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国内最大数のがん遺伝子解析・治療薬情報を提示する医療サービス「MSK-IMPACT」を順天堂大学が国内初導入

 順天堂大学医学部附属順天堂医院(院長:天野 篤)は、患者のがん遺伝子情報を解析し、医師に最適な治療薬情報等を提示するサービス「MSK-IMPACT(エムエスケイ-インパクト)」を国内で初めて導入し患者の受け入れを開始しました。
 現在、主流になりつつある抗がん剤は、特定の性質を持つがん細胞だけを標的にピンポイントで効果を発揮することから、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めることが期待されます。そのため、有効な抗がん剤を選択するためにも、がん細胞の遺伝子情報を知ることが極めて重要となります。この度の「MSK-IMPACT」の導入により、がん遺伝子解析を患者さんの有効な抗がん剤選定や治療に役立てられるだけでなく、がんの解析結果のデータを医療研究へ活用することによって、更なるがん治療の発展につながることが見込まれます。

※「MSK-IMPACT」とは2014年全米No.1のがん専門病院(U.S. News & World Report調べ)に選ばれたメモリアルスローンケタリングがんセンター(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)で開発された革新的ながん遺伝子検査です。

【1】「MSK-IMPACT」導入のポイント
1)国内最大の検査遺伝子数
 がん関連遺伝子410個と18種類の融合遺伝子を検査することで、全てのがん種を対象(骨転移腫瘍および原発性骨腫瘍を除く)に網羅的な遺伝子解析を行うことが可能です。解析する遺伝子の数は、同様の国内がん遺伝子解析サービスと比べて対象遺伝子数が約2倍になります。

2)正常細胞と比較することによる、より信頼性の高い検査結果
 遺伝子には人ごとに差があるため、がんによる異常に変異した遺伝子を正確に検出するためには、一般的な遺伝子配列と比較するよりも、その人の正常遺伝子も解析し、その差分を検討ことが重要です。この検査ではがんで判明した遺伝子異常を、本人の正常細胞と比較して、がん細胞で起きている異常をより正確に判断するサービスとなっています。正常細胞と比較して解析結果を報告するのは、国内で行われている検査ではMSK-IMPACTのみです。
 検査結果は、メモリアルスローンケタリングがんセンター(以下、MSKCC)の専門病理チームによって審査されます。患者さんのがんの検体を病院から送付し約1か月半後に検査結果が届きます。

【2】検査の流れ
※図をご覧ください。

■テーラーメッド株式会社とは
ゲノム検査仲介を主業務とし、がん遺伝子検査の国内普及を目的として2015年2月に設立されました。MSKCCの日本国内の唯一の窓口として認定され、米国の最新がん遺伝子検査を導入しています。(テーラーメッド株式会社ホームページ:http://www.tailor-med.com

※本検査は保険診療の対象外となるため自費診療となります。





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