アナログ・デバイセズ、FMCWレーダ・システム向けPLLシンセサイザ「ADF4158」を販売
[10/01/06]
提供元:NEWS-ON
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アナログ・デバイセズ、FMCWレーダ・システム向けPLLシンセサイザ「ADF4158」を発表
〜自動車、航空宇宙、産業、通信用アプリケーション向けに柔軟でコスト効率の良いレーダ・システムを実現〜
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、FMCW(周波数変調連続波)レーダ・システムを柔軟にコスト効率良く構築できる新しいPLLシンセサイザ「ADF4158」の供給を開始したことを発表しました。FMCWレーダ・システムは、自動車、航空宇宙、軍用、産業、そして通信用アプリケーションにおいて、屋外にある物体の相対的な距離や速度を遠隔測定するために用いられています。FMCWレーダ・システムは、従来のパルス方式のレーダに比べて、非常に低いパワーレベルで物体の検知と測距ができ、コスト面における大幅な優位性を提供します。
FMCWレーダ・システムには極めて高い無線装置としての性能が必要とされます。ところが現在用いられているVCO(電圧制御発振器)の直線性にその性能が依存する方式には、その複雑さ、柔軟性の欠如、そして高コストなどの設計課題があります。ADF4158は、機能が豊富でプログラム可能な6.1GHzのデバイスなので、FMCWレーダ・システムの設計者はそれぞれのニーズにあわせて、容易にシステムを構成することができます。ADF4158を用いたFMCWレーダ・システムの構築は、VCOの直線性には全く依存せずに高い直線性のランプ・プロファイルを生成するため、レーダの分解能の改善と、システムのキャリブレーションに伴うコスト・アップと複雑さの低減というメリットがもたらされます。さらに、ADF4158は、BiCMOSプロセス技術に基づいており、競合デバイスの1/3という手頃なコストでの実装を可能にします。
ADF4158のその他の特長とメリット:
●25ビットのモジューロ(剰余)係数により1ヘルツ以下の周波数分解能を実現。
●周波数および位相変調が可能。
●周波数領域での鋸歯状波(のこぎり波)および三角波を生成。
●放物線状の周波数ランプを生成。
●周波数偏移変調(FSK)を重畳したランプを生成。
●2つの異なる周波数スイープ・レートのランプを生成。
●ランプ遅延、ランプ周波数リードバック、ランプ中断機能
●電源電圧2.7−3.3V
●別個のVPにより、チューニング電圧の拡張が可能。
価格、供給、ツール、補完部品について
ADF4158 PLLシンセサイザは、現在、4mm×4mmの24ピンLFCSPパッケージで出荷中です。単価は、1,000個受注時で4.88ドル、10,000個受注時で4.14ドルです(米国における販売価格)。製品は、広く使われているADIの設計支援ソフトウェア・ツール「ADIsimPLL(TM)」によってサポートされています。設計ツールは、ウェブサイト http://www.analog.com/adisimpll から無償ダウンロードでき、重要な性能に関わるパラメータのあらゆるシミュレーションを行って、新しい高性能PLL製品を迅速、かつ高い信頼性で評価することができます。ADF4158は、高性能DSPであるBlackfin(R)プロセッサ「ADSP−BF531」や、高性能 14ビット4.2MSPS A/Dコンバータ(ADC)「AD7357」をはじめとするADIの高性能車載用信号処理および信号変換製品群と組み合わせて用いるのに適しています。
ADF4158 PLLシンセサイザの詳細情報については、ウェブサイト http://www.analog.com/jp/adf4158 をご覧ください。
全てのRFシグナル・チェーンをカバーするADIのRF IC製品群
ADIは、設計スキル、システムに対する理解、そしてプロセス技術を活用して、業界をリードする高性能のRF機能ブロックから、高集積の短距離およびWiMAXトランシーバまで、すべてのRFシグナル・チェーンをカバーする最も広範な無線周波数(RF)IC製品群を提供しています。RF機能ブロックには、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)、フェイズ・ロックド・ループ・シンセサイザ(PLL)、TruPwr(TM)と呼ばれるパワー・ディテクタとログアンプ、X−Amp(R)に代表される可変ゲインアンプ(VGA)、パワーアンプ(PA)やローノイズアンプ(LNA)などのRFアンプ、ミキサー、ダイレクト・コンバージョン変調器と復調器が含まれています。詳細情報については、ウェブサイト http://www.analog.com/jp/rf をご覧下さい。
アナログ・デバイセズ社について
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ−:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。
※TruPwrは、アナログ・デバイセズ社の商標、X−Ampは同社の登録商標です。
お問い合わせ先
インダストリー&インフラストラクチャ・セグメント
電話03−5402−8128
〜自動車、航空宇宙、産業、通信用アプリケーション向けに柔軟でコスト効率の良いレーダ・システムを実現〜
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、FMCW(周波数変調連続波)レーダ・システムを柔軟にコスト効率良く構築できる新しいPLLシンセサイザ「ADF4158」の供給を開始したことを発表しました。FMCWレーダ・システムは、自動車、航空宇宙、軍用、産業、そして通信用アプリケーションにおいて、屋外にある物体の相対的な距離や速度を遠隔測定するために用いられています。FMCWレーダ・システムは、従来のパルス方式のレーダに比べて、非常に低いパワーレベルで物体の検知と測距ができ、コスト面における大幅な優位性を提供します。
FMCWレーダ・システムには極めて高い無線装置としての性能が必要とされます。ところが現在用いられているVCO(電圧制御発振器)の直線性にその性能が依存する方式には、その複雑さ、柔軟性の欠如、そして高コストなどの設計課題があります。ADF4158は、機能が豊富でプログラム可能な6.1GHzのデバイスなので、FMCWレーダ・システムの設計者はそれぞれのニーズにあわせて、容易にシステムを構成することができます。ADF4158を用いたFMCWレーダ・システムの構築は、VCOの直線性には全く依存せずに高い直線性のランプ・プロファイルを生成するため、レーダの分解能の改善と、システムのキャリブレーションに伴うコスト・アップと複雑さの低減というメリットがもたらされます。さらに、ADF4158は、BiCMOSプロセス技術に基づいており、競合デバイスの1/3という手頃なコストでの実装を可能にします。
ADF4158のその他の特長とメリット:
●25ビットのモジューロ(剰余)係数により1ヘルツ以下の周波数分解能を実現。
●周波数および位相変調が可能。
●周波数領域での鋸歯状波(のこぎり波)および三角波を生成。
●放物線状の周波数ランプを生成。
●周波数偏移変調(FSK)を重畳したランプを生成。
●2つの異なる周波数スイープ・レートのランプを生成。
●ランプ遅延、ランプ周波数リードバック、ランプ中断機能
●電源電圧2.7−3.3V
●別個のVPにより、チューニング電圧の拡張が可能。
価格、供給、ツール、補完部品について
ADF4158 PLLシンセサイザは、現在、4mm×4mmの24ピンLFCSPパッケージで出荷中です。単価は、1,000個受注時で4.88ドル、10,000個受注時で4.14ドルです(米国における販売価格)。製品は、広く使われているADIの設計支援ソフトウェア・ツール「ADIsimPLL(TM)」によってサポートされています。設計ツールは、ウェブサイト http://www.analog.com/adisimpll から無償ダウンロードでき、重要な性能に関わるパラメータのあらゆるシミュレーションを行って、新しい高性能PLL製品を迅速、かつ高い信頼性で評価することができます。ADF4158は、高性能DSPであるBlackfin(R)プロセッサ「ADSP−BF531」や、高性能 14ビット4.2MSPS A/Dコンバータ(ADC)「AD7357」をはじめとするADIの高性能車載用信号処理および信号変換製品群と組み合わせて用いるのに適しています。
ADF4158 PLLシンセサイザの詳細情報については、ウェブサイト http://www.analog.com/jp/adf4158 をご覧ください。
全てのRFシグナル・チェーンをカバーするADIのRF IC製品群
ADIは、設計スキル、システムに対する理解、そしてプロセス技術を活用して、業界をリードする高性能のRF機能ブロックから、高集積の短距離およびWiMAXトランシーバまで、すべてのRFシグナル・チェーンをカバーする最も広範な無線周波数(RF)IC製品群を提供しています。RF機能ブロックには、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)、フェイズ・ロックド・ループ・シンセサイザ(PLL)、TruPwr(TM)と呼ばれるパワー・ディテクタとログアンプ、X−Amp(R)に代表される可変ゲインアンプ(VGA)、パワーアンプ(PA)やローノイズアンプ(LNA)などのRFアンプ、ミキサー、ダイレクト・コンバージョン変調器と復調器が含まれています。詳細情報については、ウェブサイト http://www.analog.com/jp/rf をご覧下さい。
アナログ・デバイセズ社について
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。
ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ−:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。
※TruPwrは、アナログ・デバイセズ社の商標、X−Ampは同社の登録商標です。
お問い合わせ先
インダストリー&インフラストラクチャ・セグメント
電話03−5402−8128