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星のや竹富島命草畑(ぬちぐさばたけ)で命草を収穫しました

沖縄県・竹富島にある滞在型リゾート「星のや竹富島」は、観光業や流通の発展に伴い、失われつつある島の畑にまつわる文化継承に貢献するため、施設内で島特有の作物を育てる「畑プロジェクト」を2017年に開始しました。その一環として、2019年は施設内の畑で、島の方々の健康を保つために重宝されてきた命草を育てています。竹富島の子どもたちと2019年6月29日に植え付けた命草を、11月24日に再び子どもたちを招き、一緒に収穫しました。実際に食べることで、命草をより身近に感じながら学んでもらう機会になればと思い、収穫後には星のや竹富島のダイニングにて命草を使用したランチを振舞いました。また、畑の取り組みでは子どもたちが楽しく学べるように毎回工夫をしています。
今回は、3つの命草に親しむアクティビティを同日開催しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_1.jpg

■ 命草の収穫
6月29日に子どもたちと施設内の畑へ植え付けた命草である、クミスクチン、ニガナ、パン草、ヨモギ、ハンダマを収穫しました。参加した子どもたちは、竹富島に住む小中学生19名です。
子どもたちは、収穫しながら、それぞれの命草の名前や使い道、食べ方などを真剣なまなざしで聞いていました。命草にまつわるクイズを出したり、島のおばあに教わった命草の唄を紹介したりして、竹富島に伝わる命草についての知識も伝えました。血圧を下げるクミスクチンはお茶にして飲み、造血剤になるハンダマは味噌汁や和え物にして食べていたそうです。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_2.jpg

■ 命草を使用したランチ
収穫を終えた後、子どもたちとお世話になっている島の方々をダイニングに招待し、命草を使用したランチを振舞いました。星のや竹富島のシェフオリジナルの命草の料理を食べ、命草をより身近に感じ興味を持ってもらうことが目的です。
料理に合わせて、島のパン屋さんに特別に作っていただいた命草のパン2種類も提供しました。パン草の鮮やかな色が特徴のオレンジのパンにはパン草とニガナを、ヨモギの香りが楽しめる緑のパンにはヨモギとニガナ、ハンダマを使用しています。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_9.jpg

ランチメニュー
Appetizer :あかね芋のポタージュ ピパーツの香り/命草のパン2種類
Plate :豚ロース肉のロースト 命草の香草パン粉焼き
Dessert :マンゴーのカクテル 命草のアクセント
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_3.jpg

■ 命草に親しむアクティビティ

■ 1子どもたちが楽しく命草について学ぶ「命草ノート作り」
命草の植え付けを行った6月29日より、子どもたちが楽しみながら命草について学ぶために命草ノートを1人1人に準備しています。当日収穫した命草をノートに張り付けたり、当日教わった新しい命草の使い方を記入したり、自分だけのオリジナルの命草ノートを一生懸命作っていました。ノート作りを通して、自分たちから進んで命草について学んでもらうことを目指しています。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_4.jpeg

■ 2昔ながらの使い方を学ぶ「月桃の虫よけ作り」
乾燥させた天然の月桃の葉を使用し、手作りの虫よけを作りました。竹富島で民具の材料や染液として使用されている月桃は、かつては虫よけや除湿剤、防腐剤などとして幅広く使用されていました。便利な商品が簡単に手に入る現代、かつての使い方を続けている方は少なくなっています。島のおじいから教わった月桃の虫よけで、昔ながらの命草の使い方を学びました。月桃を細かく切って布に包み、島の植物で染めた好きな色の紐で、てるてる坊主の形にしたり、端を縫ったりして、子どもたちが各々の虫よけを作りました。月桃の葉を揉むと爽やかな甘い香りが楽しめます。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_5.jpg

■ 3星のや竹富島の催しをアレンジした「命草風味の黒糖チャレンジ」
星のや竹富島で行っていた催し「黒糖チャレンジ」をアレンジして、星のや竹富島ならではの体験で命草に親しみました。黒糖チャレンジとは、黒糖蜜を煮詰めて黒糖を作る催しです。今回は、命草である長命草やピーヤシ味のちんすこうを混ぜて、黒糖作りに挑戦しました。固めるのが難しく、黒糖の飴が出来上がりましたが、子どもたちはおいしいと頬張っていました。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_6.jpeg

■ ■11月24日のスケジュール
09:30 はじまりの会 客室にて
10:00 命草の収穫 命草畑にて
11:00 月桃の虫よけ作り 客室にて
11:30 命草風味の黒糖チャレンジ 客室にて
12:00 命草ノート作りとおわりの会 客室にて
13:00 ランチ ダイニングにて
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_7.jpg
▲ランチを提供するスタッフ

■ ■感想
子どもたち:
・知らない名前の命草がたくさんあってびっくりした。
・ひとつひとつの命草に色々な使い道があって、すごいと思った。
・初めて食べた命草もあったけど、おいしく食べられた。
・3つのアクティビティがあって楽しかったので、また参加したい。

スタッフ 小山隼人(こやま はやと):
命草のイベントを通じて島の方々からたくさんお話しを伺いました。そこで得た知識や発見を、子どもたちにどう伝えれば楽しく興味を持ってもらえるか、チームで考え準備をしてきました。子どもたちが、竹富島の方々の健康を支えてきた命草の文化を知り、「命草のおかげでいま、私たちは生きている」と少しでも感じてくれていれば嬉しいです。当日の子どもたちの笑顔や興味津々で取り組む姿をみて、チームとしてやりがいや地域貢献できたと実感でき、今後も引き続き島の方々と協力して、島の貴重な畑や命草などの文化を残していきたいという思いがより強くなりました。

■ ■今後の展開
12月1日より「島テロワール」にて、命草を取り入れたディナーコースをお客様に提供します。その後は、3年かけて命草54種を施設に揃え、島の命草文化の継承に貢献していきたいと考えています。島全体で文化を継承するため、施設で育てた命草を島の方々や保育所、小中学校にも提供していく予定です。

星のや竹富島
竹富島の東に位置する琉球赤瓦の集落「星のや竹富島」。約2万坪の敷地には、島内の家々と同じように「竹富島景観形成マニュアル」に従い、伝統を尊重して建てた戸建の客室、白砂の路地、プール、見晴台などがあり、小さな集落が構成されています。
所在地 :〒907-1101 沖縄県八重山郡竹富町竹富
電話 :0570-073-066(星のや総合予約)
客室数 :48室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金 :1泊 75,000円〜(1室あたり、税・サービス料別、食事別)
*通常は2泊より
アクセス:石垣港よりフェリーで約10分 竹富港より送迎有
URL :https://hoshinoya.com/
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/199760/img_199760_8.jpg
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