ABBと伊フィンカンティエリ社が二酸化炭素排出削減へ協力
[09/11/12]
提供元:@Press
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(チューリッヒ・トリエステ、2009年11月5日発表) - 電力とオートメーション技術のリーディングカンパニーであるABBと、イタリアの商業、海軍向け造船会社であるフィンカンティエリ社は、停泊中の船舶に電力を陸上から供給するHVSC(高圧陸上電源供給システム:high-voltage shore connection system)の建設、マーケティングおよび供給の分野で協業することに合意しました。
世界中の港湾施設は、停泊中の船舶からの排気ガスを削減する手段として、また、港湾周辺の大気汚染の軽減のため、停泊中の船舶に陸地から電力を供給する手法に注目しています。
HVSCシステムにより、港湾に停泊中の船舶は、船内で必要な冷蔵、空調、照明装置等への電力の供給を、燃料をたいて発電機を稼動させることなく、陸上の電力網より受けることができます。
「ABBは、2001年1月、ゴーセンバーグ港に世界で初めて陸上電源から停泊中の船舶へ電力を供給するシステムを納入しました。我々のノウハウと革新的な能力が、造船業界のリーダーであるフィンカンティエリ社と結びつくことによって、海運業界での環境負荷を低減する、信頼性の高いソリューションを開発することが可能です。」と、プロセスオートメーション責任者、ヴェリ-マッティ・レイニッカラは述べています。
フィンカンティエリ社、船舶修理・改修事業責任者ジョルジョ・リッツォは、「この環境を守る取組みに、ABBとともに貢献できることを光栄に思います。環境保護は、我々のお客さまである船主にとっても、最重要課題のひとつと言えます。本日両社が合意に至ったことは、我々のお客さまのため、そして市場全体のために技術的に優れ、かつ経済的なソリューションを追求するための重要な一歩であると思います。」と述べています。
大型クルーズ船が港に10時間停泊した場合、陸上電源供給によって、燃料の消費を最大20立方トン削減し、二酸化炭素排出量を60立方トン削減することが可能です。これは、欧州車の年間二酸化炭素排出量約25台分と同等です。スウェーデン環境研究機関、スウェーデン環境研究所(IVL:Swedish Environmental Research Institute)によると、スウェーデンはゴーセンバーグ、ストックホルム、ヘルシンバーグ、ピエタ各港の陸電供給によって、年間に6,000立方トンの二酸化炭素排出削減を実現しています。
ABBとフィンカンティエリ社によって開発される新しい陸上電源供給システムは、現在の国際基準を全て満たし、建設中の船舶、メンテナンスのためにドック入りしている船舶、海上の船舶にも設置することができるようになります。
陸上電源供給は現在、米国ロサンゼルス、ロングビーチ、サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトル、ジュノーなどの港湾で使用可能です。カナダのバンクーバー、欧州のドイツ、スウェーデン、フィンランド、およびオランダの港湾に設置されています。
フィンカンティエリ社とABBは、海運分野の統合的オートメーションシステムを設計・開発する合弁会社、Seastema S.p.A.を通じて、既に協業体制を構築しています。
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。
フィンカンティエリ社は、世界最大の造船会社の1つです。トリエステに本拠をかまえ、直接、間接的に約3万人の従業員を擁しています。クルーズ船の建造において世界のリーダーであり、大規模フェリー分野ではリファレンスオペレーターです。また、同社は海軍向け船舶で大きな受注を抱えており、またメガヨットの分野でも活躍しています。ジェノバとトリエステにヨーロッパ最大級の設計所を有しています。
■ABBについて ( http://www.abb.com/ )
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。
■ABB株式会社について ( http://www.abb.co.jp/ )
ABBの日本法人であるABB株式会社は、国内において電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しています。
また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約750名の従業員、12都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。
世界中の港湾施設は、停泊中の船舶からの排気ガスを削減する手段として、また、港湾周辺の大気汚染の軽減のため、停泊中の船舶に陸地から電力を供給する手法に注目しています。
HVSCシステムにより、港湾に停泊中の船舶は、船内で必要な冷蔵、空調、照明装置等への電力の供給を、燃料をたいて発電機を稼動させることなく、陸上の電力網より受けることができます。
「ABBは、2001年1月、ゴーセンバーグ港に世界で初めて陸上電源から停泊中の船舶へ電力を供給するシステムを納入しました。我々のノウハウと革新的な能力が、造船業界のリーダーであるフィンカンティエリ社と結びつくことによって、海運業界での環境負荷を低減する、信頼性の高いソリューションを開発することが可能です。」と、プロセスオートメーション責任者、ヴェリ-マッティ・レイニッカラは述べています。
フィンカンティエリ社、船舶修理・改修事業責任者ジョルジョ・リッツォは、「この環境を守る取組みに、ABBとともに貢献できることを光栄に思います。環境保護は、我々のお客さまである船主にとっても、最重要課題のひとつと言えます。本日両社が合意に至ったことは、我々のお客さまのため、そして市場全体のために技術的に優れ、かつ経済的なソリューションを追求するための重要な一歩であると思います。」と述べています。
大型クルーズ船が港に10時間停泊した場合、陸上電源供給によって、燃料の消費を最大20立方トン削減し、二酸化炭素排出量を60立方トン削減することが可能です。これは、欧州車の年間二酸化炭素排出量約25台分と同等です。スウェーデン環境研究機関、スウェーデン環境研究所(IVL:Swedish Environmental Research Institute)によると、スウェーデンはゴーセンバーグ、ストックホルム、ヘルシンバーグ、ピエタ各港の陸電供給によって、年間に6,000立方トンの二酸化炭素排出削減を実現しています。
ABBとフィンカンティエリ社によって開発される新しい陸上電源供給システムは、現在の国際基準を全て満たし、建設中の船舶、メンテナンスのためにドック入りしている船舶、海上の船舶にも設置することができるようになります。
陸上電源供給は現在、米国ロサンゼルス、ロングビーチ、サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトル、ジュノーなどの港湾で使用可能です。カナダのバンクーバー、欧州のドイツ、スウェーデン、フィンランド、およびオランダの港湾に設置されています。
フィンカンティエリ社とABBは、海運分野の統合的オートメーションシステムを設計・開発する合弁会社、Seastema S.p.A.を通じて、既に協業体制を構築しています。
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。
フィンカンティエリ社は、世界最大の造船会社の1つです。トリエステに本拠をかまえ、直接、間接的に約3万人の従業員を擁しています。クルーズ船の建造において世界のリーダーであり、大規模フェリー分野ではリファレンスオペレーターです。また、同社は海軍向け船舶で大きな受注を抱えており、またメガヨットの分野でも活躍しています。ジェノバとトリエステにヨーロッパ最大級の設計所を有しています。
■ABBについて ( http://www.abb.com/ )
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。
■ABB株式会社について ( http://www.abb.co.jp/ )
ABBの日本法人であるABB株式会社は、国内において電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しています。
また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約750名の従業員、12都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。