絶滅寸前種「フジバカマ」鉢植えを嵐電北野線の全駅に展示
[21/09/28]
提供元:@Press
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嵐電沿線のボランティアの皆様、学校法人立命館(京都市中京区、理事長:森島朋三)の立命館大学教職員・学生、および京福電気鉄道株式会社(京都市中京区、社長:大塚憲郎)の社員で構成される「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」は、京都府の絶滅寸前種に指定されている「フジバカマ」(キク科の多年生植物)を鉢植えにし、開花時期を迎える10月2日(土)〜10月10日(日)の期間限定で、嵐電北野線(帷子ノ辻〜北野白梅町)の全駅に展示します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_1.jpg
開花したフジバカマの花と、飛来した渡り蝶アサギマダラ (※イメージ)
立命館大学は、「アサギマダラ(フジバカマの花の蜜を好む渡り蝶)が飛来する街づくり」をテーマに、SDGsの目標15にある「生物多様性の損失阻止」に向けた取り組みとして、2020年に公益財団法人京都市都市緑化協会(京都市東山区)から苗を譲り受け、衣笠キャンパスでフジバカマを栽培しています。
京福電気鉄道株式会社は、嵐電開業100周年(2010年3月25日)に向け、緑豊かな駅と沿線地域づくりを目標に、2006年に「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」をスタート、以後、沿線ボランティアの皆様と社員の協働で、駅構内への草花の植栽や沿線小学校での園芸教室開催などの活動をしています。
2020年3月13日に「協力・連携協定」を締結した学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社は、SDGs達成への連携した取り組みとして、嵐電を利用したフジバカマの展示を企図、大学近隣や嵐電沿線など地域の皆様のご協力のもと、同じくフジバカマの保存・育成活動を行っている「源氏藤袴会」(京都市上京区、代表:馬場備子)と「深草藤袴の会」(京都市伏見区、代表:北仲重郎)からも苗の提供を受けて、大学の教職員・学生、京福電気鉄道の社員なども参画した「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」を立ち上げ、本年5月から衣笠キャンパスでフジバカマ約900本を挿し芽から栽培してきました。
新型コロナウイルス感染症により、多くの年中行事が中止・変更されるなど、季節の移ろいを楽しむこともできない厳しい環境が続いていますが、お客様や大学の近隣地域、嵐電沿線地域の皆様に、本格的な秋の到来を感じて心を癒していただくと同時に、消防用ホースを再生したプランターを利用した展示や、立命館大学の学生が制作した告知ポスターを掲出するなど、地域ならではのSDGsへの取り組みとして発信し、生物多様性の保護に向けたネットワークをさらに広げていきたいと考えています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_2.jpg
消防用ホースを再生した展示用植木鉢
(エコプランター)
<実施概要>
内 容 : 立命館大学衣笠キャンパスで栽培した京都府指定絶滅寸前種「フジバ
カマ」の嵐電北野線への展示
数 量 等 : 約60鉢
展示場所 : 嵐電北野線全10駅 (帷子ノ辻、撮影所前、常盤、鳴滝、宇多野、
御室仁和寺、妙心寺、龍安寺、等持院・立命館大学衣笠キャンパス
前、北野白梅町の各駅)
展示方法 : 消防用ホースを再生したエコプランターで設置
展示期間 : 2021年10月2日(土)〜10月10日(日)
(立命館大学の学生が製作した各駅展示場所用の告知ポスター)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_4.jpg
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_3.jpg
「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」公式インスタグラム
■展示初日10月2日(土)に、地域の皆様も参加して設置作業を実施します。
9:00 立命館大学衣笠キャンパス 至徳館前集合、プランター清掃・積み込み
10:00 立命館大学出発
10:30 北野白梅町駅設置開始。 順次、各駅に設置〜帷子ノ辻駅設置完了後、解散
以上
<ご参考>
■フジバカマ(キク科)
「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきたフジバカマ(キク科の多年生植物)は、都市化や環境の変化で激減し、現在京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。
■アサギマダラ(タテハチョウ科)
アサギマダラは、前翅長40〜60mmの可憐なチョウです。アサギマダラの「アサギ(浅葱)」は青緑色の古い呼び名で、翅(はね)の薄水色に由来しています。幼虫は「キジョラン」など、ガガイモ類の葉を食べます。また、雄の後翅には、雌にはない黒褐色の性標があり、それにより雄雌の区別ができます。「ヒヨドリバナ」や「フジバカマ」「オタカラコウ」など、キク科の植物で吸蜜することが多い。
■「源氏藤袴会」と「深草藤袴の会」
京都に自生するフジバカマの保全・育成を行っており、展示や、フジバカマを通じた歴史・文化の伝承に取り組んでいます。
このほかにも現在、数多くの寺社仏閣、地域において、フジバカマの保全ネットワークが広がっています。
■嵐電沿線協働緑化プロジェクト
2010年の嵐電開業100周年に向け、駅の美化と季節感演出、環境保全を目的に、駅と沿線地域の緑化を目指し、沿線のボランティアメンバーと京福電気鉄道の社員で2006年に発足しました。
沿線の緑化活動・各駅のプランターの世話をはじめ、沿線小学校で園芸教室を開催し、子どもたちに緑化への取り組みを体験してもらうとともに、年に1回、駅に設置した雨水タンクを普及するためのイベント「雨水タンクスタンプラリー」の開催などを主な活動としています。
嵐電をご利用されるお客様が、駅に咲く花を見て喜んでいただきたいという思いで、皆様のご協力のもと活動を続けています。
■学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社の連携・協力協定
立命館大学などを運営する学校法人立命館(法人本部:京都市中京区、理事長:森島朋三)と京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、2020年3月13日(金)に地域社会の発展および人材育成への貢献等を目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。
同協定に基づく具体的な連携事業として、「地域貢献に関すること」や「SDGs推進に関すること」を掲げており、今回の「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」もその一環として実施しています。
■嵐電北野線
京都電燈株式会社が敷設した軌道線で、1925年11月に宇多野〜北野間で部分開業、翌年3月に帷子ノ辻〜北野間で全線開業し、帷子ノ辻で嵐山本線とつながりました。1942年に、京福電気鉄道株式会社が嵐山本線・北野線を京都電燈から継承、1958年に白梅町〜北野間が廃止され、東の起終点駅が北野白梅町となり、現在の路線の姿になりました。開業時、沿線の皆様が寄贈して下さったことに始まる鳴滝〜宇多野間の桜並木、わずか3.8kmの路線の沿線に仁和寺、龍安寺、金閣寺と3つの世界文化遺産が立ち並ぶことなどで知られています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_1.jpg
開花したフジバカマの花と、飛来した渡り蝶アサギマダラ (※イメージ)
立命館大学は、「アサギマダラ(フジバカマの花の蜜を好む渡り蝶)が飛来する街づくり」をテーマに、SDGsの目標15にある「生物多様性の損失阻止」に向けた取り組みとして、2020年に公益財団法人京都市都市緑化協会(京都市東山区)から苗を譲り受け、衣笠キャンパスでフジバカマを栽培しています。
京福電気鉄道株式会社は、嵐電開業100周年(2010年3月25日)に向け、緑豊かな駅と沿線地域づくりを目標に、2006年に「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」をスタート、以後、沿線ボランティアの皆様と社員の協働で、駅構内への草花の植栽や沿線小学校での園芸教室開催などの活動をしています。
2020年3月13日に「協力・連携協定」を締結した学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社は、SDGs達成への連携した取り組みとして、嵐電を利用したフジバカマの展示を企図、大学近隣や嵐電沿線など地域の皆様のご協力のもと、同じくフジバカマの保存・育成活動を行っている「源氏藤袴会」(京都市上京区、代表:馬場備子)と「深草藤袴の会」(京都市伏見区、代表:北仲重郎)からも苗の提供を受けて、大学の教職員・学生、京福電気鉄道の社員なども参画した「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」を立ち上げ、本年5月から衣笠キャンパスでフジバカマ約900本を挿し芽から栽培してきました。
新型コロナウイルス感染症により、多くの年中行事が中止・変更されるなど、季節の移ろいを楽しむこともできない厳しい環境が続いていますが、お客様や大学の近隣地域、嵐電沿線地域の皆様に、本格的な秋の到来を感じて心を癒していただくと同時に、消防用ホースを再生したプランターを利用した展示や、立命館大学の学生が制作した告知ポスターを掲出するなど、地域ならではのSDGsへの取り組みとして発信し、生物多様性の保護に向けたネットワークをさらに広げていきたいと考えています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_2.jpg
消防用ホースを再生した展示用植木鉢
(エコプランター)
<実施概要>
内 容 : 立命館大学衣笠キャンパスで栽培した京都府指定絶滅寸前種「フジバ
カマ」の嵐電北野線への展示
数 量 等 : 約60鉢
展示場所 : 嵐電北野線全10駅 (帷子ノ辻、撮影所前、常盤、鳴滝、宇多野、
御室仁和寺、妙心寺、龍安寺、等持院・立命館大学衣笠キャンパス
前、北野白梅町の各駅)
展示方法 : 消防用ホースを再生したエコプランターで設置
展示期間 : 2021年10月2日(土)〜10月10日(日)
(立命館大学の学生が製作した各駅展示場所用の告知ポスター)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_4.jpg
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/277792/img_277792_3.jpg
「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」公式インスタグラム
■展示初日10月2日(土)に、地域の皆様も参加して設置作業を実施します。
9:00 立命館大学衣笠キャンパス 至徳館前集合、プランター清掃・積み込み
10:00 立命館大学出発
10:30 北野白梅町駅設置開始。 順次、各駅に設置〜帷子ノ辻駅設置完了後、解散
以上
<ご参考>
■フジバカマ(キク科)
「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきたフジバカマ(キク科の多年生植物)は、都市化や環境の変化で激減し、現在京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。
■アサギマダラ(タテハチョウ科)
アサギマダラは、前翅長40〜60mmの可憐なチョウです。アサギマダラの「アサギ(浅葱)」は青緑色の古い呼び名で、翅(はね)の薄水色に由来しています。幼虫は「キジョラン」など、ガガイモ類の葉を食べます。また、雄の後翅には、雌にはない黒褐色の性標があり、それにより雄雌の区別ができます。「ヒヨドリバナ」や「フジバカマ」「オタカラコウ」など、キク科の植物で吸蜜することが多い。
■「源氏藤袴会」と「深草藤袴の会」
京都に自生するフジバカマの保全・育成を行っており、展示や、フジバカマを通じた歴史・文化の伝承に取り組んでいます。
このほかにも現在、数多くの寺社仏閣、地域において、フジバカマの保全ネットワークが広がっています。
■嵐電沿線協働緑化プロジェクト
2010年の嵐電開業100周年に向け、駅の美化と季節感演出、環境保全を目的に、駅と沿線地域の緑化を目指し、沿線のボランティアメンバーと京福電気鉄道の社員で2006年に発足しました。
沿線の緑化活動・各駅のプランターの世話をはじめ、沿線小学校で園芸教室を開催し、子どもたちに緑化への取り組みを体験してもらうとともに、年に1回、駅に設置した雨水タンクを普及するためのイベント「雨水タンクスタンプラリー」の開催などを主な活動としています。
嵐電をご利用されるお客様が、駅に咲く花を見て喜んでいただきたいという思いで、皆様のご協力のもと活動を続けています。
■学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社の連携・協力協定
立命館大学などを運営する学校法人立命館(法人本部:京都市中京区、理事長:森島朋三)と京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、2020年3月13日(金)に地域社会の発展および人材育成への貢献等を目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。
同協定に基づく具体的な連携事業として、「地域貢献に関すること」や「SDGs推進に関すること」を掲げており、今回の「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」もその一環として実施しています。
■嵐電北野線
京都電燈株式会社が敷設した軌道線で、1925年11月に宇多野〜北野間で部分開業、翌年3月に帷子ノ辻〜北野間で全線開業し、帷子ノ辻で嵐山本線とつながりました。1942年に、京福電気鉄道株式会社が嵐山本線・北野線を京都電燈から継承、1958年に白梅町〜北野間が廃止され、東の起終点駅が北野白梅町となり、現在の路線の姿になりました。開業時、沿線の皆様が寄贈して下さったことに始まる鳴滝〜宇多野間の桜並木、わずか3.8kmの路線の沿線に仁和寺、龍安寺、金閣寺と3つの世界文化遺産が立ち並ぶことなどで知られています。