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需給懸念が警戒されてくるが押し目拾いのポイントにも

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。152.71円安の15167.60円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。5日の米国市場は、地政学リスクの高まりを背景としたリスク回避の流れから弱含みとなるなか、東京市場も売り先行の展開になった。また、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>は、米スプリントがTモバイル買収協議を終了との報道もあり、下げ幅を拡大させたこともセンチメントを悪化させている。決算がポジティブ視されたトヨタ自<7203>も買い先行後はマイナス圏に失速。中小型株についてもミクシィ<2121>などの弱い値動きが続いていることから、次第に模様眺めムードが強まる展開に。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。セクターではその他製品、水産農林が小幅に上昇する半面、電力ガス、鉄鋼、情報通信、鉱業、銀行、不動産、保険、空運、証券、海運、繊維、倉庫運輸、非鉄金属、金属製品、パルプ紙、その他金融など、幅広いセクターが1.0%を超える下げとなった。
 日経平均は15200円を割り込み、ボリンジャーバンドでは-2σ、一目均衡表では雲上限に接近しており、ここからは売り込みづらいところであろう。積極的な押し目買いは期待しづらいだろうが、好業績銘柄については押し目拾いのスタンスを意識しておきたいところ。
 しかし、先物市場での断続的な売りが続いているほか、ソフトバンク<9984>の下げや、中小型の主力処の弱い値動きなどから損失覚悟の売りも意識されやすいところである。そのため、好決算企業のほか、低位の材料系、上昇基調が継続しており需給が良好な銘柄に、資金がシフトしやすいと考えられる。そのほか、トヨタ自<7203>の6000円割れからの底堅さ、その後の見直しがみられるかが注目される。(村瀬智一)

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