“雪かき“をスポーツエンターテイメント化する「DIG LOG」 限界集落に希望を!「雪かき道場」でIoTが大活躍!
[16/02/26]
提供元:@Press
提供元:@Press
株式会社 博報堂アイ・スタジオ(本社、東京都千代田区、代表取締役社長:平林 誠一、以下 博報堂アイ・スタジオ)のデジタルクリエイティブラボ「HACKist(ハックイスト)」は、博報堂のスダラボとスコップ用IoTデバイス「DIG LOG(ディグ ログ)」を共同開発し、2月20日(土)と21日(日)の2日間、 NPO法人中越防災フロンティアが主催となって長野県長野市鬼無里で行われる雪かきの講習イベント『越後雪かき道場 in 鬼無里』(以下 雪かき道場)に参加し、雪かきをスポーツエンターテイメント化する新たな試みを実施しました。
近年、雪かき作業中による事故は全国的に増加傾向にあり、担い手の高齢化や不足などが課題となっています。積雪量の多い雪国と言われる地域では死活問題です。問題解決の糸口として、「DIG LOG」が“雪かきに新たな価値を付加して生活者への啓蒙と意識の改革を図る”ことを目的に、「DIG LOG」の監修を行う上長岡技術科学大学上村靖司氏が代表を務める「雪かき道場」の協力によって行われました。
■「DIG LOG」について
アプリと連動し圧力センサーによって重さやカロリー量を算出してログ化するスコップ用のデバイスです。高齢化や技術伝承などが深刻な問題となっている“雪かき”にIoTをかけあわせることで、 “雪かき”にエンターテイメント性を持たせ、スポーツ化するIoTプロジェクトとして、博報堂アイ・スタジオの社内ラボプロジェクト「HACKist」が、長岡技術科学大学監修の元、「博報堂スダラボ」と共同開発しました。
■「越後雪かき道場」とは
全国の雪国各地で座学と実技によって行われる雪かきの講習です。雪かきにおける技術力の指標として段級位制を用いており、一定の基準が認められた人物は”師範”として講習で指導します。「平成18年豪雪」を機に、除雪作業中の事故を防ぐ目的で発足され、今年で10年目を迎えます。雪に慣れている雪国の人々と想いを重ね、雪のある暮らしを親しむ場を提供しながら、雪かきの暗黙知を記述した指南書を元に、”雪かき道”という伝統文化を伝授しています。(代表:長岡技術科学大学 教授/上村 靖司 氏、運営:NPO法人中越防災フロンティア)
当日は、東京都内の学生をはじめ県内外から30名以上が参加し、実技講習では「DIG LOG」を使用し、雪の重さや雪かきにおける消費カロリーを算出し、雪かきを可視化しました。参加者は、どれほどの運動負荷がかかっているかが明確になり、雪かきの労力をより認識していました。
また、運動量が数値として表されることで、従来の雪かきには無かった目的意識や達成感などの新たな価値が生まれ、フィットネスのような感覚で、モチベーションを高めながら雪かきに取り組んでいました。このように“雪かきをライフスタイルに取り入れてやってみよう“と思う人が今後増えていくことで、若・中年層の担い手増加を実現し、雪国が抱える課題を解決へと導く可能性が見えた結果となりました。
*博報堂アイ・スタジオ クリエイティブディレクター(「DIG LOG」開発担当)望月 重太郎 氏 コメント
「DIG LOG」は、雪かき作業の労力が可視化され、重さに応じてスコップに装着したデバイスのLEDライトが光る仕組みになっています。「DIG LOG」を用いることで、担い手のモチベーションを生み出すことが出来ます。今回は道場師範代の高齢者から子どもまで、使用していただきましたが、楽しみながら雪かきをする姿が印象的でした。今後も改良を重ねていきたいです。
*「越後雪かき道場」代表(長岡技術科学大学教授)上村 靖司 氏 コメント
投げた雪の量が即座にスマホに反映されること、消費カロリーが表示される機能は、「こんなに雪かきをしたんだぞ」という「やりがい」に繋がっている感覚が実感できました。参加者の食いつきもよく、女性は「消費カロリー」に敏感に反応していました。複数のデバイスが連動しながら競争するなど、新しい雪かきスポーツの可能性も見えてくる気がしました。
「DIG LOG」は今後、製品化を目指してさらに開発を進めていきます。近い予定では、米・オースティンで3月に開催されるデジタル・インタラクティブの分野の展示も催される世界的規模の大型展示会「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」への出展を予定しています。世の中をテクノロジーのチカラで変えることに挑む「博報堂アイ・スタジオ」に今後もご注目ください。
■『雪かき道場 in 鬼無里』イベント概要
<運営主体>
NPO法人中越防災フロンティア(長岡市山古志)、鬼無里地区住民自治協議会(ふれあい鬼無里)
<開催日>
2016年2月20日(土)〜21日(日)
<開催場所>
長野県長野市鬼無里地区内
<実施内容>
「越後雪かき道場」が定める段級位制で一定基準を満たした雪かきの“師範“が講師として、県内外から集まった一般参加者に対して、座学と実技による“雪かきの講習を行いました。
<実施プログラム>
雪かき道場師範代による注意点などの講習の座学、雪かきの仕方を学ぶ基礎実技、実際に集落の住宅周りで実践実技の演習を行い、実技プログラムの中で「DIG LOG」を使用しました。
*「イベント開催場所「鬼無里」について
長野県の上水内郡にあった鬼無里村が、2005年に長野市と合併して地区となった集落。廃止当時の人口は、2000人程で、過疎地域に指定されていた。現在でも人口減少の状況は続き、ライフラインとなる雪かきの担い手高齢化・不足は大きな課題となっている。
*「越後雪かき道場」代表/上村 靖司 氏 プロフィール
長岡技術科学大学 雪氷工学研究室の担当教授。雪害対策や雪氷の利用を専門に研究している。NPO法人中越防災フロンティアの委員長として「越後雪かき道場」の代表を務める。所属学会:日本雪氷学会や日本災害復興学会など。所属団体:NPO法人新潟NPO協会委員長、NPO法人くらしサポート越後川口委員長など。受賞学術賞:雪国文化賞、雪氷技術賞など。著書:雪と建築(技報堂出版)、挑戦こそが成功の鍵―科学者が問いかける先端工学の31の“なぜ”(近代科学社)など。
【スダラボ について】
「スダラボ」とは、デジタル領域・ダイレクト領域などに強みを持つ博報堂の社内クリエイターが中心となり、次世代型クリエイティブを開発するラボ。2014 年 3 月より活動開始。スダラボが青森県田舎館村と共同で開発した「ネイチャーバーコード(ライスコード)」は、「カンヌクリエイティビティフェスティバル」をはじめアメリカ、ヨーロッパ、アジア各国の海外賞を受賞しています。
【 HACKist について】
HACkistは、クリエイターとエンジニアなどからなる有志のプロジェクトで生活の中に潜むあらゆる現象や社会が抱える課題をテクノロジーでチェンジさせていくことをテーマに、五感に作用するプロトタイプの企画・制作を行っています。様々なニーズに合わせテクノロジーで最適な形へとプロトタイプを対応させていく「Metamorphic Prototyping(メタモルフィック プロトタイピング)」の概念をもとに、オリジナル基盤やセンサーを組み合わせたデバイス製作やそれと連動するアプリの開発、WebGLやopen Frameworks、UNITYといったビジュアルコーディングを駆使することで、新しい広告モデルの製作やイベント演出やプロダクト開発など、活動の領域を広げています。(http://hackist.jp/)
【 博報堂アイ・スタジオ について】
博報堂アイ・スタジオは、クライアント企業のWebサイト、プロモーションサイト、キャンペーンサイトの企画制作とそのコンサルティング、それに伴うシステム開発、公開後のPDCAマネジメントから多言語対応まで、一貫したトータルサポートを高クオリティで提供しています。さらに、中国やASEAN諸国のクライアント企業へのサポートも同様に行っています。また、近年普及がめざましいスマートデバイス向けのサービス開発やアプリ制作をはじめ、SNS、O2O、クラウドサービスといった領域でのソリューション提供にも積極的に取り組んでいます。(http://www.i-studio.co.jp/)
― 会社概要 ―
社名:株式会社博報堂アイ・スタジオ
所在地:東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルヂング
URL:http://www.i-studio.co.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/hakuhodoistudio.pr
代表者:代表取締役社長 平林 誠一
設立年月:2000年6月
資本金:2億6,000万円
事業内容:インタラクティブ・クリエイティブ業務、システム開発業務、CRM業務
近年、雪かき作業中による事故は全国的に増加傾向にあり、担い手の高齢化や不足などが課題となっています。積雪量の多い雪国と言われる地域では死活問題です。問題解決の糸口として、「DIG LOG」が“雪かきに新たな価値を付加して生活者への啓蒙と意識の改革を図る”ことを目的に、「DIG LOG」の監修を行う上長岡技術科学大学上村靖司氏が代表を務める「雪かき道場」の協力によって行われました。
■「DIG LOG」について
アプリと連動し圧力センサーによって重さやカロリー量を算出してログ化するスコップ用のデバイスです。高齢化や技術伝承などが深刻な問題となっている“雪かき”にIoTをかけあわせることで、 “雪かき”にエンターテイメント性を持たせ、スポーツ化するIoTプロジェクトとして、博報堂アイ・スタジオの社内ラボプロジェクト「HACKist」が、長岡技術科学大学監修の元、「博報堂スダラボ」と共同開発しました。
■「越後雪かき道場」とは
全国の雪国各地で座学と実技によって行われる雪かきの講習です。雪かきにおける技術力の指標として段級位制を用いており、一定の基準が認められた人物は”師範”として講習で指導します。「平成18年豪雪」を機に、除雪作業中の事故を防ぐ目的で発足され、今年で10年目を迎えます。雪に慣れている雪国の人々と想いを重ね、雪のある暮らしを親しむ場を提供しながら、雪かきの暗黙知を記述した指南書を元に、”雪かき道”という伝統文化を伝授しています。(代表:長岡技術科学大学 教授/上村 靖司 氏、運営:NPO法人中越防災フロンティア)
当日は、東京都内の学生をはじめ県内外から30名以上が参加し、実技講習では「DIG LOG」を使用し、雪の重さや雪かきにおける消費カロリーを算出し、雪かきを可視化しました。参加者は、どれほどの運動負荷がかかっているかが明確になり、雪かきの労力をより認識していました。
また、運動量が数値として表されることで、従来の雪かきには無かった目的意識や達成感などの新たな価値が生まれ、フィットネスのような感覚で、モチベーションを高めながら雪かきに取り組んでいました。このように“雪かきをライフスタイルに取り入れてやってみよう“と思う人が今後増えていくことで、若・中年層の担い手増加を実現し、雪国が抱える課題を解決へと導く可能性が見えた結果となりました。
*博報堂アイ・スタジオ クリエイティブディレクター(「DIG LOG」開発担当)望月 重太郎 氏 コメント
「DIG LOG」は、雪かき作業の労力が可視化され、重さに応じてスコップに装着したデバイスのLEDライトが光る仕組みになっています。「DIG LOG」を用いることで、担い手のモチベーションを生み出すことが出来ます。今回は道場師範代の高齢者から子どもまで、使用していただきましたが、楽しみながら雪かきをする姿が印象的でした。今後も改良を重ねていきたいです。
*「越後雪かき道場」代表(長岡技術科学大学教授)上村 靖司 氏 コメント
投げた雪の量が即座にスマホに反映されること、消費カロリーが表示される機能は、「こんなに雪かきをしたんだぞ」という「やりがい」に繋がっている感覚が実感できました。参加者の食いつきもよく、女性は「消費カロリー」に敏感に反応していました。複数のデバイスが連動しながら競争するなど、新しい雪かきスポーツの可能性も見えてくる気がしました。
「DIG LOG」は今後、製品化を目指してさらに開発を進めていきます。近い予定では、米・オースティンで3月に開催されるデジタル・インタラクティブの分野の展示も催される世界的規模の大型展示会「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」への出展を予定しています。世の中をテクノロジーのチカラで変えることに挑む「博報堂アイ・スタジオ」に今後もご注目ください。
■『雪かき道場 in 鬼無里』イベント概要
<運営主体>
NPO法人中越防災フロンティア(長岡市山古志)、鬼無里地区住民自治協議会(ふれあい鬼無里)
<開催日>
2016年2月20日(土)〜21日(日)
<開催場所>
長野県長野市鬼無里地区内
<実施内容>
「越後雪かき道場」が定める段級位制で一定基準を満たした雪かきの“師範“が講師として、県内外から集まった一般参加者に対して、座学と実技による“雪かきの講習を行いました。
<実施プログラム>
雪かき道場師範代による注意点などの講習の座学、雪かきの仕方を学ぶ基礎実技、実際に集落の住宅周りで実践実技の演習を行い、実技プログラムの中で「DIG LOG」を使用しました。
*「イベント開催場所「鬼無里」について
長野県の上水内郡にあった鬼無里村が、2005年に長野市と合併して地区となった集落。廃止当時の人口は、2000人程で、過疎地域に指定されていた。現在でも人口減少の状況は続き、ライフラインとなる雪かきの担い手高齢化・不足は大きな課題となっている。
*「越後雪かき道場」代表/上村 靖司 氏 プロフィール
長岡技術科学大学 雪氷工学研究室の担当教授。雪害対策や雪氷の利用を専門に研究している。NPO法人中越防災フロンティアの委員長として「越後雪かき道場」の代表を務める。所属学会:日本雪氷学会や日本災害復興学会など。所属団体:NPO法人新潟NPO協会委員長、NPO法人くらしサポート越後川口委員長など。受賞学術賞:雪国文化賞、雪氷技術賞など。著書:雪と建築(技報堂出版)、挑戦こそが成功の鍵―科学者が問いかける先端工学の31の“なぜ”(近代科学社)など。
【スダラボ について】
「スダラボ」とは、デジタル領域・ダイレクト領域などに強みを持つ博報堂の社内クリエイターが中心となり、次世代型クリエイティブを開発するラボ。2014 年 3 月より活動開始。スダラボが青森県田舎館村と共同で開発した「ネイチャーバーコード(ライスコード)」は、「カンヌクリエイティビティフェスティバル」をはじめアメリカ、ヨーロッパ、アジア各国の海外賞を受賞しています。
【 HACKist について】
HACkistは、クリエイターとエンジニアなどからなる有志のプロジェクトで生活の中に潜むあらゆる現象や社会が抱える課題をテクノロジーでチェンジさせていくことをテーマに、五感に作用するプロトタイプの企画・制作を行っています。様々なニーズに合わせテクノロジーで最適な形へとプロトタイプを対応させていく「Metamorphic Prototyping(メタモルフィック プロトタイピング)」の概念をもとに、オリジナル基盤やセンサーを組み合わせたデバイス製作やそれと連動するアプリの開発、WebGLやopen Frameworks、UNITYといったビジュアルコーディングを駆使することで、新しい広告モデルの製作やイベント演出やプロダクト開発など、活動の領域を広げています。(http://hackist.jp/)
【 博報堂アイ・スタジオ について】
博報堂アイ・スタジオは、クライアント企業のWebサイト、プロモーションサイト、キャンペーンサイトの企画制作とそのコンサルティング、それに伴うシステム開発、公開後のPDCAマネジメントから多言語対応まで、一貫したトータルサポートを高クオリティで提供しています。さらに、中国やASEAN諸国のクライアント企業へのサポートも同様に行っています。また、近年普及がめざましいスマートデバイス向けのサービス開発やアプリ制作をはじめ、SNS、O2O、クラウドサービスといった領域でのソリューション提供にも積極的に取り組んでいます。(http://www.i-studio.co.jp/)
― 会社概要 ―
社名:株式会社博報堂アイ・スタジオ
所在地:東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルヂング
URL:http://www.i-studio.co.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/hakuhodoistudio.pr
代表者:代表取締役社長 平林 誠一
設立年月:2000年6月
資本金:2億6,000万円
事業内容:インタラクティブ・クリエイティブ業務、システム開発業務、CRM業務