湘南が舞台の児童小説『Surf Boys』発売 50代で作家に転身“異色の新人”デビュー第2作
[21/05/20]
提供元:@Press
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株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年5月20日に、湘南が舞台の児童小説『Surf?Boys――伝説になった12歳の夏』(南田幹太著/1,320円税込)を発売します。著者の南田幹太氏は逗子市在住で、金融機関や新聞社勤務を経て、50代で児童文学作家に転身した“異色の新人”です。デビュー第2作目の本書は“サーフィン小説”という新ジャンルを開拓するつもりで挑んだ意欲作。1960年代と現代の湘南で成長していく少年たちを、実在の地名や施設も登場させながらリアルに描く夏物語です。
画像 : https://newscast.jp/attachments/zZTaERGVkYi8FnSYmxk6.jpg『Surf Boys』表紙
過去と現代を“サーフィン”がつなぐ
本書は、第18回長編児童文学新人賞(主催:社団法人日本児童文学者協会、株式会社小峰書店)佳作入選作の「十二歳のレジェンド」を書籍化したものです。1960年代に大波を制して「湘南のレジェンド」となった幻の小学生サーファーと、その伝説に憧れる地元少年たちの夏を描きます。過去と現代を“サーフィン”がつなぐ、懐かしくて新しい青春群像劇です。
30年間温めたテーマでご当地小説
サーフィンは、なじみのスポーツとしてもカルチャーとしてもずっと心惹かれてきたという著者が、30年以上温め続けたテーマです。構想中には2020東京五輪の追加種目に決定し、湘南育ちの選手たちの出場も期待されています。1960年代の湘南を知る人はもちろん、当時を知らない子どもたちやサーフィン未経験者でも楽しめるご当地感に溢れており、読書感想文にもぴったりの1冊です。
『Surf Boys』について
あらすじ
1960年代の湘南、小学6年生の亮は映画『ブルーハワイ』を観た帰り道、浜辺から最近現れ始めたサーフィンをする人たちを眺めていた。中でもとびきり上手な少年が亮のもとにやってきて「サーフィンに興味あるのか」と声をかける。少年は安藤誠といい、亮と同い年の12歳だった。
ふたりは木製の板で、毎日サーフィンの練習をするようになる。そんなある日、乱暴なアメリカ人スティーブが狸ヶ崎のサーフィン大会で上位を独占して、狸ヶ崎のビーチを占領しようと企んでいることを知ってしまう。亮と誠は大会へ参加を決意するが、ふたりの板は何者かに燃やされてしまって……。
もくじ
第一章 現代:幻のビッグウェーブ・コンテスト
第二章 五月:サーフィンとの出会い
第三章 六月:青い目のサーファー
第四章 七月:夏祭り
第五章 八月:ムーライト・サーフィン、そして
第六章 九月:挫折
第七章 九月:決戦
第八章 十月:誠の事情
第九章 現代:伝説のサーファー
著者プロフィール
南田幹太(なんだ・かんた)
1963年、東京都生まれ。法政大学経営学部卒業、米国セントマイケルズカレッジ大学院MSA修了。外資系金融機関や新聞社勤務を経て、夢だった児童文学の執筆に50代から挑戦。「白い手」で第14回北日本児童文学賞優秀賞、「十二歳のレジェンド」で第18回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞佳作を受賞。著書に、『ぼくの師匠はスーパーロボット』(佼成出版社)がある。本作品は第18回長編児童文学新人賞佳作受賞作を加筆修正したもの。
サーフィンは実に不思議でユニークなスポーツです。それは波という自然そのものが、競技の対象だからだと思います。
(中略)
サーフィンはサーファーの心の奥底まで入り込み、意識すら支配することがあります。一度、取り込まれると、生活も人生すらも、その影響から逃れることはできません。そんなサーフィンに、僕は長い間ずっと関心を抱き続けてきました。
書誌情報
タイトル:Surf Boys (ルビ:サーフボーイズ)
サブタイトル:伝説になった12歳の夏
著者:南田幹太
判型:四六判並製 [カラフルノベル]
定価:1,320円
発売日:2021年5月20日
ISBN:978-4-569-78994-1
発行:株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78994-1