さまざまな事件が多発する今、アートを通した心のケアは、どのように有効なのか?全国規模の研修会「アート&セラピー色彩フォーラム08」が開催されました!
色彩心理とカラーセラピーに関する全国ネットワーク組織「アート&セラピー色彩心理協会」では、8月初旬にフォーラムを実施。講演会をはじめ、日韓のセラピストたちの実践報告が行われました。
■「アート&セラピー色彩心理協会」について: http://www.heart-color.com/scociety/colorscociety.html
「アート&セラピー色彩心理協会」は、色彩心理とカラーセラピーを専門に学んだ方たちのネットワーク組織。「色彩学校」(ハート&カラー主催)の修了生を中心に全国に約500人の会員がおり、アートを通した社会貢献を目的にしています。
ここで言うカラーセラピーとは、アートの中でもとく色彩表現を中心にしており、誰もが気軽にできるぬり絵などのオリジナルメソッドを使って、心のケアを行っています。
◆協会員たちはどんな活動をしているの?
では、カラーセラピーを具体的にどう社会に活かしているのか?協会員の活動を例に少し紹介してみましょう。
協会員の中には、子どもたちが自由に自分を表現できる提携アトリエを主宰している人たちが、北海道から九州まで全国70カ所に点在しています。また、病気の人のためにカラーセラピーを行える看護師さんたちも多く、医療施設などへの派遣も行っています。さらに、保健室に画材やぬり絵を常備している養護教諭や、高齢者施設の中でぬり絵セラピーを行っている職員さん、個人カウンセリングに色彩表現を取り入れているカウンセラーなども増えてきました。
◆色彩を使った心のケアって?
この方法の特徴は、言葉にならない思いを色で表現してもらうことによって、それを自覚したり発散したりできるということです。人間の感情や気分と直接的につながっている色だからこそ、癒し効果も絶大なのかもしれません。
またセラピストは必要に応じて、色彩の心理的意味を読み解き、保護者やクライアントに伝えることもあります。でもそうしなくても、自分で表現した作品を見て、クライアント自身が気づくことも少なくありません。
このような方法を使って、協会員たちはそれぞれの現場で心のケアに携わっています。
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アート&セラピー色彩フォーラム08
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1年に1度、全国の会員が集う「アート&セラピー色彩フォーラム」を開催しています。
本年度は、去る8月2日「世界でたった一人の自分を大切にするということ〜心の尊厳とセラピー〜」をテーマに、全国の協会員及び韓国・ソウル校の受講生、約120名が参加して行われました。
◆メッセージ(パンフレットより)
人はなぜ怒るのでしょうか?平穏な人生を求めながら、現実にはどうしようもない怒りの感情が湧き起こることがあります。しかし、そのようなネガティブな感情にこそ自分を元気にする力があるのです。なぜなら、怒りの感情の源には自分を大切にしたい気持ち−自尊感情が潜んでいるからです。でも、怒りは自分も他者をも傷つけます。最近の通り魔的な傷害事件や家族間の殺人事件…。方向を見失った怒りは、自尊感情の最後の叫び=サインなのかもしれません。
そのサインを受け止め、自分らしく生きる力に換えるにはどうしたらいいのか?今回は、心の尊厳を取り戻すセラピーについて考えてみましょう。
◆内容
家族カウンセラー中尾英司氏をゲストに招いての講演会では、引きこもり、不登校、DVなどの問題を、社会構造や家族関係に焦点を当てて語っていただきました。
続いて、当協会会長である末永蒼生(色彩心理学者)が、誰の中にもある「心の光と闇」を感じるカラーワークショップを実施。また、社会的事件を引き起こした加害児童の絵を紹介するなど、絵に表れたSOSのメッセージに気づくことの大切さが伝わってくる内容でした。
後半は、会員の活動報告として、DV被害などのケースにおける個人カウンセリングの事例や、園内にアトリエ空間を取り入れ、子どもたちの心ケアに役立てている保育園の例などが紹介されました。
さらに、協会の韓国支部会長である白楽善(ペク・ナッソン)さんは、韓国でも心の問題が多発している現状を伝え、色彩心理を用いたセラピーやカウンセリングの方法が、さまざま場で有効活用されていることを語ってくれました。
このように国や地域を越えて、人と人が暴力的に傷つけ合う社会を少しでも変えたいという協会員たちの思いを、ひときわ強く感じ合った今年の色彩フォーラムでした。
■株式会社ハート&カラーについて: http://www.heart-color.com/
ハート&カラーは、「心と色」をテーマに、1988年、色彩心理学者・末永蒼生とプロデューサー・江崎泰子の二人を共同代表として設立されました。目的は、色彩表現やアートを通して子どもから高齢者までが心を元気にする方法を提案していくことです。
現在、色彩心理とアートセラピーを専門に学ぶ講座「色彩学校」の運営や、「子どものアトリエ・アートランド」の全国展開、企業のメンタルサポートや人材教育、心理効果を配慮した福祉施設の色彩計画にいたるまで、幅広い活動を行っています。
■「色彩学校」について: http://www.shikisaigakko.com/
色彩心理とカラーセラピーを専門に学ぶ講座として1989年に開講。代表である末永蒼生の色彩心理研究をもとにオリジナルプログラムを開発。そのメソッドは、スイスのユング研究所や韓国の専門大学などで高い評価を受けています。
現在、4000人を越える受講生は、医療や教育、福祉、カウンセリングなどさまざまな分野で活躍中。東京本校のほか、名古屋、福岡、韓国・ソウルなどに提携校があります。
【本件に関するお問い合わせ先】
「アート&セラピー色彩心理協会」事務局
(担当 馬目佳世子)
〒107-0062 東京都港区南青山3-5-1 南青山O&Kビル4F
(株)ハート&カラー内
TEL:03-5474-7810 FAX:03-5474-2860
E-mail: colorlink@heart-color.com
《関連URL》
http://www.heart-color.com/
http://www.heart-color.com/scociety/colorscociety.html
http://www.shikisaigakko.com/
「アート&セラピー色彩心理協会」は、色彩心理とカラーセラピーを専門に学んだ方たちのネットワーク組織。「色彩学校」(ハート&カラー主催)の修了生を中心に全国に約500人の会員がおり、アートを通した社会貢献を目的にしています。
ここで言うカラーセラピーとは、アートの中でもとく色彩表現を中心にしており、誰もが気軽にできるぬり絵などのオリジナルメソッドを使って、心のケアを行っています。
◆協会員たちはどんな活動をしているの?
では、カラーセラピーを具体的にどう社会に活かしているのか?協会員の活動を例に少し紹介してみましょう。
協会員の中には、子どもたちが自由に自分を表現できる提携アトリエを主宰している人たちが、北海道から九州まで全国70カ所に点在しています。また、病気の人のためにカラーセラピーを行える看護師さんたちも多く、医療施設などへの派遣も行っています。さらに、保健室に画材やぬり絵を常備している養護教諭や、高齢者施設の中でぬり絵セラピーを行っている職員さん、個人カウンセリングに色彩表現を取り入れているカウンセラーなども増えてきました。
◆色彩を使った心のケアって?
この方法の特徴は、言葉にならない思いを色で表現してもらうことによって、それを自覚したり発散したりできるということです。人間の感情や気分と直接的につながっている色だからこそ、癒し効果も絶大なのかもしれません。
またセラピストは必要に応じて、色彩の心理的意味を読み解き、保護者やクライアントに伝えることもあります。でもそうしなくても、自分で表現した作品を見て、クライアント自身が気づくことも少なくありません。
このような方法を使って、協会員たちはそれぞれの現場で心のケアに携わっています。
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アート&セラピー色彩フォーラム08
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1年に1度、全国の会員が集う「アート&セラピー色彩フォーラム」を開催しています。
本年度は、去る8月2日「世界でたった一人の自分を大切にするということ〜心の尊厳とセラピー〜」をテーマに、全国の協会員及び韓国・ソウル校の受講生、約120名が参加して行われました。
◆メッセージ(パンフレットより)
人はなぜ怒るのでしょうか?平穏な人生を求めながら、現実にはどうしようもない怒りの感情が湧き起こることがあります。しかし、そのようなネガティブな感情にこそ自分を元気にする力があるのです。なぜなら、怒りの感情の源には自分を大切にしたい気持ち−自尊感情が潜んでいるからです。でも、怒りは自分も他者をも傷つけます。最近の通り魔的な傷害事件や家族間の殺人事件…。方向を見失った怒りは、自尊感情の最後の叫び=サインなのかもしれません。
そのサインを受け止め、自分らしく生きる力に換えるにはどうしたらいいのか?今回は、心の尊厳を取り戻すセラピーについて考えてみましょう。
◆内容
家族カウンセラー中尾英司氏をゲストに招いての講演会では、引きこもり、不登校、DVなどの問題を、社会構造や家族関係に焦点を当てて語っていただきました。
続いて、当協会会長である末永蒼生(色彩心理学者)が、誰の中にもある「心の光と闇」を感じるカラーワークショップを実施。また、社会的事件を引き起こした加害児童の絵を紹介するなど、絵に表れたSOSのメッセージに気づくことの大切さが伝わってくる内容でした。
後半は、会員の活動報告として、DV被害などのケースにおける個人カウンセリングの事例や、園内にアトリエ空間を取り入れ、子どもたちの心ケアに役立てている保育園の例などが紹介されました。
さらに、協会の韓国支部会長である白楽善(ペク・ナッソン)さんは、韓国でも心の問題が多発している現状を伝え、色彩心理を用いたセラピーやカウンセリングの方法が、さまざま場で有効活用されていることを語ってくれました。
このように国や地域を越えて、人と人が暴力的に傷つけ合う社会を少しでも変えたいという協会員たちの思いを、ひときわ強く感じ合った今年の色彩フォーラムでした。
■株式会社ハート&カラーについて: http://www.heart-color.com/
ハート&カラーは、「心と色」をテーマに、1988年、色彩心理学者・末永蒼生とプロデューサー・江崎泰子の二人を共同代表として設立されました。目的は、色彩表現やアートを通して子どもから高齢者までが心を元気にする方法を提案していくことです。
現在、色彩心理とアートセラピーを専門に学ぶ講座「色彩学校」の運営や、「子どものアトリエ・アートランド」の全国展開、企業のメンタルサポートや人材教育、心理効果を配慮した福祉施設の色彩計画にいたるまで、幅広い活動を行っています。
■「色彩学校」について: http://www.shikisaigakko.com/
色彩心理とカラーセラピーを専門に学ぶ講座として1989年に開講。代表である末永蒼生の色彩心理研究をもとにオリジナルプログラムを開発。そのメソッドは、スイスのユング研究所や韓国の専門大学などで高い評価を受けています。
現在、4000人を越える受講生は、医療や教育、福祉、カウンセリングなどさまざまな分野で活躍中。東京本校のほか、名古屋、福岡、韓国・ソウルなどに提携校があります。
【本件に関するお問い合わせ先】
「アート&セラピー色彩心理協会」事務局
(担当 馬目佳世子)
〒107-0062 東京都港区南青山3-5-1 南青山O&Kビル4F
(株)ハート&カラー内
TEL:03-5474-7810 FAX:03-5474-2860
E-mail: colorlink@heart-color.com
《関連URL》
http://www.heart-color.com/
http://www.heart-color.com/scociety/colorscociety.html
http://www.shikisaigakko.com/