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大引けにかけてのポジション調整的な動きには注意

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。3.40円高の14626.29円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。利食い優勢で始まり、日経平均は寄り付き後に一時14520.57円まで下げ幅を広げる局面もみられた。しかし、200日線レベルでの底堅さが意識されるなか、先物主導で切り返す展開に。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がりが1000を超えており、全体の6割近くを占めている。規模別指数では中型株が小幅に下げている一方で、大型、小型株指数が上昇。セクターでは空運、証券、倉庫運輸、小売などが強い半面、石油石炭、海運、繊維、情報通信が冴えない。また、中小型株への物色が活発であり、TOPIXの上昇率0.05%に対して、ジャスダック平均は0.58%、マザーズ指数は3.29%の上昇だった。
 日経平均は直近の保ち合いレンジ上限での底堅い展開をみせている。200日線辺りが心理的な支持線として意識されているようであり、押し目買い意欲の強さが窺える。新興市場ではサイバーダイン<7779>の売買が一服するなか、足元で調整が続いていたIT関連などへの見直しの流れにシフトしている。
 一方、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>の弱さが目立つなか、日経平均の重しとなっている。引き続き、ソフトバンクなどを睨みながら、中小型株での出遅れ物色が中心になりそうである。もっとも、円相場が円高に振れて推移するなど、ウクライナ情勢への警戒がくすぶるなか、積極的にポジションを取りに行く参加者は限られそうである。また、ここ数日みられている大引けにかけての先物主導による強い動きについても、期待感が先行している面もあり、ポジション調整的な動きには注意したいところだ。(村瀬智一)

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