ABB、中国の超高圧電力プロジェクトで記録を更新
[10/01/28]
提供元:@Press
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(2010年1月11日 チューリッヒ発) - 電力技術とオートメーション技術で世界をリードするABBグループは、中国国家電網公司(SGCC:State Grid Corporation of China)と緊密な協力により、800キロボルト上海奉賢直流変換所の高圧直流送電(UHVDC)第1極の試送電試験が成功したと発表しました。これは、受注から2年、当初の予定を1年も早める快挙です。
「ABBとSGCC、地元パートナー企業との連携がこの特筆すべき技術を達成する鍵でした」と電力網事業の責任者、ペル・ホーグランドは述べています。
「この成功はABBが直流送電技術で世界的なリーダーであることを証明しました。直流送電技術は送電損失を最小限にできるので、遠方の電源や再生可能なエネルギー源から長距離を送電するのに理想的です。」
向家ダム(Xiangjiaba)-上海間の約800キロボルト(kV)の直流送電線は、中国南西部にある向家ダム水力発電所から、2,000キロメートル離れた商工業の中心地、上海に、6,400メガワット(MW)の電力を送電することになります。
この送電網が完成すれば、電圧階級と送電容量の記録を塗り替えることになります。現在稼動している送電線の最高記録は、ブラジルのイタイプ送電網の600キロボルトで、これもまたABBが手がけたものです。向家ダム-上海送電網では、93パーセント以上の送電効率が得られ、送電による電力の損失はわずか7パーセント以下に抑えられます。これは、現在中国で使用されている500キロボルトの直流送電の効率と比較した場合、さらに100万人の人たちに電力が供給できるようになります。
ABBは、400キロボルトの変換器用変圧器、800キロボルトの変換器用変圧器を、それぞれ14基づつ納入します。このうち10基はスウェーデンから輸入しますが、残りは、ABBの提携企業である瀋陽TBEAが、ABBの部品と技術を用いて、中国国内で製造します。この他の主要機器には、サイリスタバルブ、直流開閉装置、交流開閉用の計測機器、そして新開発されたDCC800高圧(HVDC)制御システムが含まれます。
高圧直流送電線(UHDVC)は、ABBが50年以上も前に開発した直流送電(HVDC)技術をさらに発展させたものです。送電容量と効率性は、先進的な制御システム等の新技術により、この20年間で飛躍的に向上しました。この新技術は、再生可能なエネルギーを含む電力源が電力消費地から遠く離れているような広大な国土を持つ中国やインドなどの国々に最適です。
■ABBについて ( http://www.abb.com/ )
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する 電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。
■ABB株式会社について ( http://www.abb.co.jp/ )
ABBの日本法人であるABB株式会社は、国内において電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しています。
また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約700名の従業員、12都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。
「ABBとSGCC、地元パートナー企業との連携がこの特筆すべき技術を達成する鍵でした」と電力網事業の責任者、ペル・ホーグランドは述べています。
「この成功はABBが直流送電技術で世界的なリーダーであることを証明しました。直流送電技術は送電損失を最小限にできるので、遠方の電源や再生可能なエネルギー源から長距離を送電するのに理想的です。」
向家ダム(Xiangjiaba)-上海間の約800キロボルト(kV)の直流送電線は、中国南西部にある向家ダム水力発電所から、2,000キロメートル離れた商工業の中心地、上海に、6,400メガワット(MW)の電力を送電することになります。
この送電網が完成すれば、電圧階級と送電容量の記録を塗り替えることになります。現在稼動している送電線の最高記録は、ブラジルのイタイプ送電網の600キロボルトで、これもまたABBが手がけたものです。向家ダム-上海送電網では、93パーセント以上の送電効率が得られ、送電による電力の損失はわずか7パーセント以下に抑えられます。これは、現在中国で使用されている500キロボルトの直流送電の効率と比較した場合、さらに100万人の人たちに電力が供給できるようになります。
ABBは、400キロボルトの変換器用変圧器、800キロボルトの変換器用変圧器を、それぞれ14基づつ納入します。このうち10基はスウェーデンから輸入しますが、残りは、ABBの提携企業である瀋陽TBEAが、ABBの部品と技術を用いて、中国国内で製造します。この他の主要機器には、サイリスタバルブ、直流開閉装置、交流開閉用の計測機器、そして新開発されたDCC800高圧(HVDC)制御システムが含まれます。
高圧直流送電線(UHDVC)は、ABBが50年以上も前に開発した直流送電(HVDC)技術をさらに発展させたものです。送電容量と効率性は、先進的な制御システム等の新技術により、この20年間で飛躍的に向上しました。この新技術は、再生可能なエネルギーを含む電力源が電力消費地から遠く離れているような広大な国土を持つ中国やインドなどの国々に最適です。
■ABBについて ( http://www.abb.com/ )
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する 電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。
■ABB株式会社について ( http://www.abb.co.jp/ )
ABBの日本法人であるABB株式会社は、国内において電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しています。
また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約700名の従業員、12都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。