善光寺貫主として著書上梓は歴代初『人のために生きればいい』を発売
[20/12/17]
提供元:@Press
提供元:@Press
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年1月9日に瀧口宥誠著『人のために生きればいい』を発売します。信州善光寺第103世大勧進貫主である瀧口宥誠氏が、人が幸せになるにはどう生きるべきか、自らの体験をもとに語り下ろしました。善光寺貫主の著書が出版されるのは、103代目にして初めてのことです。
画像 : https://newscast.jp/attachments/169vmBBmwECZQFBfWl8o.jpg『人のために生きればいい』表紙
初著書に込めた善光寺貫主の思い
新型コロナウイルスによって、2020年の日常は大きく変わりました。例年600万人もの参拝客が訪れるという善光寺も、2021年に予定されていた6年に一度の御開帳を延期しました。瀧口貫主は、本書の中で「感染症が拡大し、天変地異や痛ましい事件が頻発する今こそ、お互いに手を取り合い、神仏や命について真剣に考える時ではないか」という思いを語っています。
マスクをするのも「忘己利他」
「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」は、伝教大師最澄の教えです。「忘己利他」とは自分を犠牲にするのではなく、思いやりを持つということ。この考え方は日常生活のすべてにおいて実践できると、瀧口貫主はいいます。今でいうなら、マスクを着けることや外出を自粛することも、「自分が感染しないため」だけではなく、「飛沫を拡散させないように」と意識を変えるだけで、誰もが「幸せと安心を与える人」になれるのです。
読む「善光寺参り」
自分の安全や利益ばかりを求める「我利我利亡者」ではなく、人を大事にするというスタンスで生活すれば、「世界中の人々が平和な暮らしを送れるのではないかな」。『人のために生きればいい』は、日常に寄り添った仏教の考え方と幸せのあり方を説く瀧口貫主の言葉を、そのまま収録しました。コロナ禍で迎える2021年、善光寺への初詣がわりの紙上説法をお届けします。
『人のために生きればいい』について
目次
第1章 幸せはすぐそばにある
第2章 自分を磨く
第3章 思いやりを持って生きる
第4章 ほんとうの豊かさとは何か
第5章 見えないものを大切に生きる
貫主の知恵の言葉
伝教大師最澄は「照于一隅」(一隅を照らす)と言われている。自分の置かれている立場や職場において、なくてはならない人になるという意味だけれど、何もあくせく求めなくても、一隅を照らす人になるだけで十分に幸せなんじゃないのかな。
職業と思ったらあかん。道と思いなさい。そうすると無限の広がりや深さがある。
自分が良くなりたかったら、相手も良くなってほしいと願うのが人間の道やな。
著者
瀧口宥誠(たきぐち ゆうじょう)
1933年、山形県天童市生まれ。1954年、比叡山高校卒業。1956年、叡山学院研究科卒業。比叡山無動寺弁天堂の輪番を経て、三重県三嶽寺の住職に。その後、比叡山に帰り諸本堂の輪番を務める。2002年から信州善光寺の副住職。2018年、善光寺大勧進第103世貫主に就任。天台宗大僧正。
書誌情報
書名:人のために生きればいい
著者:瀧口宥誠
判型:B6判変型並製
定価:1,100円+税
発売日:2021年1月9日
ISBN:978-4-569-84842-6
発行:PHPエディターズ・グループ
発売:株式会社PHP研究所