの鉄則も紹介されています。

◆世界から学んだ著者が教える経営術の極意
著者の市川裕(いちかわひろし)さんが代表取締役社長を務めるテンフィールズファクトリー株式会社は、日本国内では北海道から広島、海外ではフィリピンやインドネシアなどに支店を持っています。多くの事業を抱える多面的な経営術は経済成長が著しく、圧倒的なスピード感を持つ中国企業から学ぶことも多くあったそうです。日本国内の古い慣習に留まらず海外に目を向けることで事業を大きくしてゆきました。こうした柔軟な視点には学ぶべきことが多いでしょう。

【書籍情報】  
『今すぐ本業を捨てなさい アフターコロナを生き抜く「多面体経営」』(2021年8月27日発売)
?1540(税込)
Amazonページ短縮URL:http://urx.space/Vy70
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