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大手自動車メーカーも出資する米国・ナウトのAI搭載型ドライブレコーダーの実証実験を完了、2019年度中の全貨物車両搭載を目指す

一般貨物事業を手掛ける株式会社サントス(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:山本 秋彦、以下 サントス)は、米国の自動車分野における人工知能(AI)技術のスタートアップ企業Nauto Inc.(本社:アメリカ、CEO:Stefan Heck)の日本法人であるNauto Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表 井田、以下 Nauto Japan)とのAI搭載・通信型ドライブレコーダー「ナウト」の日本国内の輸送業としての実証実験を終了したことをご報告いたします。
2019年度中に、サントスが所有する全貨物車両への「ナウト」の搭載を目指します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/173885/LL_img_173885_1.jpg
ナウト車載機(車内から撮影した画像)


サントスでは本当の意味で働く全社員そしてその家族を守るため、独自の無事故対策プログラムを策定し、強化している安全運転推進企業です。無事故・安全運転に対して業界の改革を目指し、全社一丸となり高い水準で取り組んでいるサントスが着目し、協力関係を築いたのがNauto Japanです。

なかなか数が減らず、昨今注目されているバス・トラックが関係する事故。ドライバーの高齢化も相まって毎日のように報道される自動車事故のニュース。事故の種類はたくさんありますが、どれをとっても『事故』と名の付くもので幸せになることは何一つとしてありません。小手先だけの安全施策、ただ言っているだけで回らない事故防止PDCAサイクルなどと共に、事業用として使われるドライブレコーダーは事故が起こった際の確認ツールとして使われているケースが大半を占めています。
輸送現場においてドライブレコーダーが事故防止に効果的なツールとして活用できていない理由としては、管理者のPCスキル不足、多機能ゆえに複雑化したUIに加え、他にこなさなければならない業務が多々ある中で、その時欲しい情報にすぐにたどり着けない点もネックとなっていました。


■実証実験の結果
サントスとNauto Japanは、乗用車とは全く異なる車格・動きをするトラックでの効果検証のため、サントスの所有車両を使って2018年8月1日より実証実験を開始。12月末までの5ヶ月にわたる実証の結果、「ナウト」はトラックでも危険検知をし、管理者向けに通知、管理ツールを提供するとともに、ドライバーを支援できることを確認しました。

ナウト車載機
車内から撮影した画像: https://www.atpress.ne.jp/releases/173885/img_173885_1.jpg
車外から撮影した画像: https://www.atpress.ne.jp/releases/173885/img_173885_2.jpg


■「ナウト」の特長
(1) AIがリアルタイムに映像を分析し危険挙動を検出: https://www.nauto.com
ナウト撮影画像: https://www.atpress.ne.jp/releases/173885/img_173885_3.jpg

(2) 「ナウト」と一般的なドライブレコーダーとの違い・強み
1. データ取得
ナウト:AIが車載機本体から必要データのみ抽出、LTE常時接続で常にウェブデータへ反映。
一般的なドライブレコーダー:SDカード回収、個別にデータダウンロードをする必要あり。

2. データ分析
ナウト:AIによりリアルタイムに映像を分析、リスク発生部分を抽出。リスク発生時にフィードバック。
一般的なドライブレコーダー:映像データを目視確認。マニュアル作業でリスクイベントを抽出。

3. リスク分析
ナウト:センサーによる急制動の運転傾向と映像から読み取るわき見運転などの注意力の2つの基準からAIがリスクを総合分析。
一般的なドライブレコーダー:映像データから対象記録を切り出し、主にセンサーや車両データによる急制動の運転操作の傾向を分析。

4. 運行履歴
ナウト:画像認識により、各ドライバーの運行履歴を自動記録。
一般的なドライブレコーダー:事前に運行予約をすることで車両とドライバーを紐付け。

5. 検知精度
ナウト:Gセンサー数値だけでなく、波形や映像を元に正誤判断。検知精度が高く誤検知が少ない。
一般的なドライブレコーダー:バンプ(段差)などの誤検知があると振り分け作業の負荷が大きい。

6. 製品進化
ナウト:90日から120日に一度の頻度で定期的にウェブ機能、端末ソフトウェアの更新を実施。
一般的なドライブレコーダー:特になし。

7. AI能力
ナウト:米国での販売実績(1年半)により、パターン通りの挙動でなくとも、AIの深層学習による自己判断能力でリスク判定可能。
一般的なドライブレコーダー:製品レベルでのAIによるリスク検知の実績は限定的。


■「ナウト」を輸送業界に導入するメリット
上述のような急制動(加減速度)やわき見運転などのリスクを検知した場合は、車載機ベースでの警報発出に加えて、検出イベントをクラウドにアップロードしてリスク分析を行います。各企業の運行管理者はセキュアな環境で提供されるウェブアプリケーションを通して、非常に簡単に運転状況確認ができます。また検知したリスクにより、各ドライバーの運転中の癖や運転リスクを算出・評価することも可能です。

さらに「ナウト」にはドライバー識別機能が搭載されており、車載カメラがドライバーを認知することで、容易に走行データと運転者情報の紐付けを行うことができます。こうしたリスク発生時における車内外の動画データとベラスコア(※)を活用することで、ドライバーに対するより的確で効果的、より分かり易いビジュアルにより短時間で安全指導が可能となります。

ドライブレコーダーの各メーカーは保険会社のサービスと連携したり、運行管理・効率化ができるなど様々な売り込みをしていますが、運送業ではそもそも動態の見える化はデジタルタコグラフ(デジタコ)によって管理されていることが多く、欲しい情報をどこにいても、どんなデバイスでも、誰でも簡単に取得でき、それを見える化、タイムラグなく教育へと生かせるツールはありませんでした。

サントスでは、これまでのドライブレコーダーにはなかった非常に使いやすいUIとタイムリーな運行データが取得可能な「ナウト」を導入し、活用フローを確立することで、運輸業界全体においての事故防止とマナー向上に良い効果をもたらすと考えています。実証実験の結果を活用しながら、2019年度中に所有する全車両への導入を目指し、急ピッチで本プロジェクトを進行していきます。


※ベラスコア
「Vision Enhancement Risk Assessment」(映像から確認できるリスクを付加した評価方式)からなる造語。ドライバーの運転状況(注意力・急制動)を元に独自の算出方法で事故リスクをベラスコアとして数値化して表示。注意力はわき見運転の時間と走行速度により算出、急制動は急加速・急ブレーキ・急ハンドルのG値と走行速度により算出(計算式は非公開)。


【会社概要】
商号 : 株式会社サントス(SUNTOS CO., LTD.)
代表者 : 代表取締役社長 山本 秋彦
所在地 : 〒206-0011 東京都多摩市関戸6丁目4番地12 第一諏訪ビル3階
設立 : 2001年3月
資本金 : 1,000万円
事業内容: 一般貨物自動車運送事業、貨物軽自動車運送事業、
食品生鮮センター管理事業、包装資材センター管理事業、
安全靴・被服販・消耗品販売事業 等
URL : https://suntos.co.jp/
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