公共機関サイトのアクセシビリティ対応、Aレベルは1割に満たず -高齢者・障害者の利用に問題がある可能性大-
アライド・ブレインズ株式会社は、官公庁、独立行政法人および全国282自治体のウェブサイトを対象とした「ウェブサイト全ページクオリティ実態調査」を実施し、調査結果に関する発表を行いました。
公共機関サイトのアクセシビリティ対応、Aレベルは1割に満たず
〜高齢者・障害者の利用に問題がある可能性大〜
アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:内田斉、
以下アライド・ブレインズ)では、公共機関のウェブサイトを対象とした
「ウェブサイト全ページクオリティ実態調査」を実施しております。
この調査は、当社が独自に開発したウェブサイトの品質を解析するプログラム
「CRONOS2(クロノス2)」を用いてウェブサイトの全ページを解析し、高齢者
障害者を含めた様々な利用者にとって利用しやすいサイトになっているか
どうか(アクセシビリティ)を調査するものです。
2008年は全国282の自治体サイトの他、官公庁、独立行政法人のサイトを対象
とした調査を実施いたしました。
各サイトのアクセシビリティ対応状況をAからEレベルの5段階で評価した
調査結果を、ウェブアクセシビリティ総合サイトA.A.O.にて公表しており
ます。
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/
調査対象418サイト中、Aレベルに到達しているのは26サイト、6.2%に
止まっています。当社としては現在の評価指標による「Aレベル」は、
利用者にとって使いやすいウェブサイトを実現するためのスタートラインと
位置づけており、利用者が使い難いサイトが依然として非常に多いという
のが実感です。
今回調査で3回目となる自治体サイトについては、対応に多くの問題がある
と考えられるDレベル以下のサイトが未だ約半数を占めるものの、年毎に
みるとDレベル以下は徐々に減少し、Bレベル以上のサイトが増えています。
一方、官公庁および独立行政法人ではDレベル以下のサイトが6割を超えて
おり、自治体に比べてより対応が遅れています。
今回は、到達レベル評価に加えて、リンク切れの状況について調査結果を
公表しました。ウェブサイトの品質の確保にはサイト全体をトータルで管理
することが重要であり、特に部分的なリニューアルを実施した場合などは、
サイト全体として整合性が取れているかどうかの確認が必要になります。
リンク切れの状況はその判断材料の一つといえますが、予想以上にリンク
切れが多く発生しているサイトが散見される結果となりました。
ページ内にリンク切れがあるページの割合が1割を超えている(10ページに
1ページ以上の割合でリンク切れが発生している)サイトが自治体で31サイト
(調査対象の11.0%)、官公庁で2サイト(同5.4%)、独立行政法人で11
サイト(同11.1%)となっています。
リンク切れのあるページの割合が高いサイトでは、問い合わせ先など、
利用者が参照することが多いと思われる情報がリンク切れを起こしている
ケースもありました。
本調査は来年以降も継続して実施してまいりますが、今後はCRONOC2の
数多くの解析項目の中から評価に用いる項目を追加していくことを検討して
います。
本調査結果を公共機関サイトの更なる品質向上のための指標として役立てて
いただければ幸いです。
----------------------------------
■■公共機関サイト 全ページクオリティ実態調査の概要■■
【調査目的】
各団体が公開している全ページを点検することにより、担当課で作成した
ページや古いページなど、下層のページまで含めたウェブサイト全体の品質
を明らかにし、アクセシビリティの基本対応がどの程度できているか、発展
対応にどの程度着手できているかを把握する。
【調査対象】
自治体調査:
全国47都道府県、人口12万人以上の自治体、東京23区の公式ウェブサイト282
官公庁・独立行政法人調査:
官公庁の公式ウェブサイト 37、独立行政法人の公式ウェブサイト 99
上記団体の公式ウェブサイトの全ページ
【調査時期】
自治体調査(第3回):2008年7月14日〜8月30日
官公庁・独立行政法人調査(第2回):2008年7月11日〜8月20日
調査・分析方法:
アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの品質解析プログラム
「CRONOS 2(クロノス2)」を用いて各団体のトップページよりリンクを
巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を収集・解析した。今回の調査では、
「CRONOS2」の各種収集データのうち、代表的な項目として以下のデータを
取り上げ、分析した。
■基本対応:画像に対する代替テキストの付与状況
■発展対応:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況
→基本対応・発展対応の解析結果を基に各サイトのアクセシビリティ対応状況
を5段階評価(A,B,C,D,E)
●リンク切れの状況:ページ内にリンク切れを含むページの、サイト全体に
占める割合
→上記2項目とは別に、リンク切れの状況に関する調査結果を公表
調査結果の一覧ははA.A.O.およびアライド・ブレインズ(株)の
オフィシャルサイトをご覧ください
http://www.a-brain.com/news/2008/20081020research-gaiyo.html
自治体調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008/arearesult.html
官公庁調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008_gov2/index.html
独立行政法人調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008_gov2/index2.html
【アライド・ブレインズ株式会社】
調査・コンサルティングファーム。アクセシビリティを中心とした
ホームページの品質確保に関し、総務省推進プロジェクト支援、
官公庁・自治体・企業のコンサルティングを多数担当。2004年7月に
「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」を日経BP社より刊行(2008年
7月改訂)。ウェブアクセシビリティのJIS規格(JIS X 8341-3)検討委員。
総務省「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」
運営支援。「みんなの公共サイト運用モデル」に関しては、総務省より
委託を受け検討支援を担当した。ウェブアクセシビリティ総合サイト
A.A.O.を通じて関連情報や支援ツールなどを提供している。
●本プレスリリースに関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社 担当:目次(めつぎ)・大久保・田崎
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3、 2階
〜高齢者・障害者の利用に問題がある可能性大〜
アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:内田斉、
以下アライド・ブレインズ)では、公共機関のウェブサイトを対象とした
「ウェブサイト全ページクオリティ実態調査」を実施しております。
この調査は、当社が独自に開発したウェブサイトの品質を解析するプログラム
「CRONOS2(クロノス2)」を用いてウェブサイトの全ページを解析し、高齢者
障害者を含めた様々な利用者にとって利用しやすいサイトになっているか
どうか(アクセシビリティ)を調査するものです。
2008年は全国282の自治体サイトの他、官公庁、独立行政法人のサイトを対象
とした調査を実施いたしました。
各サイトのアクセシビリティ対応状況をAからEレベルの5段階で評価した
調査結果を、ウェブアクセシビリティ総合サイトA.A.O.にて公表しており
ます。
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/
調査対象418サイト中、Aレベルに到達しているのは26サイト、6.2%に
止まっています。当社としては現在の評価指標による「Aレベル」は、
利用者にとって使いやすいウェブサイトを実現するためのスタートラインと
位置づけており、利用者が使い難いサイトが依然として非常に多いという
のが実感です。
今回調査で3回目となる自治体サイトについては、対応に多くの問題がある
と考えられるDレベル以下のサイトが未だ約半数を占めるものの、年毎に
みるとDレベル以下は徐々に減少し、Bレベル以上のサイトが増えています。
一方、官公庁および独立行政法人ではDレベル以下のサイトが6割を超えて
おり、自治体に比べてより対応が遅れています。
今回は、到達レベル評価に加えて、リンク切れの状況について調査結果を
公表しました。ウェブサイトの品質の確保にはサイト全体をトータルで管理
することが重要であり、特に部分的なリニューアルを実施した場合などは、
サイト全体として整合性が取れているかどうかの確認が必要になります。
リンク切れの状況はその判断材料の一つといえますが、予想以上にリンク
切れが多く発生しているサイトが散見される結果となりました。
ページ内にリンク切れがあるページの割合が1割を超えている(10ページに
1ページ以上の割合でリンク切れが発生している)サイトが自治体で31サイト
(調査対象の11.0%)、官公庁で2サイト(同5.4%)、独立行政法人で11
サイト(同11.1%)となっています。
リンク切れのあるページの割合が高いサイトでは、問い合わせ先など、
利用者が参照することが多いと思われる情報がリンク切れを起こしている
ケースもありました。
本調査は来年以降も継続して実施してまいりますが、今後はCRONOC2の
数多くの解析項目の中から評価に用いる項目を追加していくことを検討して
います。
本調査結果を公共機関サイトの更なる品質向上のための指標として役立てて
いただければ幸いです。
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■■公共機関サイト 全ページクオリティ実態調査の概要■■
【調査目的】
各団体が公開している全ページを点検することにより、担当課で作成した
ページや古いページなど、下層のページまで含めたウェブサイト全体の品質
を明らかにし、アクセシビリティの基本対応がどの程度できているか、発展
対応にどの程度着手できているかを把握する。
【調査対象】
自治体調査:
全国47都道府県、人口12万人以上の自治体、東京23区の公式ウェブサイト282
官公庁・独立行政法人調査:
官公庁の公式ウェブサイト 37、独立行政法人の公式ウェブサイト 99
上記団体の公式ウェブサイトの全ページ
【調査時期】
自治体調査(第3回):2008年7月14日〜8月30日
官公庁・独立行政法人調査(第2回):2008年7月11日〜8月20日
調査・分析方法:
アライド・ブレインズが独自に開発したウェブサイトの品質解析プログラム
「CRONOS 2(クロノス2)」を用いて各団体のトップページよりリンクを
巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を収集・解析した。今回の調査では、
「CRONOS2」の各種収集データのうち、代表的な項目として以下のデータを
取り上げ、分析した。
■基本対応:画像に対する代替テキストの付与状況
■発展対応:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況
→基本対応・発展対応の解析結果を基に各サイトのアクセシビリティ対応状況
を5段階評価(A,B,C,D,E)
●リンク切れの状況:ページ内にリンク切れを含むページの、サイト全体に
占める割合
→上記2項目とは別に、リンク切れの状況に関する調査結果を公表
調査結果の一覧ははA.A.O.およびアライド・ブレインズ(株)の
オフィシャルサイトをご覧ください
http://www.a-brain.com/news/2008/20081020research-gaiyo.html
自治体調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008/arearesult.html
官公庁調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008_gov2/index.html
独立行政法人調査
http://www.aao.ne.jp/service/research/cronos2/2008_gov2/index2.html
【アライド・ブレインズ株式会社】
調査・コンサルティングファーム。アクセシビリティを中心とした
ホームページの品質確保に関し、総務省推進プロジェクト支援、
官公庁・自治体・企業のコンサルティングを多数担当。2004年7月に
「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」を日経BP社より刊行(2008年
7月改訂)。ウェブアクセシビリティのJIS規格(JIS X 8341-3)検討委員。
総務省「公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会」
運営支援。「みんなの公共サイト運用モデル」に関しては、総務省より
委託を受け検討支援を担当した。ウェブアクセシビリティ総合サイト
A.A.O.を通じて関連情報や支援ツールなどを提供している。
●本プレスリリースに関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社 担当:目次(めつぎ)・大久保・田崎
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3、 2階