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狭いレンジでのこう着が続きそう

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。44.14円高の14556.52円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。21日の米国市場の上昇が材料視されるなか、日経平均は寄り付き直後に14600円を回復する局面をみせている。ただし、その後はこう着感の強い相場展開が続く中、上げ幅を縮めている。
 セクターでは高安まちまちであり、ゴム製品、電力ガス、建設、ガラス土石、精密機器、化学、鉱業、情報通信、金属製品などが堅調。一方で、パルプ紙、海運、銀行、鉄鋼、電気機器、証券などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では大型、中型が小幅に上昇する半面、小型株指数はマイナスで推移している。
 日経平均はこう着相場が続いているが、25日線を上回っての推移であり、底堅さは意識されよう。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、信越化<4063>、KDDI<9433>が堅調となり、指数をけん引する格好。半面、京セラ<6971>、安川電<6506>、TDK<6762>、日東電<6988>などが重しに。
 決算発表を見極めたいとの様子見ムードが次第に高まっている一方で、追加の緩和期待などが売り込みづらくさせている。また、明日のオバマ米大統領訪日を控え、政策期待なども高まる格好か。もっとも、中国の船舶差し押さえに伴う影響を見極めたいほか、北朝鮮の地政学リスクなども出てきており、上値を買う向きはいないだろう。引き続き狭いレンジでのこう着が続こう。(村瀬智一)

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