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卵の店頭価格「6割が高くなった」と回答卵の価格高騰による購買行動の変化をレシートから分析 

フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)は、全国のアンケートモニター(以下、POB会員)から独自に収集する、日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(R)
(以下、POBデータ)」を有し、リアル消費者購買理由データベースとしては国内最大規模の月間1100万枚のレシートを収集し(提携サイト含める)、生活者の購買行動を分析しています。

今回は、POB会員に「卵の購買行動に関するアンケート調査(N=3787人、2021年5月28日~31日実施)」を実施しました。


昨年冬に各地で猛威を振るった鳥インフルエンザは、採卵鶏の殺処分による生産量の大幅減少を引き起こし、JA全農たまご(東京・新宿)の東京市場の卸値(Mサイズ)は1キロ260円となり、2013年12月末以来、約7年4カ月ぶりの高値になったといいます。卵の高騰は現在も続き、家計への負担がじわじわと増すなか、卵の購入状況や、実際の購入レシートから購買行動の変化に迫ります。

今回のアンケートでは、普段パック入り鶏卵を購入する人は、3787人のうち、3306人が「購入する」と回答しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_1.png

普段パック入り鶏卵を購入すると回答した3306人に、「パック入り鶏卵」の価格の変化を尋ねると、およそ6割が「高くなった(56.2%)」と感じていることがわかりました。

では、実際の購入レシートから、卵高騰による「パック入り鶏卵」の価格の変化をみていきましょう。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_2.png

上図は、スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストアにおける「パック入り鶏卵」の価格の変化を表したものです。

卵高騰の原因である鳥インフルエンザが流行したのは2020年11月~と言われています。比較対象として、前年の2019年11月~2020年4月と、2020年11月~2021年4月における、レシート1枚あたり・パック入り鶏卵(個数は10入り以外の個数も含まれます)の平均購入価格をみると、「スーパー」165円→171円(6円増加)、「ドラッグストア」155円→160円(5円増加)」、「コンビニエンスストア」192円→208円(16円増加)となり、すべての業態で増加の傾向がみられました。

また、直近今年4月と5月の「パック入り鶏卵」購入レシートから販売数量における、購入単価別構成比をみると、「100円未満」21.4%→20.0%(1.4pt減少)、「100円~199円」66.0%→64.0%(2.4pt減少)となりましたが、高価格帯である「200円以上」12.6%→15.9%となり、3.3ptの増加傾向となりました。

それでは、アンケートに戻り、卵の購入チャネルや購入時に重視することをみていきましょう。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_3.png

まず、普段「パック入り鶏卵」を購入すると回答した3306人に、購入チャネルを複数回答で尋ねると、ほとんどの人が「スーパー(92.8%)」と回答し、「特定曜日の特売や、買い物時に購入する」という人が多く、「ドラッグストア(17.6%)」を大きく引き離す結果となりました。コメントでは、「主にスーパーとドラッグストア購入するが、近くのドラッグストアのほうが常時安く購入頻度が高い」といった声もあり、レシート分析でも、ドラッグストアが、最安値の160円でした(図表2、2020年11月~2021年4月のレシート1枚あたりの購入金額)。ほかにも、「ドラッグストアでは週の途中でなくなった時に購入」といった買い足しで利用するといった声がありました。

また、「生協や宅配サービス(7.0%)」では、「定期購入する」や「品質の良さ・安心感」に対するコメントがありました。少数派の、「コンビニエンスストア(4.9%)」は、「普段はスーパーで買うが、ポイントがつくときはコンビニで購入」といった使い分けをする人もいました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_4.png

次に、「パック入り鶏卵」を購入する際に重視することは、6割の人が「安さ(61.2%)」と回答し、それに次ぐ「味(56.2%)」、「消費期限・賞味期限/鮮度(51.5%)」を上回りました。

購入先として最多回答となったスーパーでも、飼料や栄養価などにこだわった様々な卵が販売されていますが、「ブランドやメーカー(9.6%)」を重視すると回答した人は、わずか1割にとどまり、その理由としては、食卓に上がる頻度の高い卵だからこそ、「日常的に食べるものなのでコストパフォーマンスを優先する」というコメントのように、「安さ」を重要視する人が多いことが言えそうです。

また、「過去に生協の宅配を利用していたが、スーパーでもいい卵が安く買えるので、購入先を変更した」や、「スーパーのほうが回転率が高く鮮度がよい気がする」といった声もみられ、「西友のPB商品で十分美味しい」など、100円台でも安心・安全で、おいしい卵が購入できるため、価格と商品に対する満足度も高いことがうかがえます。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_5.png

次に、1週間のうち、卵(鶏卵)を食べる頻度を年代別みると、年代が上がるつれて、頻度が高くなる傾向があり、「60代以上(N=928人)」では、「ほぼ毎日食べる(34.7%)」、「週の半分以上食べる(28.4%)」が、およそ6割を占めました。
一方で、年代が若いほど、卵を食べる頻度も低くなる傾向がみられ「~30代(N=466人)」では、「ほとんど食べない(12.7%)」人が、「全体(N=3787人)」平均の8.0%を4.7ptも上回る結果となりました。

これまでの調査結果から、卵の高騰は6割の人が感じており、実際のレシートを分析すると、スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストアともに5円~16円の上昇が確認できたほか(図表2)、「最近値段が非常に上がったと感じる。200円を超える値段で購入するのは、最近になってからだ」といったコメントもみられ、食卓にあがる頻度が高いからこそ、家計への影響が心配されます。

今回のアンケート結果では、「価格(安さ)」が購入時に重要視される傾向がありましたが、「高くなった普通の卵を買うよりも、せっかくなら銘柄卵を買いたい」といった声がありました。コロナ禍で潜在的な健康意識の高まりや、外食がしにくい状況下で、「自宅で良質なものを食べたい」というニーズもあるため、身近な卵の購買意識にも変化が予想されます。

このように、POBデータとPOB会員へのアンケート調査を活用すれば、消費者から見た購買行動の実態を明らかにすることができます。アンケートの深堀や、チェーン別での卵の購入金額の変化など、追加調査など、以下よりお気軽にお問合せください。

[調査概要]

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_6.png
POBアンケート N=3787人
調査対象:全国のPOB会員アンケートモニター
調査日時:2021年5月28日~31日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ソフトブレーン・フィールド

関連)コロナ禍における生活意識・行動変化レポート一覧
https://www.sbfield.co.jp/category/case-study/

【報道関係お問い合わせ先】
ソフトブレーン・フィールド株式会社
広報担当 石井(いしい)/ 山室(やまむろ)
TEL:03-6328-3883 FAX:03-6328-3631 MAIL: press@sbfield.co.jp

【サービスに関するお問い合わせ先】
ソフトブレーン・フィールド株式会社 POB推進部 太田(おおた)
TEL:03-6328-3883 FAX:03-5561-8599
お問い合わせフォーム:https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation


画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/264684/img_264684_7.png

Point of Buy(R)データベースは、全国の消費者から実際に購入/利用したレシートを収集し、ブランドカテゴリや利用サービス、実際の飲食店利用者ごとのレシート(利用証明として)を通して集計したマルチプルリテール購買データです。
同一個人(シングルソース)から「消費行動」に関わる複数種類のデータを収集しており、ショッパーの行動結果からリアルなショッパーの実態に直接迫り、マーケティング戦略に不可欠なデータを、“より精度を高く” 企業・メーカーに提供します。
集計対象は、消費財カテゴリ68種類 約6,000ブランド、飲食利用カテゴリ10種類約200チェーン(2018年1月現在)。全ての利用証明に購入/利用理由(フリーコメント)がデータ化されています。

■当事業の特長:
- 日本初のレシートによる購買証明付き購買理由データ
- 「セゾンポイントモール」会員と、「Ponta Web」会員、「履歴書情報」のある当社登録会員「キャスト」で構成された約80万人
人のネットワークに基づく本人認証度の高いデータを提供
- 700企業以上のチェーン情報を公開
- ビジネスモデル特許による全チェーン共通オリジナルブランドマスター(※JICFS/IFDBベース)を生成

詳細はこちら https://www.sbfield.co.jp/press/20170222-10722
※JICFS/IFDB:JANコード統合商品データベース (一財)流通システム開発センター

■ サービス詳細参照ページ:
・「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(R)」
https://www.sbfield.co.jp/multi-idpos
・レシートで貯める https://aqfpob.com/
・レシート de Ponta https://ponta-receipt.jp/
・レシーポ https://receipo.com/

【ソフトブレーン・フィールド株式会社 会社概要】
ソフトブレーン・フィールド株式会社は、ソフトブレーン株式会社(本社:東京都中央区、設立年月日:1992年6月17日、代表取締役社長:豊田浩文)のグループ会社として、全国の主婦を中心とした登録スタッフ96,611名のネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など222,828店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。当社代表の木名瀬博は、2004年にアサヒビールの社内独立支援制度に応募し、合格第1号事業として独立しました。

「木名瀬 博のフィールド虎の巻」
URL:https://www.sbfield.co.jp/toranomaki

本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年7 月 / 資本金 :151,499,329円
代表取締役社長 :木名瀬 博
URL : https://www.sbfield.co.jp/

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