あと1週間で地球の恵みを使い果たす!?〜2018年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日〜
[18/07/26]
提供元:@Press
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<要点>
1)2018年の「アース・オーバーシュート・デー」は8月1日と、もっとも早い到来(2017年は8月3日)
2)8月2日以降、人類は地球の自然資源の「原資」に手をつけながら「赤字状態」で生活していくことに
3)国別でみた場合、日本の場合は5月10日に「アース・オーバーシュート・デー」をすでに迎えていた
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/LL_img_162094_1.jpg
2018年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日
国際シンクタンク「グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)」(本部、米国オークランド)は、8月1日が、2018年の「アース・オーバーシュート・デー」であると発表しました。世界の人類の生活を支えるには地球1.7個分の自然資源が必要で、アース・オーバーシュート・デーを境に、人類による自然資源の消費が、地球が持つ一年分の資源の再生産量とCO2吸収量を超えることを意味します。つまり、この日以降の2018年の残された日々を、人類は地球の生態系サービスの「原資」に手を付けながら、「赤字状態」で生活していくことになります。
「アース・オーバーシュート・デー」は、人間が地球の許容量を超えて資源利用していることを一般の人々に広く知らせ、改善をうながすことを目的に、GFNが毎年設定しているもので、人間の自然資源に対する需要と環境への圧力をしめす「エコロジカル・フットプリント」のデータを基に、日にちを算出しています。
人口と自然資源への需要は世界的に増加しつづけており、1970年代初頭には、温室効果ガスの排出量と海や森からの資源需要量が増大し、地球の生物生産力(バイオキャパシティ)を上まわりました。「アース・オーバーシュート・デー」は年々早まる傾向にあり、2000年には9月下旬であったのが、2018年はこれまでで最も早く、2017年に比べても2日早い到来となりました(図1)。
<図1 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_2.jpg >
とりわけ大きな負担になっているのが、特に化石燃料の利用によって排出された二酸化炭素(CO2)による環境負荷を示す「カーボン・フットプリント」で、エコロジカル・フットプリントの約60%を占めています。GFNは、カーボン・フットプリントを現状よりも50%削減すれば、93日つまり約3カ月、アース・オーバーシュート・デーを遅らせることができると試算しています。
アース・オーバーシュート・デーは、国別にも算出されており、日本は5月10日でした。世界中の人が日本人と同じ生活をしたら、地球2.8個分の資源が必要となり、5月10日で地球1個分の資源を使い果たすことを意味します。(図2、図3)。
<図2 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_3.jpg >
<図3 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_4.jpg >
WWFジャパンのエコロジカル・フットプリント担当 清野 比咲子(きよのひさこ)は、「日本の1人当たりのエコロジカル・フットプリントは、世界平均と比べ1.7倍です。アース・オーバーシュート・デーも3カ月ほど世界平均より早いということは、日本人の生活が地球の自然環境へ与える負荷が、より大きいということです。地球が1年間に生産可能な資源量以上に人間が消費してしまえば、やがて取り返しがつかないことになります。健康で文化的な生活を維持しながら、環境負荷の少ない持続可能な社会へ、日本が世界の手本となるように、地球1個分の暮らしを一緒に始めましょう」と述べています。
■参考資料
・【動画】アース・オーバーシュート・デー
https://youtu.be/lJnf99m_76I
・「エコロジカル・フットプリント」とは
https://www.wwf.or.jp/aboutwwf/earth/
・グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)
持続可能性の指標である「エコロジカル・フットプリント」の発展・普及を通じ、
持続可能な経済の構築を目指すNPO団体。パートナー団体と協力してさまざまな
調査研究・方法論の標準化を図り、経済活動が地球生態系の許容範囲内で
行われるよう、資源勘定(バランスシート)の提供を通じて政策決定者へ
提言している。
http://www.footprintnetwork.org/en/index.php/GFN/ (英語)
・アース・オーバーシュート・デーのウェブサイト
https://www.overshootday.org/ (英語)
■こちらもぜひご高覧ください!
8月1日(2018年のアース・オーバーシュート・デー)当日、Facebookで、WWFジャパン自然保護室長・東梅 貞義のインタビューが放映されます。
https://www.facebook.com/GlobalFootprintNetwork
図表は以下よりダウンロードください。
https://wwfj.box.com/s/nejuetp5hlxxgrjybxdqthtwh9r2ciup
いずれも、出典:"Global Footprint Network National Footprint Account 2018”
提供:グローバル・フットプリント・ネットワーク
註)GFNでは毎年、最新の国連データセットを基に毎年計算している。
2018年版は、最新である2014年のデータを基に算出された。
1)2018年の「アース・オーバーシュート・デー」は8月1日と、もっとも早い到来(2017年は8月3日)
2)8月2日以降、人類は地球の自然資源の「原資」に手をつけながら「赤字状態」で生活していくことに
3)国別でみた場合、日本の場合は5月10日に「アース・オーバーシュート・デー」をすでに迎えていた
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/LL_img_162094_1.jpg
2018年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日
国際シンクタンク「グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)」(本部、米国オークランド)は、8月1日が、2018年の「アース・オーバーシュート・デー」であると発表しました。世界の人類の生活を支えるには地球1.7個分の自然資源が必要で、アース・オーバーシュート・デーを境に、人類による自然資源の消費が、地球が持つ一年分の資源の再生産量とCO2吸収量を超えることを意味します。つまり、この日以降の2018年の残された日々を、人類は地球の生態系サービスの「原資」に手を付けながら、「赤字状態」で生活していくことになります。
「アース・オーバーシュート・デー」は、人間が地球の許容量を超えて資源利用していることを一般の人々に広く知らせ、改善をうながすことを目的に、GFNが毎年設定しているもので、人間の自然資源に対する需要と環境への圧力をしめす「エコロジカル・フットプリント」のデータを基に、日にちを算出しています。
人口と自然資源への需要は世界的に増加しつづけており、1970年代初頭には、温室効果ガスの排出量と海や森からの資源需要量が増大し、地球の生物生産力(バイオキャパシティ)を上まわりました。「アース・オーバーシュート・デー」は年々早まる傾向にあり、2000年には9月下旬であったのが、2018年はこれまでで最も早く、2017年に比べても2日早い到来となりました(図1)。
<図1 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_2.jpg >
とりわけ大きな負担になっているのが、特に化石燃料の利用によって排出された二酸化炭素(CO2)による環境負荷を示す「カーボン・フットプリント」で、エコロジカル・フットプリントの約60%を占めています。GFNは、カーボン・フットプリントを現状よりも50%削減すれば、93日つまり約3カ月、アース・オーバーシュート・デーを遅らせることができると試算しています。
アース・オーバーシュート・デーは、国別にも算出されており、日本は5月10日でした。世界中の人が日本人と同じ生活をしたら、地球2.8個分の資源が必要となり、5月10日で地球1個分の資源を使い果たすことを意味します。(図2、図3)。
<図2 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_3.jpg >
<図3 https://www.atpress.ne.jp/releases/162094/img_162094_4.jpg >
WWFジャパンのエコロジカル・フットプリント担当 清野 比咲子(きよのひさこ)は、「日本の1人当たりのエコロジカル・フットプリントは、世界平均と比べ1.7倍です。アース・オーバーシュート・デーも3カ月ほど世界平均より早いということは、日本人の生活が地球の自然環境へ与える負荷が、より大きいということです。地球が1年間に生産可能な資源量以上に人間が消費してしまえば、やがて取り返しがつかないことになります。健康で文化的な生活を維持しながら、環境負荷の少ない持続可能な社会へ、日本が世界の手本となるように、地球1個分の暮らしを一緒に始めましょう」と述べています。
■参考資料
・【動画】アース・オーバーシュート・デー
https://youtu.be/lJnf99m_76I
・「エコロジカル・フットプリント」とは
https://www.wwf.or.jp/aboutwwf/earth/
・グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)
持続可能性の指標である「エコロジカル・フットプリント」の発展・普及を通じ、
持続可能な経済の構築を目指すNPO団体。パートナー団体と協力してさまざまな
調査研究・方法論の標準化を図り、経済活動が地球生態系の許容範囲内で
行われるよう、資源勘定(バランスシート)の提供を通じて政策決定者へ
提言している。
http://www.footprintnetwork.org/en/index.php/GFN/ (英語)
・アース・オーバーシュート・デーのウェブサイト
https://www.overshootday.org/ (英語)
■こちらもぜひご高覧ください!
8月1日(2018年のアース・オーバーシュート・デー)当日、Facebookで、WWFジャパン自然保護室長・東梅 貞義のインタビューが放映されます。
https://www.facebook.com/GlobalFootprintNetwork
図表は以下よりダウンロードください。
https://wwfj.box.com/s/nejuetp5hlxxgrjybxdqthtwh9r2ciup
いずれも、出典:"Global Footprint Network National Footprint Account 2018”
提供:グローバル・フットプリント・ネットワーク
註)GFNでは毎年、最新の国連データセットを基に毎年計算している。
2018年版は、最新である2014年のデータを基に算出された。