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GfK Japan調べ:2010年映像ソフト市場総括

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:朝比奈 進)は、2010年の映像ソフト販売動向を発表した。


【概要】
・セル映像ソフト全体では、数量前年比1%減、金額前年比3%減と微減にとどまり、数年来続いた市場の縮小傾向に一服感がみられた。
・販売チャネル別金額構成比では、Eコマースが最大チャネルに成長。減少傾向の2位メディアストアとは8%ポイントの差が開いた。
・Blu-rayソフト市場は視聴環境の急速な整備などが後押しし、前年の約2倍となる400億円市場へ拡大。


【映像ソフト全体】
 2010年通期のセル映像ソフト市場(通常DVD、Blu-rayソフト等を全て含む)は5,936万枚、2,348億円となった。数量前年比1%減、金額前年比3%減と、数量・金額ともに前年をわずかに割り込んだが、金額ベースで二桁減が続いたここ数年の市場縮小傾向には、やや一服感がみられた。
 販売チャネル別金額構成比では、Eコマースが43%と最大チャネルに成長。2位メディアストアとは8%ポイントの差が開いた。ジャンル別数量構成比では、洋画ジャンルが対前年5%ポイント増の31%を獲得し存在感を取り戻したが、平均価格の下落が響き、金額構成比では対前年1%ポイント増にとどまった。
 メーカー(発売元)数量シェア首位はワーナー、金額シェア首位はエイベックスと、前年と変動なし。ディストリビューター(販売元)シェアも前年同様、ソニーミュージックが数量・金額ともに首位を独占した。


【Blu-rayソフト】
 2010年のBlu-rayソフト市場規模は、813万枚、405億円となった。数量前年比126%増、金額前年比102%増という高い成長率を誇り、市場規模は前年の約2倍に達した。
 販売チャネル別構成比は、数量・金額ともにEコマースが過半数を獲得した。他チャネルを上回る成長率で、Blu-rayソフトの市場拡大を牽引した。ジャンル別では、2008年後半から始まった洋画・邦アニメへの二極集中の状況が2010年も続き、両ジャンルで全体の8割以上を占める結果となった。さらに幅広いジャンルでのBlu-ray市場拡大が期待される。

【2011年展望】
 2011年の映像ソフト市場は微減傾向が継続すると見られるが、Blu-rayソフト市場の成長によっては金額の減少幅がさらに縮小する可能性もある。ハード面での環境整備がさらに進み、幅広いジャンルでBlu-rayの本格展開が始まれば、3Dの話題性等も追い風となり、Blu-rayソフト市場は2010年のおよそ1.5倍へと成長を遂げると見込む。


※全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマース等)からPOSデータ等を収集し、統計的な手法に基づき全国市場規模相当に拡大推計しています。


≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する調査会社、GfKグループの関連会社である。
 オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエア等の分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供している。

URL: http://www.gfkjpn.co.jp/

※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。
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