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ソフトバンクがセンチメントを映し出す

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。63.08円高の15039.05円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えた。米国市場の上昇の流れを受けて15000円を回復して始まったが、その後は50円程度の狭いレンジ内での取引が続いている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑やイラクやウクライナ情勢などへの不透明感などが手掛けづらくさせているようである。
 もっとも、ソフトバンク<9984>が売り先行後は強い値動きをみせており市場の雰囲気は悪くない。また、ミクシィ<2121>、サイバダイン<7779>などへの物色も活発であり、個人の需給状況も良好だ。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは証券、銀行、その他製品、精密機器、電気機器、情報通信、鉄鋼などが堅調。一方で、海運、金属製品、保険、ゴム製品、食料品、石油石炭などが小安い。
 日経平均は引き続き15000円を挟んでのこう着となっている。ただ、ソフトバンク<9984>の上昇をみる限りでは、ムードは悪くない。ミクシィ<2121>やロボット関連の他、本日は電池関連などへの物色がみられており、好循環による物色に広がりがみられてきている。ミクシィなどは買い疲れ感も意識されやすく、他のテーマ銘柄への物色に広がりが出やすいだろう。
 また、ソフトバンクは一目均衡表の雲上限を捉えてきている。このまま雲を上放れるようだと、ムードは一段と良好に。一方、上値抵抗として意識される局面においては、売り仕掛けが警戒されるところ。同社の信用倍率は6倍台まで改善されている。株主総会を20日に控えていることもあって、思惑的な動きが続きそうである。市場に与えるインパクトが大きいだけに、注目しておきたいところであろう。(村瀬智一)

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