川崎マイクロエレクトロニクス、IEEE1901規格準拠電力線通信用ICを開発
[10/10/26]
提供元:@Press
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川崎マイクロエレクトロニクス株式会社(本社:千葉市、代表取締役社長:山内 由紀夫、以下 川崎マイクロ)は、PLC(Power Line Communication 電力線通信)技術の一方式である「HD-PLC」(注1)に使われている「Wavelet OFDM方式」のIEEE1901標準への正式承認を受け、高性能、低消費電力な電力線通信用ICの開発を開始いたしました。
この「Wavelet OFDM方式」(注2)は、高速電力線通信「HD-PLC」向けにパナソニック株式会社とパナソニック システムネットワークス株式会社が独自に開発し、共同で提案を行ってきた通信技術方式で、高効率・低消費電力を特徴としています。今回、「HD-PLC」が世界標準であるIEEE1901の承認を受けたことにより、ホームネットワーク向け高速通信用途だけでなく、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなどのアプリケーション等への応用がますます加速されると期待されています。
HD-PLCアライアンス(注3)のメンバーである川崎マイクロは、この優れた性能と環境配慮を両立させた「HD-PLC」に関する技術・特許のライセンスを受け、IEEE1901準拠のベースバンドICの開発を開始しております。
本「HD-PLC」ベースバンドICの特徴は以下のとおりです。
<特徴>
(1)伝送速度:240Mbps(従来比15%UP)
(2)Wavelet OFDM方式による低消費電力(フル動作時550mW以下)
(3)IEEE1901(共存技術)完全準拠
(4)「HD-PLC」の下位互換性の確保
川崎マイクロは、「HD-PLC」向けアナログフロントエンドIC「KHN11121」をすでに量産中ですが、この「Wavelet OFDM方式」のベースバンドICを製品化することにより、高性能でより低消費電力なベースバンドICとアナログフロントエンドICを「HD-PLC」通信用ICチップセットとして提供することが可能となります。
本チップセットのサンプル出荷は2011年第2四半期を、量産出荷は2011年第3四半期開始を予定しております。
また、川崎マイクロでは、高速での伝送は必要としないスマートグリットなどのアプリケーションに向け、より小型で、より低い消費電力を実現する、「HD-PLC」通信用IC製品の開発も計画しており、2012年のリリースを目指しております。
今後ますます高性能、低消費電力が求められるマルチメディア・ホームネットワーキング、ビデオ配信、IPTV用のセットトップボックス、ホームゲートウェイ機器などから、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなど、様々なアプリケーションに向け、川崎マイクロはベースバンドからフロントエンドまでの先進的ICでトータルな電力線ソリューションを提案してまいります。
(注1)「HD-PLC」:「HD-PLC」はパナソニック株式会社が提唱する高速電力線通信方式の名称であり、パナソニック株式会社の日本及びその他の国での登録商標もしくは商標です。
(注2)Wavelet OFDM方式:周波数利用効率が非常に高い直交周波数分割多重=OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、各サブキャリアの直交化にWavelet変換を適用して、高効率な高速データ通信を実現するパナソニック株式会社の技術です。Wavelet OFDMは、周波数領域および時間領域に直交性を備えた結果、冗長信号なしに各サブキャリアのサイドローブレベルを低減しています。
(注3)HD-PLCアライアンス:高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として、2007年に設立されました。(ホームページ: http://www.hd-plc.org/ )
*本文中の記載内容(製品価格、仕様などを含む)は、2010年10月現在の情報です。予告なしに変更となる場合がございますので、予めご承知ください。
【川崎マイクロエレクトロニクスについて】
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社は、ネットワーク、オフィス・オートメーション、コンシューマ・エレクトロニクス機器向けに革新的なASIC及びアナログ回路技術を提供する半導体メーカーです。川崎マイクロは高度な設計力と世界有数のファンドリーベンダーとの戦略的パートナーシップにより、お客様に最適なソリューションを提供いたします。
詳しい情報は、川崎マイクロホームページをご覧ください。
http://www.k-micro.com
この「Wavelet OFDM方式」(注2)は、高速電力線通信「HD-PLC」向けにパナソニック株式会社とパナソニック システムネットワークス株式会社が独自に開発し、共同で提案を行ってきた通信技術方式で、高効率・低消費電力を特徴としています。今回、「HD-PLC」が世界標準であるIEEE1901の承認を受けたことにより、ホームネットワーク向け高速通信用途だけでなく、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなどのアプリケーション等への応用がますます加速されると期待されています。
HD-PLCアライアンス(注3)のメンバーである川崎マイクロは、この優れた性能と環境配慮を両立させた「HD-PLC」に関する技術・特許のライセンスを受け、IEEE1901準拠のベースバンドICの開発を開始しております。
本「HD-PLC」ベースバンドICの特徴は以下のとおりです。
<特徴>
(1)伝送速度:240Mbps(従来比15%UP)
(2)Wavelet OFDM方式による低消費電力(フル動作時550mW以下)
(3)IEEE1901(共存技術)完全準拠
(4)「HD-PLC」の下位互換性の確保
川崎マイクロは、「HD-PLC」向けアナログフロントエンドIC「KHN11121」をすでに量産中ですが、この「Wavelet OFDM方式」のベースバンドICを製品化することにより、高性能でより低消費電力なベースバンドICとアナログフロントエンドICを「HD-PLC」通信用ICチップセットとして提供することが可能となります。
本チップセットのサンプル出荷は2011年第2四半期を、量産出荷は2011年第3四半期開始を予定しております。
また、川崎マイクロでは、高速での伝送は必要としないスマートグリットなどのアプリケーションに向け、より小型で、より低い消費電力を実現する、「HD-PLC」通信用IC製品の開発も計画しており、2012年のリリースを目指しております。
今後ますます高性能、低消費電力が求められるマルチメディア・ホームネットワーキング、ビデオ配信、IPTV用のセットトップボックス、ホームゲートウェイ機器などから、太陽光パネルシステムやスマートグリッドなど、様々なアプリケーションに向け、川崎マイクロはベースバンドからフロントエンドまでの先進的ICでトータルな電力線ソリューションを提案してまいります。
(注1)「HD-PLC」:「HD-PLC」はパナソニック株式会社が提唱する高速電力線通信方式の名称であり、パナソニック株式会社の日本及びその他の国での登録商標もしくは商標です。
(注2)Wavelet OFDM方式:周波数利用効率が非常に高い直交周波数分割多重=OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、各サブキャリアの直交化にWavelet変換を適用して、高効率な高速データ通信を実現するパナソニック株式会社の技術です。Wavelet OFDMは、周波数領域および時間領域に直交性を備えた結果、冗長信号なしに各サブキャリアのサイドローブレベルを低減しています。
(注3)HD-PLCアライアンス:高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として、2007年に設立されました。(ホームページ: http://www.hd-plc.org/ )
*本文中の記載内容(製品価格、仕様などを含む)は、2010年10月現在の情報です。予告なしに変更となる場合がございますので、予めご承知ください。
【川崎マイクロエレクトロニクスについて】
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社は、ネットワーク、オフィス・オートメーション、コンシューマ・エレクトロニクス機器向けに革新的なASIC及びアナログ回路技術を提供する半導体メーカーです。川崎マイクロは高度な設計力と世界有数のファンドリーベンダーとの戦略的パートナーシップにより、お客様に最適なソリューションを提供いたします。
詳しい情報は、川崎マイクロホームページをご覧ください。
http://www.k-micro.com