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【中国の視点】サムスン帝国:凋落危機に直面も、ノキアなどと同じ運命を辿るのか

コラム【EMW】
韓国のサムスン電子が直近7四半期で連続の減益となる見通しだ。発表された4-6月期の営業利益見通しは前年同期比4%減の6兆9000億ウォン(約7500億円)となり、売上高予想は同8%減の48兆ウォンだった。

サムスンは、減益について、新型モデル「ギャラクシーS6 Edge」の出荷遅れなどが主因だと説明し、サムスンが世界トップ10のITサービスグループに入るとの強気見通しも示した。

一方、中国の専門家は、サムスンがスマートフォンへの対応が遅れて経営が傾いたフィンランドの通信大手ノキアや米モトローラと同じ運命を辿る可能性があるとの見方を示した。スマホ市場では、高価格帯分野で米アップルのiPhone(アイフォーン)に負けている上、低価格帯では中国メーカーにシェアを奪われている。統計によると、中国市場におけるサムスンのシェアは2年前の1位から今年1-3月期の4位に後退したという。

ただ、サムスンに対する別の見方も出ている。サムスンがスマホ市場でのシェアが縮小しているものの、同グループは電池やパネル、ICチップなどで世界トップレベルの技術を持っていると指摘されている。また、iPhoneに使われている電池やディスプレイなどが多くサムスンからの部品供給を受けており、iPhone6が売られている限り、サムスンもその恩恵を受けられると強調された。

とはいえ、中国メーカーによる各分野への進出加速や技術力の向上などを受け、これからのサムスンの経営環境が楽観視できないと指摘されている。

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