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日経平均のこう着は想定内、ソフトバンクに資金集中も

ランチタイムコメント
 日経平均は7営業日続伸。139.98円高の15462.58円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場では地政学的リスクの緩和期待や8月の米NAHB住宅市場指数の改善を受けて、NYダウ、ナスダックともに大幅に上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の15425円となり、これにサヤ寄せする格好から、ギャップ・アップで始まった。
 ただし、買い一巡後は想定通りこう着感の強い相場展開となり、日中値幅は50円弱にとどまっている。東証1部の騰落銘柄は、値上がりが1100を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、やや上げ幅を縮めている。セクターでは、不動産、石油石炭、非鉄金属、倉庫運輸、機械、精密機器などが堅調。半面、その他製品、空運、鉱業、小売、医薬品などが小安い。
 日経平均はギャップ・アップで始まり、上値抵抗として意識されていた25日線をクリアした。ただ、その後はこう着感の強い展開であるが、米国の上昇が地政学リスクに関する報道に敏感に反応した格好であり、報道次第では反動安も意識されやすい。米国は9月のレイバーデーに向けて参加者も限られてくるなか、上値追いは慎重になりやすいようだ。
 また、ミクシィ<2121>、コロプラ<3668>なども下げに転じるなど、材料株物色もやや買い疲れ感も意識される。テーマ物色なども売り買いが交錯し始めており、模様眺めムードにつながる可能性も意識されるところ。もっとも物色意欲は旺盛であり、物色対象は絞られやすい。ソフトバンク<9984>が堅調だが、足元で売り込まれていたこともあり、リバウンド狙いの資金が集中しやすい。(村瀬智一)

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