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新しいデジタル・フレンド?オンライン・ニュースの信用度は、今やテレビ・ニュースや友人のアドバイスと同等 〜ブログの信頼度は利用しやすい13種類の情報源の中で最低〜

2008年12月15日、日本―オンライン・ニュースから得られる情報は、今やテレビからのニュース情報や友人からの情報・アドバイスと同程度に信用されている。だが、ブログはあまり評価されておらず、世の中を理解する方法として最も信頼度が低い。
これはグローバルマーケットリサーチ&コンサルティング会社TNS(日本法人テイラーネルソンソフレス・インフォプラン)による新しい調査「Digital World, Digital Life」の結果の一部である。

「Digital World, Digital Life」は16カ国で実施され、世界のオンライン行動と今後の見通しを調べている。2万7,000人以上の調査参加者に、13種類の情報源の中から選択するよう求めた。すなわち、オンライン・ニュース、ブログ、ウィキペディア、企業ホームページ、商業ウェブサイトのレビュー、ユーザーフォーラムのレビュー、製品比較サイト、テレビ・ニュース、有料の新聞、無料の新聞、会社パンフレット、業界誌、友人のアドバイスである。対象者に対し、さまざまな情報源を10段階(1=まったく信用していない、10=全面的に信用している)で評価するよう求めた。

全世界では、対象者10人中4人(42%)が友人からの古き良きアドバイスを大いに信用(*)している。しかし、ほぼ同数の対象者がテレビ・ニュース(41%)、オンライン・ニュース(40%)、新聞(39%)を大いに信用している。
ブログは本質的に信用できないとみなされており、得点が最も低く、この情報源を信用しているのは対象者10人中わずか1人(10%)だった。この数字は無料の新聞(19%)や会社パンフレット(18%)と比べても著しく低い。その他のオンライン情報源は健闘し、製品比較ウェブサイトは34%、商業ウェブサイトの専門家レビューは31%だった。

*「大いに信用」とは、対象者が10段階で8、9または10と評価した場合を指す。

国によって信用度に大きな差があった。中国の対象者は、取り上げた情報源のうち1つを除くすべてに関して、すべての国々の中で最も信用度が高かった。
中国の例外はウィキペディアで、ウィキペディアが信頼できると考える対象者の割合は約4分の1(26%)にすぎなかった。対照的に、ドイツでは対象者の半分強(52%)がウィキペディアは信用できると答えている。ドイツでは、調査で取り上げた13種類の情報源の中でウィキペディアの信用度が最も高かった。

3カ国(アメリカ、フランス、イタリア)は、今やテレビ・ニュース以上にオンライン・ニュースを信用している。オンライン・ニュースとテレビ・ニュースの信用度は、アメリカでは38%対33%、フランスでは28%対24%だった。イタリアでは、対象者10人中4人前後(41%)がオンライン・ニュースを信用し、テレビ・ニュースを信用している人の割合は4分の1未満(24%)である。TNSが調査した北欧諸国はオンライン・ニュースに関する信用度が対象国の中で最も高く、フィンランド(54%)、スウェーデン(50%)、ノルウェー(48%)、デンマーク(48%)で全対象者の約半数がオンライン・ニュースを信用している。

その他の重要点として、フィンランド(78%)とスウェーデン(59%)ではテレビ・ニュースへの信用度が本質的に高いこと、イギリスでは伝統的な新聞への強い不信が目立ち、この情報源を信用していると答えた人の割合はわずか23%で、オンライン・ニュースの信用度(40%)を大きく下回っていることが挙げられる。

TNSグローバル・インタラクティブのマネージング・ディレクターを務めるアーノ・ハマーストン氏は次のように述べた。「興味深いことに、オンライン・ニュースの信頼度が大幅に高まり、対象者はこの情報源をテレビ・ニュースや友人のアドバイスとほぼ同じくらい高く評価している。伝統的なメディアがオンライン空間に移動する中で、これらのメディアに対する昔からの信用がオンラインのみの情報源にも広がっている。だが、これはブログに対する信用のなさによって抑えられており、このオンライン・メディアは調査で取り上げた13種類の情報源の中で最下位だ。このオンライン・メディアは真の説明責任(コメントを掲示できる場合を除く)やオフラインでの関与、明白な信頼性がなく、主観的であるため、今回の調査で一様に信頼度が低かった」

―以上―

■「Digital World, Digital Life」について
TNSは世界16カ国を対象にオンライン行動と今後の見通しに関する調査を実施し、2008年末に調査結果の分析を完了した。オーストラリア、カナダ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカで、18〜55歳の合計2万7,522人にオンラインでインタビューした。この調査では4つのテーマに焦点を合わせた。第1に、娯楽や情報、商取引のために、どのようにインターネットを利用しているかを調べた。第2に、生活上の主要な決定(健康、家族、教育、投資など)にあたってオンライン手段を利用しているかどうか分析した。
第3に、ソーシャル・メディアはどこまで発達したか。最後に、伝統的なメディアや友人の率直なアドバイスと比較して、人々はオンライン情報源をどの程度信用しているか。


■TNS(株式会社テイラーネルソンソフレス・インフォプラン)について
TNSは市場に関する情報・見識を提供する世界規模のグループである。
その戦略目標は、クライアントがより効果的な決定を下すうえで役立つ付加価値のある情報・見識の提供において、世界をリードする存在になることである。

TNSは80カ国に広がるネットワークを通して、革新的な思考や素晴らしいサービスをお届けする。TNSはクライアントと連携しながら、消費者行動に対する理解を深める質の高い情報・分析・見識を提供している。

TNSは世界有数のカスタマイズ・サービス提供会社であり、部門に関する知識だけでなく、製品開発・革新、ブランドおよびコミュニケーション、ステークホルダー・マネジメント、小売店・買物客など各分野の専門知識も持ち合わせている。TNSは、消費者パネル、メディア情報、視聴者測定サービスの大手企業である。

TNSはSixth Sense of BusinessTMである。
http://www.tns-global.co.jp/
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