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夏休み明けの子どもが心配。『不登校の9割は親が解決できる』がネット書店を中心に異例のヒット



株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)の教育実用書『不登校の9割は親が解決できる』は、発売から2か月で5回の重版を実施しました。教育書はロングセラーが多いジャンルですが、本書は発売前からAmazon和書総合ランキング3位(5/7)になるなど注目を集め、発売後プレジデントオンラインや集英社オンラインなどで記事が掲載されると大反響。現在は夏休みというタイミングもあり、店頭からの追加注文が相次ぎ、累計発行部数は1万3千部を超えました。
画像 : https://newscast.jp/attachments/SFXHEq2iBMKK0jfsNSrK.jpg
■休み明けは不登校が始まりやすく、学校復帰率は3割未満
『不登校の9割は親が解決できる』が好調な要因の一つとして、夏休み明けに登校できるのか、内心気を揉んでいる保護者が少なくないことが挙げられます。文部科学省の統計によると、2022年度の小中学校における不登校児童は過去最多の約30万人。10年連続で過去最多を記録しました。特にGWがある5月と夏休み明けの9月は不登校が増える傾向にあることが、各種調査や専門家によって指摘されています。また東京都教育庁指導部の調査によると、学校復帰率は小学校29.5%、中学校21.7%となっており、一度不登校になるとなかなか学校に戻れないのが現状です。本書が2か月以上、堅調に売れ続けている背景について、「専門家から見守りましょうと言われているが、いっこうに解決しない」「子育てや教育の問題は、他人に相談しづらい」「子どもが不登校だと知られたくない」など、不登校の問題で悩んでいる保護者が急増しているからではないかと考えられます。
画像 : https://newscast.jp/attachments/BDC0GjsV2bJB8akSIrOa.jpg
■1日10回以上子どもを褒める
著者が運営する不登校解決支援サービスでは、再登校人数は1,000名を超え、平均再登校日数は18日。再登校率は90%を超えています。このサービスのメソッドを紹介する本書では、一例として子どもを「1日10回以上褒めてください」とアドバイスしています。子どもは褒めてもらうことで愛情を感じ、自己肯定感を高めることができるからです。ただし「他人と比較して褒める」「機嫌の悪いときに褒める」「口先だけで褒める」の3つの褒め方は逆効果になると注意しています。こうした家庭内のコミュニケーションに役立つ具体的なヒントが、数多く紹介されているため、本書には保護者からの関心が集まっています。
■『不登校の9割は親が解決できる』について
【目次より】
●無理やり学校に連れて行っても解決しない
●不登校の原因を取り除けば、学校に行けるようになるのか
●フリースクールを選択する前に知っておきたいこと
●見守るだけでは解決しない
●対応が遅れるほど登校しにくくなる
●不登校とデジタル機器の相性は最悪
●不登校家庭でのデジタル禁止ルール
●ルールに反発して、子どもが取りがちな行動とは
●期待をせずに信頼しよう
●不登校の子に言ってはいけないNGワード
●1日10回以上褒めよう
●不登校を乗り越えた経験が財産になる
【著者】
小川涼太郎(おがわ りょうたろう)
株式会社スダチ代表取締役
1994年3月26日生まれ、徳島県出身。関西大学経済学部卒業。2016年4月、新卒でアビームコンサルティングへ入社。1年目からプロジェクトリーダーに抜擢。2年目には新規部署の立ち上げメンバーを経験し、約2年間で0から50人規模のチームへと拡大。日常の業務の中から「教育が変われば人も変わり社会も変わる」ことに気づき、「教育へ人生を捧げたい」と強く思い、2019年5月に退職し、株式会社スダチを設立。不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通して、多くの不登校の子ども達と関わる中で、「本当は学校に行きたいけど行けない、自分でも行けない理由が分からない」という“目的意識がない不登校”で悩んでいる子ども達や親御さんが多くいることを知る。その現状に危機感を感じて、「不登校で悩んでいる人たちを1人でも多く救いたい」という想いから、2020年4月、不登校支援事業開始。
2024年7月時点での再登校人数は1,000名を超え、平均再登校日数は18日。再登校率は90%を超える。本書が初の著書。
【監修者】
小野昌彦(おの まさひこ)
明治学院大学心理学部教育発達科教授
筑波大学大学院修士課程教育学研究科修了、同大学大学院博士課程心身障害学研究科中退。博士(障害科学:筑波大学)、公認心理師、専門行動療法士。宮崎大学名誉教授。専門は、教育臨床、障害科学。
1988年より不登校の系統的支援方法の研究を開始し、支援契約が成立・維持した公表許可事例50事例中49事例(1事例転校)の再登校、再登校維持、及び社会的自立を支援した。2000年より町、市単位での不登校減少対策に関わる。東京都東大和市不登校対策研究協力校スーパーバイザー(全市不登校数、約4年間で新規不登校発現率半減)、三重県名張市不登校対策スーパーバイザー(全市不登校数、3年間で半減)。他小中学校での減少事例多数。
主な著書に、『不登校の本質』『児童・生徒の問題行動解決ツール』『学校・教師のための不登校支援ツール』(以上、風間書房)、『教師と保護者の協働による不登校支援』(東洋館出版社、編著)などがある。
タイトル:不登校の9割は親が解決できる
著者:小川涼太郎
監修者:小野昌彦
定価:1,760円(10%税込)
判型・製本・頁数:四六判、並製、224ページ
ISBN:978-4-569-85710-7
発行:PHP研究所

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