第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査 就職に対する現実味がまだ薄いと窺える結果に!
[15/09/25]
提供元:@Press
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与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下 リスモン、本社:東京都中央区、 http://www.riskmonster.co.jp/ )は、株式会社オーシャナイズ(本社:東京都渋谷区)の協力で調査した第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。
1.実施概要
・調査名称 :第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・調査期間 :2015年7月24日(金)〜8月31日(月)
・調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数:365サンプル
2.調査結果
[1]大学1、2年生では大半が「公務員」を志望!
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」における企業1位は、「地方公務員」となりました。次いで「国家公務員」が2位、「日本赤十字社」が3位となり、以下、4位「日本郵便」、5位「みずほ銀行」、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、7位「三菱東京UFJ銀行」、8位「全国農業協同組合連合会(JA全農)」、9位「日本テレビ」、「集英社」と続きました。(図表A)
業種別では、公務員が1位(地方公務員)と2位(国家公務員)を独占したほか、銀行業が4社(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行)と最も多い結果となりました。また、放送業や出版社などのマスコミ系業種が4社(日本テレビ、集英社、フジテレビジョン、TBS)ランクインしている点が目立つ一方で、製造業のランクインが6社に留まっている点についても、特徴的な結果となりました。
公務員と民間企業の志望度を比較すると、公務員への志望が47.2%と半数近くにのぼっており、大学1、2年生時点での公務員に対する人気の高さがうかがえる結果となっています。
なお、トップ100については図表Bの通りです。
[2]業種でも堅実志向だが、「金融・法人向けサービス」のみ意見が二分化
就職したい業種についてアンケートを行ったところ、1位が「公的機関・士業」となり、次いで2位が「金融・法人向けサービス」、3位が「メディア」となり、男性の「金融・法人向けサービス」の志望が低い以外は、学年別、男女別にそれぞれで概ね同様の結果となりました。(図表C)
逆に、就職したくない業種についても同様にアンケートを行ったところ、1位が「金融・法人向けサービス」、2位が「自動車・重機械」、3位が「小売・外食」となっています。(図表D)
「自動車・重機械」、「小売・外食」に関しては、就職したい業種ランキングで下位であり、就職したくないランキングでは上位である点から、就職先として敬遠されがちな業種となっていることがうかがえます。その一方で、「金融・法人向けサービス」は、いずれのランキングにおいても上位にランクインしており、学生にとって意見が二分化されている業種であると考えられます。
[3]学年を重ねるごとに出てくる就職への現実味!?
就職先の選定において気になる点では、「給与額」が1位、「雇用形態」が2位、「離職率」が3位となりました。学年別に見ると「雇用形態」、「勤務地」、「残業時間」、「残業代の有無」、「企業の業績」といった項目について、1年生よりも2年生の方が大幅に高い回答率となっており、就職について、より具体的に意識されていることがうかがえます。(図表E)
将来望む就業の形としては、「やりがいのある仕事をしたい」が1位、次いで「優良企業で安定的に働きたい」、「出世して高収入を得たい」と続きました。学年別では、1年生よりも2年生の方が、「やりがいのある仕事をしたい」という意向が強く、「出世して高収入を得たい」という意向は弱くなる傾向が見受けられます。(図表F)
また、就職先において最低限実現したい生涯最高年収としては、「500万円以上600万円未満」が最も多く、「600万円以上700万円未満」が2位、「700万年以上800万円未満」が3位となりました。学年別では1年生よりも2年生の方が希望する生涯年収が低い傾向にあることがうかがえます。(図表G)
さらに、これらの志向に対して、大学1、2年生として、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「特に何もしていない」という回答が3位にランクインしたものの、「授業の履修」が1位、続いて「資格取得のための勉強」となり、学生の本分である勉学に勤しむことが就職活動においても役立つと考えている学生が多く、中でも2年生においては、資格取得を目指す割合が高まっていることが分かる結果となりました。(図表H)
3.総評 - 就職活動における学生、企業双方の課題とは?
今年から学生の就職活動のスタートが3ヵ月遅くなり、学生としても企業としても就職活動できる期間が短くなりました。優秀な学生を確保するために、多くの企業が採用活動の一環として、学生が就職活動に本腰を入れる前から自社のイメージを刷り込み、選択肢の一つに加えさせることができるインターンシップを重要視しているといわれています。そのインターンシップの対象となる大学1、2年生が現時点で自身が就職したいと考える企業や業種をどう捉えているかを調査したのが、本アンケートです。
実際に本アンケートのランキングTOP20を、2015年3月に就職活動生向けに実施した「第1回 就職したい企業・業種ランキング」のTOP20と比較すると(図表I)、公務員や銀行など双方でランクインしている企業も多く見られますが、就職活動生のランキングでは「公務員」に対する回答率が大幅に低下していたり、メーカーが多く含まれていたりする傾向が見られる一方、1、2年生のランキングではテレビ局などのマスコミ系業種が含まれる傾向が見られます。これは、就職活動生が企業研究や業界研究によって、就職に対する現実味をより具体的にイメージできているのに対して、1、2年生においては、就職に対して大まかなイメージしか持てず志望する企業・業種が公務員や公的性の高い会社、銀行のように安定志向が強いものやマスコミ系のように露出度が高いものに偏ってしまうためと考えられます。
大学1、2年生の彼らはこれから数年にわたって、大学の授業や資格試験の受験を通じて、自らが進むべき道を探っていくことになります。それに対して、企業側は、自社をこの先数十年にわたって支え続けてくれる人材を獲得するために、できるだけ早いうちから、学生に対して自社の仕事の重要さ、素晴らしさ、会社としての魅力などをアピールする努力が求められることでしょう。
数年後に本格化する就職に向けて、次々に飛び込んでくる企業や社会の情報に対して、入社すべき企業を自分なりの方法で選別し、自らの人生に対するリスクマネジメントに取り組んでいくことになる、彼らのこれからの健闘に期待します。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「仕事に対する満足度」、「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービスなど)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2015年6月末時点で10,240(内、与信管理サービスなど5,090、ビジネスポータルサイトなど3,166、その他1,984)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp
1.実施概要
・調査名称 :第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・調査期間 :2015年7月24日(金)〜8月31日(月)
・調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数:365サンプル
2.調査結果
[1]大学1、2年生では大半が「公務員」を志望!
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」における企業1位は、「地方公務員」となりました。次いで「国家公務員」が2位、「日本赤十字社」が3位となり、以下、4位「日本郵便」、5位「みずほ銀行」、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、7位「三菱東京UFJ銀行」、8位「全国農業協同組合連合会(JA全農)」、9位「日本テレビ」、「集英社」と続きました。(図表A)
業種別では、公務員が1位(地方公務員)と2位(国家公務員)を独占したほか、銀行業が4社(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行)と最も多い結果となりました。また、放送業や出版社などのマスコミ系業種が4社(日本テレビ、集英社、フジテレビジョン、TBS)ランクインしている点が目立つ一方で、製造業のランクインが6社に留まっている点についても、特徴的な結果となりました。
公務員と民間企業の志望度を比較すると、公務員への志望が47.2%と半数近くにのぼっており、大学1、2年生時点での公務員に対する人気の高さがうかがえる結果となっています。
なお、トップ100については図表Bの通りです。
[2]業種でも堅実志向だが、「金融・法人向けサービス」のみ意見が二分化
就職したい業種についてアンケートを行ったところ、1位が「公的機関・士業」となり、次いで2位が「金融・法人向けサービス」、3位が「メディア」となり、男性の「金融・法人向けサービス」の志望が低い以外は、学年別、男女別にそれぞれで概ね同様の結果となりました。(図表C)
逆に、就職したくない業種についても同様にアンケートを行ったところ、1位が「金融・法人向けサービス」、2位が「自動車・重機械」、3位が「小売・外食」となっています。(図表D)
「自動車・重機械」、「小売・外食」に関しては、就職したい業種ランキングで下位であり、就職したくないランキングでは上位である点から、就職先として敬遠されがちな業種となっていることがうかがえます。その一方で、「金融・法人向けサービス」は、いずれのランキングにおいても上位にランクインしており、学生にとって意見が二分化されている業種であると考えられます。
[3]学年を重ねるごとに出てくる就職への現実味!?
就職先の選定において気になる点では、「給与額」が1位、「雇用形態」が2位、「離職率」が3位となりました。学年別に見ると「雇用形態」、「勤務地」、「残業時間」、「残業代の有無」、「企業の業績」といった項目について、1年生よりも2年生の方が大幅に高い回答率となっており、就職について、より具体的に意識されていることがうかがえます。(図表E)
将来望む就業の形としては、「やりがいのある仕事をしたい」が1位、次いで「優良企業で安定的に働きたい」、「出世して高収入を得たい」と続きました。学年別では、1年生よりも2年生の方が、「やりがいのある仕事をしたい」という意向が強く、「出世して高収入を得たい」という意向は弱くなる傾向が見受けられます。(図表F)
また、就職先において最低限実現したい生涯最高年収としては、「500万円以上600万円未満」が最も多く、「600万円以上700万円未満」が2位、「700万年以上800万円未満」が3位となりました。学年別では1年生よりも2年生の方が希望する生涯年収が低い傾向にあることがうかがえます。(図表G)
さらに、これらの志向に対して、大学1、2年生として、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「特に何もしていない」という回答が3位にランクインしたものの、「授業の履修」が1位、続いて「資格取得のための勉強」となり、学生の本分である勉学に勤しむことが就職活動においても役立つと考えている学生が多く、中でも2年生においては、資格取得を目指す割合が高まっていることが分かる結果となりました。(図表H)
3.総評 - 就職活動における学生、企業双方の課題とは?
今年から学生の就職活動のスタートが3ヵ月遅くなり、学生としても企業としても就職活動できる期間が短くなりました。優秀な学生を確保するために、多くの企業が採用活動の一環として、学生が就職活動に本腰を入れる前から自社のイメージを刷り込み、選択肢の一つに加えさせることができるインターンシップを重要視しているといわれています。そのインターンシップの対象となる大学1、2年生が現時点で自身が就職したいと考える企業や業種をどう捉えているかを調査したのが、本アンケートです。
実際に本アンケートのランキングTOP20を、2015年3月に就職活動生向けに実施した「第1回 就職したい企業・業種ランキング」のTOP20と比較すると(図表I)、公務員や銀行など双方でランクインしている企業も多く見られますが、就職活動生のランキングでは「公務員」に対する回答率が大幅に低下していたり、メーカーが多く含まれていたりする傾向が見られる一方、1、2年生のランキングではテレビ局などのマスコミ系業種が含まれる傾向が見られます。これは、就職活動生が企業研究や業界研究によって、就職に対する現実味をより具体的にイメージできているのに対して、1、2年生においては、就職に対して大まかなイメージしか持てず志望する企業・業種が公務員や公的性の高い会社、銀行のように安定志向が強いものやマスコミ系のように露出度が高いものに偏ってしまうためと考えられます。
大学1、2年生の彼らはこれから数年にわたって、大学の授業や資格試験の受験を通じて、自らが進むべき道を探っていくことになります。それに対して、企業側は、自社をこの先数十年にわたって支え続けてくれる人材を獲得するために、できるだけ早いうちから、学生に対して自社の仕事の重要さ、素晴らしさ、会社としての魅力などをアピールする努力が求められることでしょう。
数年後に本格化する就職に向けて、次々に飛び込んでくる企業や社会の情報に対して、入社すべき企業を自分なりの方法で選別し、自らの人生に対するリスクマネジメントに取り組んでいくことになる、彼らのこれからの健闘に期待します。
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「仕事に対する満足度」、「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービスなど)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2015年6月末時点で10,240(内、与信管理サービスなど5,090、ビジネスポータルサイトなど3,166、その他1,984)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp