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短期筋の値幅取り狙いは再び中小型株に

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。55.74円高の15405.16円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。20日の米国市場の上昇の流れを受けてシカゴ日経225先物にサヤ寄せする格好から始まった。また、円相場は1ドル102円前半と若干円安に振れて推移していたことも手掛かり材料に。
 しかし、政府の新成長戦略の発表を前に利益確定の動きも出やすく、日経平均は15400円を挟んでの狭いレンジ取引に。買いが先行したソフトバンク<9984>が下げに転じているほか、円相場も1ドル101円台後半での推移となるなか、手掛けづらい状況。
 物色は中小型株に向かっており、ミクシィ<2121>は下げに転じるものの、サイバダイン<7779>、菊池製作所<3444>などロボット関連が堅調。セクターでは石油石炭、空運、非鉄金属、精密機器、金属製品などが堅調。一方で、情報通信、電力ガス、証券、パルプ紙などが冴えない。
 東証1部の規模別指数は大型株指数のみがマイナスであり、先週後半にかけての主力大型株物色に対する利食いによる反動がみられているようだ。もっとも、ソフトバンク<9984>やKDDI<9433>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>などがマイナス圏で推移するものの、日経平均は底堅い展開である。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が過半数を占めており、地合いは悪くないだろう。まずは、政府の新成長戦略の結果を見極めたいところか。
 利益確定の売りが出やすいなか、短期筋の値幅取り狙いは再び中小型株に向いているようである。後場もサイバダイン<7779>などを睨みながらの相場展開になりそうだ。ただし、資金の回転は速くなっているため、物色に広がりがみられるというよりは、一部の銘柄に資金が集中しやすい需給状況であろう。また、調整も利益確定が中心で押し目買い意欲は強く、ショートポジションは避けたいところか。(村瀬智一)

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