第2回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査 自分の趣味や憧れの企業・業種に就くために必要なこととは?
[16/08/29]
提供元:@Press
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与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下 リスモン、本社:東京都中央区、 http://www.riskmonster.co.jp/ )は、第2回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。
1.実施概要
・調査名称 :第2回「大学1、2年生が就職したいと思う
企業・業種ランキング」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間 :2016年7月12日(火)〜7月25日(月)
・調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数:477サンプル
2.調査結果
[1]堅実な「公務員」か、趣味、憧れの
「娯楽用具・がん具製造」「航空運輸」「鉄道」か?
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「地方公務員」(回答率9.0%)となりました。次いで「国家公務員」が2位(同6.5%)、「全日本空輸(ANA)」が3位(同3.8%)となり、以下、4位「森永乳業」、「日本航空(JAL)」(同3.4%)、6位「タニタ」、「任天堂」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同3.1%)、9位「講談社」、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」、「アップル(Apple)(同2.7%)と続きました。
業種別では、公務員が1位(地方公務員)と2位(国家公務員)を独占したほか、娯楽用具・がん具製造業が5社(任天堂、バンダイ、スクウェア・エニックス、カプコン、サンリオ)と最も多い結果となりました。また、航空運輸業や鉄道業などの交通インフラ系業種が5社(全日本空輸、日本航空、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道、東海旅客鉄道)ランクインしている点が目立ちました。前回調査結果と比較では、公務員のTOP2に変化はなく、「全日本空輸(ANA)」(前回19位→今回3位)、「日本航空」(前回40位→今回4位)の航空運輸業2社や、「任天堂」(前回43位→今回6位)、「バンダイ(BANDAI)」(前回57位→今回12位)などの娯楽用具・がん具製造業5社が大幅に順位を上げる結果となりました。
なお、TOP100については図表Bの通りです。
[2]男性は鉄道業、女性は航空業が人気!
就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が望む就職先のランキング1位は、「国家公務員」(回答率7.7%)でした。次いで「地方公務員」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同7.1%)」が2位、「東海旅客鉄道(JR東海)」(同6.4%)、「任天堂」(同5.8%)が5位となりました。
一方、女性が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(回答率10.0%)となり、次いで「国家公務員」(同5.9%)が2位、「全日本空輸(ANA)」(同4.7%)が3位、「タニタ」(同4.4%)が4位、「日本航空(JAL)」(同4.0%)が5位と続きました。(図表C)
全体でのランキングトップであった「地方公務員」、2位の「国家公務員」は、男女別においてもTOP2を占めており、高い人気を有しています。また、男女ともに人気が高い交通系インフラにおいては、男性では、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」などの鉄道業が上位であるのに対して、女性では、「全日本空輸(ANA)」、「日本航空(JAL)」といった航空運輸業が上位となっている点は、男女の志向の違いが表れた結果といえます。
[3]就職先選定における学生の行動基準とは?
採用活動を行う企業にとって気になる就職先選定における学生の行動基準については、以下のとおりです。
就職先の選定において気になる点では、「給与額」(回答率43.4%)が1位、「雇用形態」(同35.4%)が2位、「残業時間」(同24.5%)が3位となり、学年別、男女別においても同様の結果となりました。(図表D)
将来望む就業の形としては、「やりがいのある仕事をしたい」(同40.5%)が1位、次いで「プライベートを優先させたい」(同18.4%)、「優良企業で安定的に働きたい」(同16.1%)と続きました。学年別では、1年生よりも2年生の方が、「やりがいのある仕事をしたい」という意向が強く、「出世して高収入を得たい」という意向は弱くなる傾向が見受けられます。(図表E)
また、就職先において最低限実現したい生涯最高年収としては、「500万円以上600万円未満」(同17.6%)が最も多く、「400万円以上500万円未満」(同15.1%)が2位、「300万円以上400万円未満」(同12.6%)が3位となった。学年別では1年生よりも2年生の方が希望する生涯年収が低い傾向にあることがうかがえます。(図表F)
さらに、これらの志向に対して、大学1、2年生として、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「授業の履修」(同39.4%)が1位、「特に何もしていない」(同36.7%)が2位、「資格取得のための勉強」(同25.8%)が3位となり、既に就職活動の準備を行っている学生が延べ6割以上いるのに対して、4割弱の学生がまだ就職活動に対して意識が低いという結果となりました。(図表G)
最後に、就職先を選定する際の意思決定手段について尋ねたところ、「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同45.1%)が1位となり、次いで「自分の意志のみで決める」(同31.4%)が2位、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同17.6%)が3位となりました。(図表H)
3.総評 - 学生側、企業側、それぞれに必要な努力とは?
就職活動のスタート時期が再度見直され、昨年度よりもスタートが前倒しとなったため、既に多くの学生が企業からの内定を得ている時期にさしかかってきました。優秀な学生を確保するために採用活動の一環として多くの企業が、インターンシップに取り組んでいますが、学生が就職活動に本腰を入れる前から企業が自社のイメージを刷り込み、選択肢の一つに加えさせることは、非常に重要と言えます。その対象である大学1、2年生が数年後の就職活動をどのように捉えているかを調査したのが、本アンケートというわけです。
実際に本アンケートのランキングTOP20を、2016年4月に発表した就職活動生向けの「第2回 就職したい企業・業種ランキング」と比較すると、就活生と1、2年生では特徴的な違いが見られました。いずれも公務員が高い人気があるという共通点はあるものの、民間企業の選定においては、就活生のランキングでは銀行や大手メーカーが多く含まれていたのに対して、1、2年生のランキングでは鉄道業や娯楽用具・がん具製造業が多く含まれるなど、趣味や憧れに近い企業が上位に選ばれる傾向がうかがえました。これは、就活生が企業研究や業界研究によって、仕事に対する現実味をより具体的なイメージできているのに対して、1、2年生は、まだ仕事に対して大まかなイメージしか持てていないため、堅実な仕事の代表である「公務員」や自分の趣味や憧れの企業・業種を選んでしまっていると考えられます。(図表I)
大学1、2年生の彼らは、今後卒業までの間、大学の授業や就職活動を通じて、自らが進むべき道を探っていくことになります。その中で、彼らは次々に飛び込んでくる企業や社会の情報に対して自らが就くべき仕事を選別するために、人生に対するリスクマネジメントに取り組んでいく努力が求められていくことでしょう。そうした努力の結果、彼らが自分の趣味や憧れの職業をつかむことにつながるのです。一方、企業側は、彼らの努力に応えるためにも、できるだけ早いうちから、学生に対し自社の仕事の重要さ、素晴らしさ、会社としての魅力などをアピールする努力をしなければいけません。その結果が、自社をこの先数十年にわたって支え続けてくれる優秀な人材を獲得することにつながるわけですから。
※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
掲載サイトはこちら
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2016年6月末時点で10,487(内、与信管理サービス等5,267、ビジネスポータルサイト等3,096、その他2,124)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp/
1.実施概要
・調査名称 :第2回「大学1、2年生が就職したいと思う
企業・業種ランキング」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間 :2016年7月12日(火)〜7月25日(月)
・調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数:477サンプル
2.調査結果
[1]堅実な「公務員」か、趣味、憧れの
「娯楽用具・がん具製造」「航空運輸」「鉄道」か?
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「地方公務員」(回答率9.0%)となりました。次いで「国家公務員」が2位(同6.5%)、「全日本空輸(ANA)」が3位(同3.8%)となり、以下、4位「森永乳業」、「日本航空(JAL)」(同3.4%)、6位「タニタ」、「任天堂」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同3.1%)、9位「講談社」、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」、「アップル(Apple)(同2.7%)と続きました。
業種別では、公務員が1位(地方公務員)と2位(国家公務員)を独占したほか、娯楽用具・がん具製造業が5社(任天堂、バンダイ、スクウェア・エニックス、カプコン、サンリオ)と最も多い結果となりました。また、航空運輸業や鉄道業などの交通インフラ系業種が5社(全日本空輸、日本航空、東日本旅客鉄道、西日本旅客鉄道、東海旅客鉄道)ランクインしている点が目立ちました。前回調査結果と比較では、公務員のTOP2に変化はなく、「全日本空輸(ANA)」(前回19位→今回3位)、「日本航空」(前回40位→今回4位)の航空運輸業2社や、「任天堂」(前回43位→今回6位)、「バンダイ(BANDAI)」(前回57位→今回12位)などの娯楽用具・がん具製造業5社が大幅に順位を上げる結果となりました。
なお、TOP100については図表Bの通りです。
[2]男性は鉄道業、女性は航空業が人気!
就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が望む就職先のランキング1位は、「国家公務員」(回答率7.7%)でした。次いで「地方公務員」、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同7.1%)」が2位、「東海旅客鉄道(JR東海)」(同6.4%)、「任天堂」(同5.8%)が5位となりました。
一方、女性が望む就職先のランキング1位は「地方公務員」(回答率10.0%)となり、次いで「国家公務員」(同5.9%)が2位、「全日本空輸(ANA)」(同4.7%)が3位、「タニタ」(同4.4%)が4位、「日本航空(JAL)」(同4.0%)が5位と続きました。(図表C)
全体でのランキングトップであった「地方公務員」、2位の「国家公務員」は、男女別においてもTOP2を占めており、高い人気を有しています。また、男女ともに人気が高い交通系インフラにおいては、男性では、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」などの鉄道業が上位であるのに対して、女性では、「全日本空輸(ANA)」、「日本航空(JAL)」といった航空運輸業が上位となっている点は、男女の志向の違いが表れた結果といえます。
[3]就職先選定における学生の行動基準とは?
採用活動を行う企業にとって気になる就職先選定における学生の行動基準については、以下のとおりです。
就職先の選定において気になる点では、「給与額」(回答率43.4%)が1位、「雇用形態」(同35.4%)が2位、「残業時間」(同24.5%)が3位となり、学年別、男女別においても同様の結果となりました。(図表D)
将来望む就業の形としては、「やりがいのある仕事をしたい」(同40.5%)が1位、次いで「プライベートを優先させたい」(同18.4%)、「優良企業で安定的に働きたい」(同16.1%)と続きました。学年別では、1年生よりも2年生の方が、「やりがいのある仕事をしたい」という意向が強く、「出世して高収入を得たい」という意向は弱くなる傾向が見受けられます。(図表E)
また、就職先において最低限実現したい生涯最高年収としては、「500万円以上600万円未満」(同17.6%)が最も多く、「400万円以上500万円未満」(同15.1%)が2位、「300万円以上400万円未満」(同12.6%)が3位となった。学年別では1年生よりも2年生の方が希望する生涯年収が低い傾向にあることがうかがえます。(図表F)
さらに、これらの志向に対して、大学1、2年生として、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「授業の履修」(同39.4%)が1位、「特に何もしていない」(同36.7%)が2位、「資格取得のための勉強」(同25.8%)が3位となり、既に就職活動の準備を行っている学生が延べ6割以上いるのに対して、4割弱の学生がまだ就職活動に対して意識が低いという結果となりました。(図表G)
最後に、就職先を選定する際の意思決定手段について尋ねたところ、「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同45.1%)が1位となり、次いで「自分の意志のみで決める」(同31.4%)が2位、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同17.6%)が3位となりました。(図表H)
3.総評 - 学生側、企業側、それぞれに必要な努力とは?
就職活動のスタート時期が再度見直され、昨年度よりもスタートが前倒しとなったため、既に多くの学生が企業からの内定を得ている時期にさしかかってきました。優秀な学生を確保するために採用活動の一環として多くの企業が、インターンシップに取り組んでいますが、学生が就職活動に本腰を入れる前から企業が自社のイメージを刷り込み、選択肢の一つに加えさせることは、非常に重要と言えます。その対象である大学1、2年生が数年後の就職活動をどのように捉えているかを調査したのが、本アンケートというわけです。
実際に本アンケートのランキングTOP20を、2016年4月に発表した就職活動生向けの「第2回 就職したい企業・業種ランキング」と比較すると、就活生と1、2年生では特徴的な違いが見られました。いずれも公務員が高い人気があるという共通点はあるものの、民間企業の選定においては、就活生のランキングでは銀行や大手メーカーが多く含まれていたのに対して、1、2年生のランキングでは鉄道業や娯楽用具・がん具製造業が多く含まれるなど、趣味や憧れに近い企業が上位に選ばれる傾向がうかがえました。これは、就活生が企業研究や業界研究によって、仕事に対する現実味をより具体的なイメージできているのに対して、1、2年生は、まだ仕事に対して大まかなイメージしか持てていないため、堅実な仕事の代表である「公務員」や自分の趣味や憧れの企業・業種を選んでしまっていると考えられます。(図表I)
大学1、2年生の彼らは、今後卒業までの間、大学の授業や就職活動を通じて、自らが進むべき道を探っていくことになります。その中で、彼らは次々に飛び込んでくる企業や社会の情報に対して自らが就くべき仕事を選別するために、人生に対するリスクマネジメントに取り組んでいく努力が求められていくことでしょう。そうした努力の結果、彼らが自分の趣味や憧れの職業をつかむことにつながるのです。一方、企業側は、彼らの努力に応えるためにも、できるだけ早いうちから、学生に対し自社の仕事の重要さ、素晴らしさ、会社としての魅力などをアピールする努力をしなければいけません。その結果が、自社をこの先数十年にわたって支え続けてくれる優秀な人材を獲得することにつながるわけですから。
※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
掲載サイトはこちら
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2016年6月末時点で10,487(内、与信管理サービス等5,267、ビジネスポータルサイト等3,096、その他2,124)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp/