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第10回 アジア国際皮革科学技術会議は盛会のうちに終了〜 「日本エコレザー」をアピール 〜

NPO法人 日本皮革技術協会は、11月23日(日)から26日(水)までの4日間、皮革産業に関わる環境問題や有効利用についての発表報告会「第10回 アジア国際皮革科学技術会議」を、「皮革産業の持続可能性戦略」をメインテーマに岡山市の岡山コンベンションセンターで開催。その結果をご報告いたします。

なお、「アジア国際皮革科学技術会議」」は2年ごとに開催され、次回は2016年に中国・北京で開かれる予定です。


■目立った中国の若手研究者
会場で目立ったのはアジア人の多さ。今会議には過去最大の25ヵ国、180余名が参加。そのうち半数がアジアからでした。中でも特に多かったのが中国からの58名。このほとんどが30歳前後の若手研究者たちでした。
これについて、実行委員長の吉村 圭司氏は次のように語っています。「皮革も皮革製品もアジアが主になっている今、多数のアジア人の参加は非常に有意義。環境問題は、世界各国が連携していかねばならないからです」。


■当協会理事長 杉田 正見が「日本エコレザーの優位性と現状」について講演
杉田は講演にて、「日本のエコレザーは2006年に同協会が中心となって基準値を策定し、日本皮革産業連合会が認定事業を開始している。現在認定された革や製品は500件を超えている。また、今後、消費者PRに力を入れて流通の拡大浸透に努めていく」と語り、参加者は大きな拍手を送っていました。

講演後、杉田は下記のように語っています。

●日本エコレザーの必要性
「海外から安い素材と製品が大量に入っている。日本が生き残る道は高級路線しかない。有害化学物質の検査を義務づけ、基準をクリアしたエコレザーは、安全・安心な素材。消費者にも今後求められると思う」。

●エネルギー面での貢献も
「環境対応はエコレザーだけではない。生産ラインの改善や工程の合理化によって排水が高度に浄化され、排水量も減少する。また、電力使用量を削減できるので、環境に優しい革と言える」。

●エコは世界規模のビジネス
「日本エコレザーといっても世界基準とほとんど同じ。日本エコレザーは、日本の業者だけを対象にしたものではない。日本の市場を対象としたもの。エコも国際的な競争なのです」。

※杉田の講演「日本エコレザーの優位性と現状」については下記をご覧ください。
http://www.atpress.ne.jp/releases/55662/att_55662_1.pdf


■開催概要
名称 : 第10回 アジア国際皮革科学技術会議
日時 : 2014年11月23日(日)〜26日(水)
会場 : 岡山コンベンションセンター
     岡山県岡山市北区駅元町14-1
参加者: 過去最大規模・世界25ヵ国、180名
URL  : http://www.aiclst2014.jp/jp/index.html

<内容>
エコレザーの展示を初め、日本や世界20ヵ国が、革新的な技術開発・環境問題・企業の社会的責任・廃棄物および副廃物の有効利用・コラーゲンの利用・皮革製品など多面的な視点から133を超える発表・報告を行いました。
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