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ソフトバンクに資金が集中しやすい

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。8.09円安の15441.70円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。19日のNY市場は、7月住宅着工件数が予想を上回ったほか、26日にロシアとウクライナが首脳会談を行う見通しとなったことが好感された。また、円相場は1ドル102円90銭辺りと、やや円安に振れて推移。
 米株高や円安を受けて、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から東京市場も買いが先行し、日経平均は寄り付き直後に一時15492.88円を付けている。しかし、節目の15500円には届かず、その後は狭いレンジ内でのこう着が続く中、若干ながら下げに転じている。
 セクターでは情報通信、海運、サービス、石油石炭、鉱業、ゴム製品、化学などがしっかり。一方でその他金融、保険、証券、陸運、水産農林、非鉄金属などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。規模別指数では小型株指数のみが上昇。
 日経平均は節目の15500円に届かず、方向感が掴みづらくなっている。足元で7営業日続伸であり、利益確定の売りも出やすいところ。また、基本的には21日から開催されるカンザスシティー連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのイエレンFRB議長の発言などを見極めたいとする様子見ムードが強い。ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領、それにEUの代表らが26日に会談することになったことから、停戦に向けた動きへの期待が高まる半面、26日の結果をみるまでは、強気にもなりづらいところであろう。
 指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、日東電<6988>、KDDI<9433>が日経平均を下支えする一方で、ファーストリテ<9983>が重しに。ミクシィ<2121>、コロプラ<3668>などが一服の中で物色対象が広がりづらく、引き続きソフトバンクの動向が注目されそうだ。(村瀬智一)

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