中小企業を対象に2016年度新卒採用実態調査を実施 初任給平均は地域により首都圏と3万円弱の差も
[16/02/29]
提供元:@Press
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株式会社エフアンドエム 中小企業総合研究所では、エフアンドエムクラブ会員企業に対し、2016年度の新卒採用についての実態調査を行いました。
■1. 調査背景
2015年11月に厚生労働省が調査した『労働経済動向調査』によると、2016年度新規学卒者の採用計画・採用予定がある企業は約35%で、前回調査時(2015年2月)の34%から1%アップとなりました。徐々にではありますが、新卒採用を予定している企業が増加傾向にある中、中小企業の実態はどのようなものか、また、初任給の傾向などについて、中小企業総合研究所で調査を行いました。
■2. 調査概要
調査期間 :2015年10月1日〜2016年1月31日
調査対象 :エフアンドエムクラブ会員企業
※エフアンドエム会員企業とは、エフアンドエムが提供する
中小企業向け管理部門支援サービスに入会している企業
有効回答数:1,719社
調査エリア:全国
<業種地域別回答数>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_5.jpg
(注)首都圏=東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
■3. 調査結果
<図表1 2016年度新卒採用予定の有無>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_2.jpg
(注)n=1,667社
調査結果より、31%の企業が2016年度新卒採用の予定があるという回答でしたが、従業員数による規模別の差が大きい結果となりました。新卒採用は従業員の若返りが図られる一方、即戦力として雇用できる中途採用者と違い教育に時間がかかるという側面があるため、少数の企業においては踏み切れないことケースが多いと考えられます。
新卒採用の予定がある企業の採用理由では、増員のためと答えた企業が最も多い結果となりました。若手の人材を確保し、技術の継承をしたいと考えている企業が多いことが考えられます。
<図表2 地域別2016年新卒採用者の初任給の平均金額>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_3.jpg
(注)n=398社
新卒者の初任給についても調査をし、全体では、2016年度初任給の平均金額は183,433円、中央値では、180,000円となりました。また、前年と比較すると、2,708円マイナスの結果となり、地域別でみると、首都圏では、198,146円と20万円に迫る一方、北海道・東北や九州・沖縄では、17万円台前半にとどまり、首都圏と差が開く結果が見られました。首都圏では、2020年東京オリンピック開催に向けた都市開発やインフラ整備のため、初任給を高めに設定し人員確保を目指す企業が増えていることが影響しています。また、首都圏に次ぎ平均金額が高くなった地域は、中部・北陸でしたが、これは北陸の有効求人倍率が2015年11月時点で1.53倍と、全国の1.25倍を上回る水準となり、人手不足感が高まっていることが要因であると考えられます。
・参考データ
厚生労働省が発表している平成27年賃金構造基本統計調査(初任給)の結果
<図表3 企業規模、学歴別初任給>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_4.jpg
出典:厚生労働省
■4. 総評
賃金構造基本統計調査によると、2014年の労働者の平均年齢は42.1歳と5年連続上昇しています。企業を永続的に発展させていくためには、経営の承継だけでなく、熟練した技術やノウハウを継承していく必要もあります。即戦力にならない新規学卒者の採用を最初はコストと感じてしまうこともありますが、会社として育成計画の立案や見直し、育成を担当する先輩社員の成長や組織の活性化につながるなど多くのメリットもあります。また、採用活動は自社の特徴・強みを見直し、発信する機会にもなります。これまで新卒採用活動をしたことがない企業も投資・広報活動と考えて、積極的にチャレンジしてもらいたいと思います。
■ 会社概要
会社名 : 株式会社エフアンドエム(英文名:F&M CO.,LTD.)
証券コード: 4771(上場証券取引所 東京証券取引所「JASDAQ」)
代表者 : 代表取締役社長 森中 一郎
設立 : 1990年(平成2年)
資本金 : 9億740万円(2015年3月期)
URL : https://www.fmltd.co.jp/
■1. 調査背景
2015年11月に厚生労働省が調査した『労働経済動向調査』によると、2016年度新規学卒者の採用計画・採用予定がある企業は約35%で、前回調査時(2015年2月)の34%から1%アップとなりました。徐々にではありますが、新卒採用を予定している企業が増加傾向にある中、中小企業の実態はどのようなものか、また、初任給の傾向などについて、中小企業総合研究所で調査を行いました。
■2. 調査概要
調査期間 :2015年10月1日〜2016年1月31日
調査対象 :エフアンドエムクラブ会員企業
※エフアンドエム会員企業とは、エフアンドエムが提供する
中小企業向け管理部門支援サービスに入会している企業
有効回答数:1,719社
調査エリア:全国
<業種地域別回答数>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_5.jpg
(注)首都圏=東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
■3. 調査結果
<図表1 2016年度新卒採用予定の有無>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_2.jpg
(注)n=1,667社
調査結果より、31%の企業が2016年度新卒採用の予定があるという回答でしたが、従業員数による規模別の差が大きい結果となりました。新卒採用は従業員の若返りが図られる一方、即戦力として雇用できる中途採用者と違い教育に時間がかかるという側面があるため、少数の企業においては踏み切れないことケースが多いと考えられます。
新卒採用の予定がある企業の採用理由では、増員のためと答えた企業が最も多い結果となりました。若手の人材を確保し、技術の継承をしたいと考えている企業が多いことが考えられます。
<図表2 地域別2016年新卒採用者の初任給の平均金額>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_3.jpg
(注)n=398社
新卒者の初任給についても調査をし、全体では、2016年度初任給の平均金額は183,433円、中央値では、180,000円となりました。また、前年と比較すると、2,708円マイナスの結果となり、地域別でみると、首都圏では、198,146円と20万円に迫る一方、北海道・東北や九州・沖縄では、17万円台前半にとどまり、首都圏と差が開く結果が見られました。首都圏では、2020年東京オリンピック開催に向けた都市開発やインフラ整備のため、初任給を高めに設定し人員確保を目指す企業が増えていることが影響しています。また、首都圏に次ぎ平均金額が高くなった地域は、中部・北陸でしたが、これは北陸の有効求人倍率が2015年11月時点で1.53倍と、全国の1.25倍を上回る水準となり、人手不足感が高まっていることが要因であると考えられます。
・参考データ
厚生労働省が発表している平成27年賃金構造基本統計調査(初任給)の結果
<図表3 企業規模、学歴別初任給>
https://www.atpress.ne.jp/releases/92642/img_92642_4.jpg
出典:厚生労働省
■4. 総評
賃金構造基本統計調査によると、2014年の労働者の平均年齢は42.1歳と5年連続上昇しています。企業を永続的に発展させていくためには、経営の承継だけでなく、熟練した技術やノウハウを継承していく必要もあります。即戦力にならない新規学卒者の採用を最初はコストと感じてしまうこともありますが、会社として育成計画の立案や見直し、育成を担当する先輩社員の成長や組織の活性化につながるなど多くのメリットもあります。また、採用活動は自社の特徴・強みを見直し、発信する機会にもなります。これまで新卒採用活動をしたことがない企業も投資・広報活動と考えて、積極的にチャレンジしてもらいたいと思います。
■ 会社概要
会社名 : 株式会社エフアンドエム(英文名:F&M CO.,LTD.)
証券コード: 4771(上場証券取引所 東京証券取引所「JASDAQ」)
代表者 : 代表取締役社長 森中 一郎
設立 : 1990年(平成2年)
資本金 : 9億740万円(2015年3月期)
URL : https://www.fmltd.co.jp/