NTTコムなど、「ベトナムにおける児童を媒体とした農業支援システムを活用したサービスモデルの実証実験」を実施
[11/02/17]
提供元:NEWS-ON
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報道関係者 各位
ニュースリリース
2011/02/16
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 有馬 彰
児童の参加でベトナム農村地域の生産性を向上
日本発のICT技術による開発支援「YMC−Viet Project」実験開始について
−ベトナムの児童が携帯電話やインターネットを利用して
ベトナムの農家と日本の農業専門家のコミュニケーションを実現−
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有馬彰)、特定非営利活動法人パンゲア(以下:NPOパンゲア、所在地:京都府京都市、理事長:森由美子)、ハイパーネットワーク社会研究所(以下:ハイパー研、所在地:大分県大分市、理事長:公文俊平)は、総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクト(※1)の一環として、「ベトナムにおける児童を媒体とした農業支援システムを活用したサービスモデルの実証実験(YMC−Viet Project)」(以下、本実験)を実施します。
※1総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクトの目的は、海外に日本の技術を活用したモデルシステムを構築し「見える化」を図り普及の糸口を作ることで、日本の産業の発展に貢献をするものです。
1.実証実験の背景
成人識字率の低い家庭が多いベトナムの農村地域において、識字率の高い児童が、携帯電話やインターネット、NPOパンゲアが主唱・提供する翻訳機能等を有した<YMC(Youth Mediated Communication)システム(※2)>を利用し、日本の農業専門家と、親世代のベトナムの農業従事者のコミュニケーションを仲介することで、農業の生産性の改善に役立つ仕組みを実現するものです。
※2 NPOパンゲアが提唱した、児童を介して農業等の専門的な情報を保護者に届ける「児童達を介したコミュニケーションモデル(YMCモデル:Youth Mediated Communication Model:ユース メディエイティッド コミュニケーション モデル)」に基づいて、国際間で利用可能なサービスグリッド型農業支援システムです。点在する言語や知識をグリッド的に結ぶことが可能なサービスグリッドPFを用いることにより、農業情報(専門知識)を提供すると同時に途上国に顕著な多言語の問題や、システムの直接のユーザーである児童達の特性を考えたものです。
2.実証実験概要
(1)概要
途上国の社会・経済ニーズに応えるモデル事業として、識字率の低い農村であるベトナム国ヴィンロン省トラオン地域において、児童を介して、日本の農業専門家から稲作に関する情報を現地農業従事者に提供、情報共有を行うモデルシステムを構築します。
ベトナムの農村地域に構築されたICTセンターでは、センターの端末を使って、稲作を行っている家庭の児童が収集した温度・湿度・稲の育成具合、農業従事者である両親からの質問等の情報をYMCシステムに入力します。この情報は、<言語グリッド>(※3)上の翻訳システムによってベトナム語から英語および日本語に翻訳されます。日本の農業専門家は、これらの情報を閲覧し、再びシステムを経由して稲の育成状況に合ったアドバイスを提供します。このアドバイスは日本語から再び英語、ベトナム語に翻訳されます。翻訳にあたっては、児童がより理解しやすい言葉になるよう、Bridger(ブリッジャー:橋渡し役)と呼ばれるメンバーがオンラインのサポートを行います。これにより、ベトナムにおける稲の増産に加え、安定的で安全安心で高品質な稲作の実現が期待できます。
※3 言語グリッドは、辞書や機械翻訳などの言語資源を言語サービスとして登録し、共有可能にするインターネット上の多言語サービス基盤です。ユーザは言語サービスを組み合わせて利用することができます。また、提供者は言語サービスの利用条件を定めることで言語資源の知的所有権を保護しながらサービスを提供することが可能です。言語グリッドを実現する基本ソフトウェアは独立行政法人情報通信研究機構で研究開発し公開しています。言語グリッドの運営は,京都大学情報学研究科社会情報学専攻が運営組織となって,非営利利用を対象に進められています。(参考:言語グリッドプロジェクトホームページ http://langrid.nict.go.jp/jp/project.html#1)
(2)体制
本実験は、ベトナム農業農村開発省の協力を得て、以下の体制で実施しています。
●プロジェクトマネージャー:NTT Com
●YMCシステムの開発・提供:NPOパンゲア
●農業専門家としての知識提供:農研機構中央農業総合研究センター、東京大学附属生態調和農学機構、学校法人東京農業大学、国立大学法人三重大学
●プロジェクト全体の評価、支援:ハイパー研
●現地通信設備およびサーバープラットフォーム:NTT Communications(Vietnam)Limited、Global Data Service Joint Stock Company(略称GDS)
【本件に関するお問合せは下記まで】
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
Tel:0335008111
URL:http://www.ntt.com/
〒1008019
東京都千代田区内幸町1丁目1番6号
以 上
ニュースリリース
2011/02/16
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 有馬 彰
児童の参加でベトナム農村地域の生産性を向上
日本発のICT技術による開発支援「YMC−Viet Project」実験開始について
−ベトナムの児童が携帯電話やインターネットを利用して
ベトナムの農家と日本の農業専門家のコミュニケーションを実現−
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有馬彰)、特定非営利活動法人パンゲア(以下:NPOパンゲア、所在地:京都府京都市、理事長:森由美子)、ハイパーネットワーク社会研究所(以下:ハイパー研、所在地:大分県大分市、理事長:公文俊平)は、総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクト(※1)の一環として、「ベトナムにおける児童を媒体とした農業支援システムを活用したサービスモデルの実証実験(YMC−Viet Project)」(以下、本実験)を実施します。
※1総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクトの目的は、海外に日本の技術を活用したモデルシステムを構築し「見える化」を図り普及の糸口を作ることで、日本の産業の発展に貢献をするものです。
1.実証実験の背景
成人識字率の低い家庭が多いベトナムの農村地域において、識字率の高い児童が、携帯電話やインターネット、NPOパンゲアが主唱・提供する翻訳機能等を有した<YMC(Youth Mediated Communication)システム(※2)>を利用し、日本の農業専門家と、親世代のベトナムの農業従事者のコミュニケーションを仲介することで、農業の生産性の改善に役立つ仕組みを実現するものです。
※2 NPOパンゲアが提唱した、児童を介して農業等の専門的な情報を保護者に届ける「児童達を介したコミュニケーションモデル(YMCモデル:Youth Mediated Communication Model:ユース メディエイティッド コミュニケーション モデル)」に基づいて、国際間で利用可能なサービスグリッド型農業支援システムです。点在する言語や知識をグリッド的に結ぶことが可能なサービスグリッドPFを用いることにより、農業情報(専門知識)を提供すると同時に途上国に顕著な多言語の問題や、システムの直接のユーザーである児童達の特性を考えたものです。
2.実証実験概要
(1)概要
途上国の社会・経済ニーズに応えるモデル事業として、識字率の低い農村であるベトナム国ヴィンロン省トラオン地域において、児童を介して、日本の農業専門家から稲作に関する情報を現地農業従事者に提供、情報共有を行うモデルシステムを構築します。
ベトナムの農村地域に構築されたICTセンターでは、センターの端末を使って、稲作を行っている家庭の児童が収集した温度・湿度・稲の育成具合、農業従事者である両親からの質問等の情報をYMCシステムに入力します。この情報は、<言語グリッド>(※3)上の翻訳システムによってベトナム語から英語および日本語に翻訳されます。日本の農業専門家は、これらの情報を閲覧し、再びシステムを経由して稲の育成状況に合ったアドバイスを提供します。このアドバイスは日本語から再び英語、ベトナム語に翻訳されます。翻訳にあたっては、児童がより理解しやすい言葉になるよう、Bridger(ブリッジャー:橋渡し役)と呼ばれるメンバーがオンラインのサポートを行います。これにより、ベトナムにおける稲の増産に加え、安定的で安全安心で高品質な稲作の実現が期待できます。
※3 言語グリッドは、辞書や機械翻訳などの言語資源を言語サービスとして登録し、共有可能にするインターネット上の多言語サービス基盤です。ユーザは言語サービスを組み合わせて利用することができます。また、提供者は言語サービスの利用条件を定めることで言語資源の知的所有権を保護しながらサービスを提供することが可能です。言語グリッドを実現する基本ソフトウェアは独立行政法人情報通信研究機構で研究開発し公開しています。言語グリッドの運営は,京都大学情報学研究科社会情報学専攻が運営組織となって,非営利利用を対象に進められています。(参考:言語グリッドプロジェクトホームページ http://langrid.nict.go.jp/jp/project.html#1)
(2)体制
本実験は、ベトナム農業農村開発省の協力を得て、以下の体制で実施しています。
●プロジェクトマネージャー:NTT Com
●YMCシステムの開発・提供:NPOパンゲア
●農業専門家としての知識提供:農研機構中央農業総合研究センター、東京大学附属生態調和農学機構、学校法人東京農業大学、国立大学法人三重大学
●プロジェクト全体の評価、支援:ハイパー研
●現地通信設備およびサーバープラットフォーム:NTT Communications(Vietnam)Limited、Global Data Service Joint Stock Company(略称GDS)
【本件に関するお問合せは下記まで】
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
Tel:0335008111
URL:http://www.ntt.com/
〒1008019
東京都千代田区内幸町1丁目1番6号
以 上