2015年夏季特別展「 生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」
[15/06/29]
提供元:@Press
提供元:@Press
MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300、館長:辻惟雄)は、2015年(平成27年)7月4日(土)〜 8月30日(日)までの期間、夏季特別展「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」を開催いたします。
華麗で細密な花鳥画や斬新な「桝目描き」による群獣図、童心を忘れぬ大らかな水墨画などを描いた伊藤若冲(1716-1800)。南宗画の系譜を引く雄大な山水画や、自ら詠んだ俳句を賛(※1)した軽妙洒脱な俳画などを描いた与謝蕪村(1716-1783)。
二人の天才絵師はともに正徳六年(享保元年・1716)に生まれ、ともに40歳を過ぎてから本格的に絵画を描くようになりました。蕪村が42歳頃京に移り住んでからは、二人は歩いて10分足らずの近くに住まいしていましたが、不思議なことに二人の交流を裏付ける資料は一切発見されていません。
本展覧会は、若冲と蕪村の代表作品に加えて多くの新出作品を紹介します。また、ともに影響を受けた中国・朝鮮絵画や同時代の関連作品も展示し、同じ時代を生きた二人の天才絵師の画業をたどります。
※1 賛(さん)は画賛(がさん)ともいい、山水画や禅画などの画中の余白に書き添えた詩・歌・文章などのこと。作者自ら賛を書くことを自画(自)賛という。
■開催概要
開催趣旨
正徳六年(享保元年・1716)は、尾形光琳が亡くなり伊藤若冲と与謝蕪村が誕生した年で、江戸時代の画壇にとってひとつの画期となりました。
伊藤若冲(1716-1800)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、40歳の頃から本格的に絵を描きはじめました。極彩色の細密な作品を描く一方、当時長崎から日本へ入ってきた中国・朝鮮絵画から影響を受け、水墨画や版画などでも個性的な作品を数多く残しました。
与謝蕪村(1716-1783)は、大坂の農家出身で、20歳頃に江戸へ出て俳諧を習います。27歳のとき、俳諧の師匠が亡くなったのを機に、北関東・東北地方をおよそ10年間遊歴し、40歳頃から京都に住み、俳諧と絵画のふたつの分野で活躍しました。
若冲は鮮やかな彩色による絵や、動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、簡単な筆づかいで俳句と絵が融合した俳画を得意としていました。同じ時代を生きたふたりは、ともに長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしながら独自の画風を築きあげました。
本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕三百年を記念して開催するもので、伊藤若冲筆「象と鯨図屏風」や、92年ぶりにその存在が確認され、展覧会に初めて出品される与謝蕪村筆「蜀桟道図」など、若冲と蕪村を代表する作品と中国・朝鮮絵画などおよそ200件を展示します。※会期中展示替えあり
展覧会名 2015年夏季特別展「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」
開催期間 2015年(平成27年)7月4日(土)〜 8月30日(日)
会 場 MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414
URL http://miho.jp
主 催 MIHO MUSEUM、読売新聞
後 援 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、
BBCびわ湖放送、エフエム京都
講演会 「東西ルネッサンス対決」
宮下 規久朗(神戸大学大学院 教授)
辻 惟雄(MIHO MUSEUM館長)
8月22日(土) 13:30〜15:00
当日先着100名様(美術館棟受付にて10時より整理券配布)
南レクチャーホール 参加無料(入館料は必要)
開館時間 午前10時〜午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日 月曜日【※ 7/20は開館、7/21は休館】
入館料 一般1100円、高・大生800円、小・中生300円
【20名以上の団体は各200円割引】
次回予告 2015年9月15日(火)〜12月13日(日)
秋季特別展「ニューヨーカーが魅せられた美の世界
ジョン・ウェーバー・コレクション展」
■作品写真
1. 伊藤若冲筆「白象群獣図」
江戸時代 18世紀 個人蔵 展示:7/22〜8/9
2. 伊藤若冲筆 梅荘顕常賛「白梅錦鶏図」
江戸時代 18世紀 MIHO MUSEUM 蔵 展示:7/22〜8/2
3. 与謝蕪村筆「山水図屏風」
天明二年(1782) MIHO MUSEUM蔵 展示:全期間
4. 与謝蕪村筆「蜀桟道図」 ≪初公開≫
安永7年(1778) LING SHENG PTE. LTD (Singapore) 展示:7/4〜8/2
■MIHO MUSEUMについて
MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ー桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250〜500点を展示しています。
その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。
華麗で細密な花鳥画や斬新な「桝目描き」による群獣図、童心を忘れぬ大らかな水墨画などを描いた伊藤若冲(1716-1800)。南宗画の系譜を引く雄大な山水画や、自ら詠んだ俳句を賛(※1)した軽妙洒脱な俳画などを描いた与謝蕪村(1716-1783)。
二人の天才絵師はともに正徳六年(享保元年・1716)に生まれ、ともに40歳を過ぎてから本格的に絵画を描くようになりました。蕪村が42歳頃京に移り住んでからは、二人は歩いて10分足らずの近くに住まいしていましたが、不思議なことに二人の交流を裏付ける資料は一切発見されていません。
本展覧会は、若冲と蕪村の代表作品に加えて多くの新出作品を紹介します。また、ともに影響を受けた中国・朝鮮絵画や同時代の関連作品も展示し、同じ時代を生きた二人の天才絵師の画業をたどります。
※1 賛(さん)は画賛(がさん)ともいい、山水画や禅画などの画中の余白に書き添えた詩・歌・文章などのこと。作者自ら賛を書くことを自画(自)賛という。
■開催概要
開催趣旨
正徳六年(享保元年・1716)は、尾形光琳が亡くなり伊藤若冲と与謝蕪村が誕生した年で、江戸時代の画壇にとってひとつの画期となりました。
伊藤若冲(1716-1800)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、40歳の頃から本格的に絵を描きはじめました。極彩色の細密な作品を描く一方、当時長崎から日本へ入ってきた中国・朝鮮絵画から影響を受け、水墨画や版画などでも個性的な作品を数多く残しました。
与謝蕪村(1716-1783)は、大坂の農家出身で、20歳頃に江戸へ出て俳諧を習います。27歳のとき、俳諧の師匠が亡くなったのを機に、北関東・東北地方をおよそ10年間遊歴し、40歳頃から京都に住み、俳諧と絵画のふたつの分野で活躍しました。
若冲は鮮やかな彩色による絵や、動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や、簡単な筆づかいで俳句と絵が融合した俳画を得意としていました。同じ時代を生きたふたりは、ともに長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしながら独自の画風を築きあげました。
本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕三百年を記念して開催するもので、伊藤若冲筆「象と鯨図屏風」や、92年ぶりにその存在が確認され、展覧会に初めて出品される与謝蕪村筆「蜀桟道図」など、若冲と蕪村を代表する作品と中国・朝鮮絵画などおよそ200件を展示します。※会期中展示替えあり
展覧会名 2015年夏季特別展「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」
開催期間 2015年(平成27年)7月4日(土)〜 8月30日(日)
会 場 MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414
URL http://miho.jp
主 催 MIHO MUSEUM、読売新聞
後 援 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、
BBCびわ湖放送、エフエム京都
講演会 「東西ルネッサンス対決」
宮下 規久朗(神戸大学大学院 教授)
辻 惟雄(MIHO MUSEUM館長)
8月22日(土) 13:30〜15:00
当日先着100名様(美術館棟受付にて10時より整理券配布)
南レクチャーホール 参加無料(入館料は必要)
開館時間 午前10時〜午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日 月曜日【※ 7/20は開館、7/21は休館】
入館料 一般1100円、高・大生800円、小・中生300円
【20名以上の団体は各200円割引】
次回予告 2015年9月15日(火)〜12月13日(日)
秋季特別展「ニューヨーカーが魅せられた美の世界
ジョン・ウェーバー・コレクション展」
■作品写真
1. 伊藤若冲筆「白象群獣図」
江戸時代 18世紀 個人蔵 展示:7/22〜8/9
2. 伊藤若冲筆 梅荘顕常賛「白梅錦鶏図」
江戸時代 18世紀 MIHO MUSEUM 蔵 展示:7/22〜8/2
3. 与謝蕪村筆「山水図屏風」
天明二年(1782) MIHO MUSEUM蔵 展示:全期間
4. 与謝蕪村筆「蜀桟道図」 ≪初公開≫
安永7年(1778) LING SHENG PTE. LTD (Singapore) 展示:7/4〜8/2
■MIHO MUSEUMについて
MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築設計は、フランス・ルーブル美術館のガラスのピラミッド、ワシントンのナショナルギャラリー東館、北京、香港の中国銀行ビル等で世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園 ー桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて、約2,000点からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250〜500点を展示しています。
その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
美術館本館は「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
MIHO MUSEUMは30万坪の敷地に、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。